K-19
K-19: The Widowmaker
監督キャスリン・ビグロー
脚本クリストファー・カイル
製作キャスリン・ビグロー
エドワード・S・フェルドマン
『K-19』(原題: K-19: The Widowmaker、「K-19 未亡人製造艦」の意)は、潜水艦を主題にした2002年のハリウッド映画。
キャスリン・ビグロー監督、ハリソン・フォード、リーアム・ニーソンが出演。ソ連のホテル級原子力潜水艦K-19が1961年7月4日、北海グリーンランド付近で起こした事故を元に製作された。ただし、ドキュメンタリー映画ではなく、史実と異なる脚色や設定変更がされているため[3]、脚本を読んだ元乗組員たちから抗議を受けている。
キャッチ・コピーは「世界なんか、一瞬で終わる。」 1961年7月、ソ連海軍の最新鋭原子力潜水艦K-19はグリーンランド沖での演習に参加するため出港する。新任の艦長アレクセイ・ボストリコフは部下に疎まれていた。出航前の点検でボストリコフは勤務中に泥酔した原子炉室長を解任し、若き原子炉士官ヴァディムを任命する。出航前からK-19は不運続きだった。進水式ではシャンパンのボトルが割れず、軍医はトラックに轢かれて死亡。代わりにやってきたのは船酔いを訴える老齢のサヴラン軍医であった。副長のミハイル・ポレーニンは事あるごとにボストリコフと対立する。部下を極限の状況下に追い込み最高の戦士に鍛え上げようとするボストリコフと、部下の信頼厚いポレーニンとの間で艦内は一触即発の緊張状態に包まれていた。 核ミサイルの発射実験に成功したのも束の間、原子炉でトラブルが発生。1次冷却水漏れが生じ、原子炉は過熱状態に突入する。修理しようにも水漏れの箇所は生身の人間が近寄れば死を免れない高濃度の放射線環境下にあった。ボストリコフはポレーニンらに対策を命じる。原子炉に安全装置は設置されておらず、無線でモスクワの司令部に指示を仰ごうにも氷との衝突でアンテナが故障し交信すらできない状況であった。原子炉士官パベルの提案で艦内のタンクから魚雷を分解して得たパイプをつなぎ合わせ、水を炉心に送り込んで冷却するという案が採用された。ところが、艦内に配備されていたのはレインコートと変わらない化学防護服のみ。放射線防護服は在庫切れで用意されていなかった。炉心から生じる強烈なガンマ線や中性子線を遮蔽する効果はなく、修理作業は文字通り生還を前提としない特攻作戦になる。ポレーニンは部下のポリアンスキーに「これで防げると言え」と作業員たちに伝えるよう命じる。原子炉担当士官8名が2人1組で困難な作業に臨むことになった。まず、パベルとアナトリーの2名が原子炉に入る。原子炉の空気抜き弁を切断し、パイプを溶接する作業が始まった。10分後、原子炉から戻ったパベルとアナトリーは重度の被曝で半死半生の状態であった。
ストーリー