KAGETORA
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この項目では、漫画作品について説明しています。プロレスラーについては「KAGETORA (プロレスラー)」をご覧ください。

KAGETORA(カゲトラ)は、瀬上あきらによる忍者ラブコメディ漫画(恋愛漫画)。『マガジンSPECIAL2002年No.7から2006年No.10に連載していた。全50話。コミックスは全11巻。

週刊少年マガジン』で読み切りを掲載後、『マガジンSPECIAL』に2002年のNo7から連載中の作品で、作者の瀬上あきらいわく「お忍びラブコメ」である。また、『マガジンSPECIAL』の2005年No.2、3休載中に『週刊少年マガジン』本誌で本編とは別の内容を掲載。
物語の傾向

主に1話(たまに3話)完結モノが多い。

王道的なラブコメが多く、お色気シーンは数多い(ほとんど由姫1人がこなしている)。

忍者を題材にしていることもあり、当然
忍法も数多く登場する。

6巻の終盤になり、高遠七緒や九条一成が登場するようになると物語もコメディタッチが減り、純愛路線に入るようになった。

あらすじ

「風雷の里」の忍び・風間影虎は主君である藤堂家の「お役目」を命じられ東京にやってくるが、命じられた任務は護衛ではなく次期当主である藤堂由姫の武術指南だった。さらにその由姫に影虎は恋をしてしまい、大変な日々が始まった。
登場人物
メイン・キャラクター
風間影虎(かざま かげとら)
主人公。「風雷の里」の忍者で「お役目」を命ぜられ主君の藤堂家にやってくる。藤堂家で出会った次期当主の藤堂由姫に恋をしてしまい、「お役目」である藤堂由姫の武術指南という使命および主君と忍者(仕える者)という立場と恋する気持ちの狭間で揺れ動いている。恋愛に関しては不器用ではあるが、ひたすらに一途に由姫のことを想っており、他の女の子に気を移すようなことはほとんどない。幼い頃から「お役目」になることを夢見ていて(母との約束でもあった)、それを目標に毎日修行にあけくれていたことから、忍者としての腕前はかなりのものであり、風雷の里の若手の中で一二を争う実力らしい。お化けと幽霊が怖くて英語と外人が苦手だが、風雷の里の中では彼の家は上忍と呼ばれる忍者ではかなりの家柄である。一人称は「拙者」で、忍者言葉を喋る。しかし、子供の頃の一人称は「俺」で普通の言葉遣いだったため、まれに一人称と言葉遣いが変わることがある。藤堂由姫とは同い年。好物は
大和芋の磯辺揚げと、母・呉葉の作ったおはぎ。忍びとして酒に酔わないよう鍛錬しているため、未成年ながら酒にはかなり強い。基本的に穏やかな性格だが、由姫に手出しをする者には容赦がなく、同年代の男子に対しては意外と毒舌。女の子に対しては扱いがよくわからないと語ることが多い。それでいてかなりの負けず嫌いな一面もあり、忍びの修行に関しては労を惜しまない。髪の色は黒髪で、いつも頭のてっぺんがハネている。服装のほとんどが忍び装束か和服で、洋服を着るのは制服(ブレザー)の時ぐらいしかない[1]。また、影虎に限らず風雷の忍びはどんな時でも一瞬で忍び装束に着替えることが可能。本人の自覚はないが、ルックスは良い方なので、周囲の女の子からは人気がありモテている。お役目で東京に来るまで、ずっと山奥の風雷の里で暮らしていたため、都会では常識的なことをあまり知らなかった[2]が、徐々に都会生活へ順応はしている模様。
藤堂由姫(とうどう ゆき)
ヒロイン。戦国時代から続く女武将一族藤堂家の次期当主。将来は藤堂流古武術の師範になり当主となるはずなのだが、本人は運動音痴。影虎たち、風雷の忍びからは「姫」と呼ばれている。武術指南としてやってきた風間影虎に対して、当初は兄ができたように感じていたが、共に過ごすうちに彼のことが好きになる。しかし、主君と忍者という立場の違いが想いを伝えることを阻んでいる。当初は天然ボケだったが、次第に恋する女の子的な雰囲気が強くなっていく。頭はかなり良く、運動は苦手だがけっして嫌いではない。影虎と同じく、負けず嫌いなところがあり(母親の藤堂沙耶に似たらしい)、どんなに自分の実力が低くても諦めずに毎日 影虎と積極的に稽古に励んでいる。3年の後半には武術の基礎はできていて、同年代の普通の女子相手なら何とか勝てるほどにまで上達した。彼女自身は藤堂流古武術の次期当主になることを目標としている。を少しでも口にするとなぜかかなり強くなり、忍者である影虎も苦戦するほどになる。現在都立東雲高校三年生。髪はセミロングよりちょっと短いぐらいで、カラーイラストを見る限り茶色である。身長は当初は149cmだったが、3年後半には153cmに伸びていた。家柄故に、作中では和服類を着ることが非常に多い。
東雲高校生
桐谷秋乃(きりたに あきの)
由姫の幼なじみ。剣道部副部長。影虎の次に強い。小さい頃から由姫の面倒を見ていたため、由姫を非常に大切に思っていて、過保護な一面も見せる。そのため、当初は由姫をめぐって影虎と対立していたが、後半では和解したらしく由姫の側にいることを認めている。性格は男勝りで、気が強く、ヤンキーっぽい喋り方をする。実際、校内ではヤンキーとして通っているらしく周囲から恐れられているが、作中のほとんどで真面目に登校し授業を受けていたため、それほど素行が悪いわけではない模様。少々乱暴な面も見せる
[3]が、根本的には友達や他人のことを考えられる人物。怖い話を話すのが得意らしく、本人いわく「女稲川淳二」と呼ばれているらしい。髪の色は黒で、後ろ髪は腰に届くほど長く、前髪は右目を隠していることが多い。後に、九条一成と交際することになる(後述)。
高遠七緒(たかとお なお)
弓道部部長。影虎に弓道部の試合の助っ人を頼む。髪型はショートカット。さばさばした付き合いやすい性格で、男女問わず仲良くできるため、周囲から人気があって友達も多い模様。運動神経はよく、男子と対等にバスケットができるほど。弓道にはとても真摯に取り組んでいて、実力もある。弓道に関しては影虎の師匠でもある。「爪がはがれた」などの痛い話が苦手。影虎いわく「味覚がおかしい」らしい[4]。異性とは付き合ったことがなく、過去に好きな人はいたらしいが、友人としての関係も壊れて話せなくなるのを恐れて告白はしなかったという。影虎と弓道部の試合の助っ人として、部活を共にすることになる。当初七緒は「友達のままでもいい」と思っていたが、影虎と一緒に過ごすことで、自分の気持ちに嘘がつけなくなり、意を決して影虎に告白する。しかし、やはり影虎は由姫への想いがあり、断ってしまう。その後影虎と普通に接することができなくなり、告白したことを後悔してしまうが、後に弓道場で影虎と話し合い、最終的に和解。「次に好きな人ができるまで、影虎のこと好きでいてもいいよね」と独り呟いた。この和解する際、影虎は初めて自分が由姫のことが好きだということを人に話した。
冷泉院皐月(れいぜいいん さつき)
2年生次に、影虎に惚れて転校してきたお嬢様。あらゆる方法を使って影虎を捕らえようとする。14話以降は登場していない。
小野秀明(おの ひであき)
影虎の友人。リアクション要員。一応 剣道部。一応 柔道黒帯(とは言っても、体育の授業では影虎にポイポイ投げられていた)。ピザの宅配のバイトをしている。
上条紘樹(かみじょう ひろき)
影虎の友人。目が細い。実家は
生駒諒平(いこま りょうへい)
影虎の友人。茶髪。ファッションセンスがよく、影虎の服装をコーディネートしたこともある。小野、上条、生駒の3人は作中では姓でしか呼ばれたことがなく、下の名前は単行本最終巻が発売されるまで公開されなかった。


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