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JT女性社員逆恨み殺人事件
事件現場となった「大島六丁目団地」1号棟。
場所 日本・東京都江東区大島六丁目1番1号 大島六丁目団地1号棟(4階エレベーターホール)[1][2]
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度41分25.071秒 東経139度49分56.553秒 / 北緯35.69029750度 東経139.83237583度 / 35.69029750; 139.83237583
JT女性社員逆恨み殺人事件(ジェイティーじょせいしゃいんさかうらみさつじんじけん)は、1997年(平成9年)4月18日夜に東京都江東区大島六丁目の団地で発生した殺人事件[1]。
1989年(平成元年)12月に強姦致傷事件などを起こし、懲役7年の刑に処された男M(本事件当時54歳)が、同事件の被害者である女性A(本事件当時44歳:日本たばこ産業 (JT) の社員)が被害を警察に届け出たことを逆恨みし、出所後にAを刺殺した事件である[8]。本事件はマスメディアにより「逆恨み殺人事件」「お礼参り殺人事件」などとして大きく報道され[9]、近隣住民に恐怖感を与えるとともに、一般社会にも大きな不安感・衝撃を与えた[10]。
本事件で殺害された被害者は1人だが、刑事裁判では殺人の高度な計画性、犯行動機の悪質性、Mに殺人前科があることなどが重視され[11]、Mは2004年(平成16年)11月に最高裁で死刑が確定[注 2][12][13]、2008年(平成20年)に死刑を執行されている[14]。辻原登の長編小説『寂しい丘で狩りをする』は、本事件がモデルになっている[15]。 本事件の犯人である男M(本事件当時54歳:殺人で懲役10年に処された前科あり)は、1989年12月、JTに勤めていた女性A(当時37歳)に対する強姦致傷事件を起こした[16]。そして、その事件を種にAを恐喝したが、Aによって警察に通報されたことで逮捕・起訴され、懲役7年の刑に処された[16]。しかし、Mは服役中もAの通報を逆恨みし続けており、1997年2月に札幌刑務所を出所した後、Aの居宅を探し出し、Aを包丁で刺殺した[8]。 日本では1983年(昭和58年)7月8日、最高裁から連続射殺事件の被告人・永山則夫に言い渡された上告審判決(通称「永山判決」)で、死刑選択の許される基準として「永山基準」が示されて以降、殺害された被害者が1人の場合、特に利欲的目的でなければ死刑が回避される傾向にあるなどと分析されていたが[9]、本事件で検察官は、Mが自己中心的な動機から周到な準備の下、強固な殺意に基づいて犯行に至ったことを主張し、被告人Mに死刑を求刑した[17]。
概要