本来、原則的にはJNN協定が適用されるニュース番組に関して加盟局(加盟社)共同製作という形をとる(そのため「製作著作」のクレジットが出ない)が、適用外のネットワーク番組は、製作した各局(各社)それぞれで著作権を持ち、製作局のロゴがクレジットされる。これが両者の違いである。なお、TBSネットワーク扱いで放送している番組には、2020年3月までTBS以外の局の製作番組でもネットワーク・シンボルであった「ジ?ン」が製作局ロゴの隣に付加されていた(一部例外あり)。TBSは「ジ?ン」をステーション・シンボルとしても使用していたため、ローカル番組でも表示されていた。詳細は「ジ?ン#概要」を参照
また、JNNネットワーク協議会にはプロ野球中継に特化した「プロ野球中継担当者会議」という組織があり、プロ野球チームが放送エリア内に本拠を構えている各局(5社連盟構成局すべてと東北放送(tbc)、中国放送(RCC))が加盟している。この会議においてTBS系列におけるプロ野球中継に関して詳細が決定されている。[注釈 23]詳細は「S☆1 BASEBALL#制作局と担当球団」を参照 JNNは結成当初から特定の新聞との関係を持っていない。これは民放版全国ニュースネットワークを構築することが狙いであったため。NHKに対抗して地方民放各社が手を携えて独自の全国ニュース番組を放送しようとしたものである。 当時のラジオ東京は毎日新聞社を中心に朝日新聞社、読売新聞社といったいわゆる「旧3大紙」と関わりを持っていたが、ラジオ東京はむしろ新聞色を払拭すべく動き、地方局には特定の新聞色を出さないことを条件にネットワークへの加盟を呼びかけた。後にTBSは資本系列を整理して毎日新聞社との関係を強めたが、毎日新聞社の経営悪化による新社移行問題で保有株式が売却されたのをきっかけに完全に独立した。詳細は「ラジオ日本ジャイアンツナイター#バッチリナイターからジャイアンツナイターへ」を参照 5社連盟の中では毎日放送もTBSと同時期に毎日新聞社が保有株の大半を売却し、引き続き社名に「毎日」を冠し大阪本社とニュース提供での協力関係を続けるものの資本的には独立している。詳細は「毎日放送#企業情報」および「高橋信三#MBS会長」を参照 ただし、現在でも毎日新聞社とTBS(TBSホールディングス・TBSテレビ・TBSラジオ)および毎日放送(MBSメディアホールディングス・毎日放送〈新社〉。・MBSラジオ)は友好会社の関係にあり、RKB毎日放送は毎日新聞社(西部本社)が持株会社のRKB毎日ホールディングスの第2位株主として資本関係にあるほか、これら各局の報道・情報番組には毎日新聞の記者・編集委員・論説委員などが出演することがある。また、地元紙の出資がマスメディア集中排除原則や経営基盤の弱さを理由に見送られたテレビ山口やテレビ高知の開局支援[注釈 24]、地元紙の宮崎日日新聞が後発のテレビ宮崎開局後に資本関係を整理し、友好関係のみを継続した経緯により毎日資本が残った宮崎放送のようなケースもある。逆に山陰放送は地元紙の島根新聞(のち山陰中央新報)よりも毎日と朝日が主導する形で開局したが[注釈 25]、毎日は後年にTBSへ株式を売却して朝日資本が残る形となった。テレビ山梨は開局準備段階で出資していた地元紙の山梨日日新聞がマスメディア集中排除原則への抵触を理由に資本を引き上げたため毎日・朝日・読売が同額を出資して開局したが、毎日は早くに富士急行などの地元企業へ株式を売却している[注釈 26]。 ネットワークへの加盟条件として地元新聞社の後援を求めている関係から現在も系列局には各地の有力新聞社と親密な放送局が多く、北海道放送=北海道新聞社[注釈 27]、CBCテレビ=中日新聞社[注釈 28]、中国放送=中国新聞社[注釈 29] という全国紙に匹敵するブロック紙、県単位では青森テレビ=東奥日報社、IBC岩手放送=岩手日報社、テレビユー山形=山形新聞社、東北放送=河北新報社、テレビユー福島=福島民報社[注釈 30]、新潟放送=新潟日報社、信越放送=信濃毎日新聞社、北陸放送およびチューリップテレビ=北國新聞社[注釈 31]、静岡放送=静岡新聞社、RSK山陽放送=山陽新聞社[注釈 32]、あいテレビ=愛媛新聞社[注釈 33]、長崎放送=長崎新聞社[注釈 34]、熊本放送=熊本日日新聞社、大分放送=大分合同新聞社、南日本放送=南日本新聞社[注釈 35]、琉球放送=沖縄タイムス社と各地域の地方紙の影響を受けているという一筋縄では行かない点を有している。
新聞社との関係