KING_GOLF
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KING GOLF
ジャンル
ゴルフ少年漫画
漫画:KING GOLF
作者佐々木健
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー週刊少年サンデーS
レーベル少年サンデーコミックス
発表号2008年36・37合併号 - 2011年46号(週刊少年サンデー)
2012年2月号 - 連載中(週刊少年サンデーS)
巻数既刊40巻(2023年1月18日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『KING GOLF』(キング ゴルフ)は、佐々木健による日本漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて2008年36・37合併号から2011年46号まで連載し、3か月のブランクを挟んで月刊誌『週刊少年サンデー超』に移籍して2012年2月号から連載を再開した(誌名リニューアルしたため、2012年3月号以降は『週刊少年サンデーS』)。技術指導、監修は谷将貴(ゴルフレッスンプロ)。

第56回(平成22年度)小学館漫画賞少年向け部門受賞作品。
あらすじ

主人公の優木蒼甫は、「プレデター」と呼ばれる最強最悪のケンカ屋。ある日蒼甫は「自分を蔑むような目で見た」という若手天才ゴルファー霞見ひかるが所属するゴルフ部の谷川コーチに喧嘩を売ってしまい、さらにはゴルフなんざ簡単だと言い放ってしまう。そこで、「ゴルフをやってみれば難しさがわかる」と言われ、蒼甫は右手一本で250ヤード以上飛ばすと宣言。中山有海のクラブを借り、結果210ヤードほど飛ばすことができた。それ以来、球を打つ感触を「気持ちいい」と感じるようになりゴルフ部に入部する。こうして蒼甫のいつかゴルフ界の王になる物語が始まった。
マッチプレー編
次の大会に出られない蒼甫はその間を有効に使うため、谷川の後輩がいるとある合宿に参加することになるが、そこは自分より遥かに幼い子供達がいるジュニアゴルフスクールであった。生意気な子供達に囲まれ不機嫌になりながらも自分の実力を見せ付けようとするが子供達は蒼甫よりも遥かに良いスコアを出してしまう。納得のいかない蒼甫にコーチの加瀬はゴルフは考えてプレーすることも重要と話す。考えを改めた蒼甫はアプローチの打ち方、距離の測り方、芝の読み方等、子供達からそれぞれ得意とする技術を学んでゆく。何事もなく合宿が終わると思われた時、偶然蒼甫の合宿先でバイトしていた深町が裏アマチュアの清澄とトラブルに巻き込まれる場面に遭遇してしまう。大金とプライドと夢を賭け、裏アマチュアとのマッチプレー勝負が始まる。
新人戦東関東地区予選編
マッチプレー勝負を制し一段と成長して帰ってきた蒼甫は新人戦に向けて学校近くの練習場へと向かった先で葉月学園の戸川と出会う。金持ちを鼻にかける数々の発言に苛つき突っ掛かる蒼甫だが、戸川は蒼甫に興味すら持たなかった。後日、葉月学園に乗り込んで戸川に「50ヤードのアプローチ勝負」を挑む。三球勝負勝負と決めたにもかかわらず、蒼甫の打球を一球だけで見限り勝負を打ち切ってしまう。完全に見下され憤慨する蒼甫はリベンジを誓い新人戦で戸川が出る第一登録に参加を決意し、あらゆる「一流」を纏うエリートへ挑戦状を叩きつける。悪天候の中で接戦を繰り広げる戸川と蒼甫は因縁の「50ヤードアプローチ勝負」で決着を付けることになる。
ドラコン編
戸川を降して新人戦を優勝した蒼甫だが、谷川から霞見にはまだ勝てないと判断される。蒼甫が霞見に唯一勝っている武器である飛距離をさらに伸ばすべく紹介された練習場で赴く。そこで出会ったのは「飛弾」という飛ばし屋集団、即ち
ドライビングコンテストの選手達であった。自分の飛距離を軽々と超える打つ相手に「ヒヨコ」とバカにされてしまう。特訓後ドラコンの大会に参加した蒼甫の前に現れたのはドラコン大会3連覇中の皇帝「瓜生明希葉」であった。デモンストレーションですら蒼甫の記録を軽々と超える瓜生に蒼甫は「お前に勝てる気がする」と発言し周囲を敵に回してしまう。瓜生に見下されていた選手達を奮起させるため、瓜生の発言をそのまま自分の発言として喋ったマイクパフォーマンスにより観客と選手を敵に回しながらも蒼甫は皇帝に挑む。
登場人物
主要人物
優木 蒼甫(ゆうき そうすけ)
主人公であり帝倫高校1年生。筋肉質な身体とドレッドヘアー(当初は長髪だったが、ゴルフ部に入部以来短くした)が特徴。倒した不良を橋から宙吊りにしたことから「プレデター」の異名を持つ、最強最悪のケンカ屋。数多くの暴走族をたった一人で壊滅させているほどの戦闘力を持つが金品を巻き上げるカツアゲなどの行為は一切しない。ゴルフを初めて体感し、「気持ちいい」と思うようになりゴルフ部に入部。ゴルフ界の頂点に立つことが目標。傍若無人かつ怖いもの知らずな性格で、気ままな振る舞いが目立つが、興味を持ったものに対しては不断の努力を自然に行える、生真面目かつ努力家な信念の持ち主でもある。人並み外れた天性の身体能力と大勝負でも自分のプレーを貫く図太いメンタルを併せ持つが、初めてゴルファーとして挑んだ全国高校ゴルフ選手権地区予選では後半こそ善戦したものの最下位となってしまい、彼の人生で初めての敗北を刻み一人で悔し涙を流していた。その敗北をバネに裏アマチュアとのマッチプレー、ドライビングコンテストなどの勝負をこなして急成長を遂げてゆく。敵を強く意識することでより実力を引き出せるタイプなのだが、ドラコンに参加した際は『敵を意識すること』が裏目に出て本来の実力をまるっきり出せずに空回りしてしまい、危うくなす術もなく予選で敗退しかけた。谷川のアドバイスで持ち直し、OBで記録こそ残らなかったが最終的にチャンピオンを超える434ヤードの飛距離を叩きだした。しかしその弊害として本来のゴルフに必要なスイングを崩してしまい、新人戦全国大会では大スランプに陥ってしまう。悪戦苦闘しながらもライバル達との試合の中で本来の技術を取り戻し、更なる飛躍を遂げて勝利を得た。その後、霞見との勝負や有海のキャディーを経て、谷川から本格的なプロに誘われ彼と共に海外へと武者修行の旅に出る。だが自分の全てが何一つ通用しない海外の過酷な環境に精神を削り取られてしまい、ついには泣き言を漏らし惨めに助けを求めるまでに追い詰められて心を喰い尽くされてしまうが、最後に残った「邪魔をするものは全て叩き潰して君臨する」という優木蒼甫の人間の「芯」とも言える本能に火が点き復活。修行を終えた際にはいくつもの優勝メダルを引っさげて日本に凱旋、髪が伸びて再び長髪のドレッドに戻っている。強靭な肉体や精神力のおかげでそちらに目を奪われがちだが、蒼甫の本当の武器はゴルファーとして「未完成」なことで、完成されていないがゆえに貪欲に技術を吸収し成長を続けることが彼の最強の武器となっている。
松丸 応太(まつまる おうた)
蒼甫の一番の親友であり彼を最も理解している人物。谷川からは「帽子ヤンキー」と呼ばれている。入部したてで蒼甫のことをあまり理解していなかった谷川に蒼甫の性格や性分を教える橋渡し役として活躍し、その後も蒼甫のゴルフ特訓に度々駆り出されている。周りからは蒼甫の腰巾着扱いされており、腕っ節もないので実際に蒼甫がいないと何も出来ない。どんどんゴルファーとして成長している蒼甫を遠くに感じ始めており、蒼甫が本格的なプロに挑戦するために海外へ旅立つと聞いた時は醜態を晒してまで引き止め、ケンカ別れしてしまう。しかし蒼甫の海外出発を聞いたチンピラ達がお礼参りにトラブルを起こして出発妨害を画策していることを知った松丸は一人でリンチ同然の暴行を受け、腕の骨を折られながらも蒼甫を送り出すための時間稼ぎを行った。その後彼は一大決心し、「蒼甫が極上のゴルファーになるのなら自分は極上の腰巾着を目指す!」と宣言、現在は野方の元でキャディーの技術を猛勉強中。
帝倫高校ゴルフ部
谷川 謙作(たにがわ けんさく)
元賞金王のコーチとして知られている帝倫高校ゴルフ部のコーチ。蒼甫からは「ヒゲコーチ」と呼ばれている。普段は子供っぽくいい加減な性格だが、ゴルフでは一変して精密な理論に基づいた指導をする。ゴルフをバカにしていた蒼甫に凄さと楽しさを実感させた。しかしその結果いきなり蒼甫がゴルフ部に入部してしまったので適当にあしらうつもりで練習方法の一つをやるように言い付け放置していたが、半分騙されていたことに気付かず愚直に練習を続けていた蒼甫に練習が出来る資質と潜在能力を感じ取り本格的に指導を始めるようになった。ゴルフファンにとってはかなりの有名人らしく記念撮影を頼まれたりするほど。蒼甫と同じ意見や同レベルの争いになることが多く、またなぜかはわからないが外国人のコーチというだけで不機嫌になって絡んだりするなど、根っこの部分は蒼甫と似通っている模様。


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