「JSR」のその他の用法については「JSR (曖昧さ回避)」をご覧ください。
JSR株式会社
JSR Corporation
本社:汐留住友ビル
種類株式会社
市場情報東証プライム 4185
JSR株式会社(ジェイエスアール、英: JSR Corporation)は、日本の化学メーカーである。
1957年、合成ゴムの国産化を目指して政府および関連民間企業の出資(出資比率は政府40%、民間企業60%)によって設立された国策会社・日本合成ゴム株式会社を前身とする。1969年に完全民営化し、事業の多角化を進める。創立40周年を迎えた1997年、現社名(日本合成ゴム株式会社の英文社名 Japan Synthetic Rubber Co.,Ltd.に由来)に商号変更した。高分子化学分野で培った研究開発力を活かして技術革新を進め、ファインケミカル、ライフサイエンスを第二、第三の収益柱としている。信越化学、日東電工と並び、化学業界屈指の高収益企業である。
企業理念は"Materials Innovation"。 石油化学系材料ではなく、半導体系材料や液晶表示系材料などの情報電子材料に注力し収益を伸ばしている。液晶ディスプレイ(LCD)用材料で世界トップシェアの製品が数種あるほか、半導体関連ではフォトリソグラフィ工程に用いるフォトレジストが世界トップ、シリコンウェハーを加工する CMP(化学機械研磨)工程に用いる CMPスラリー、CMPパッドも新たな収益源に成長しつつある。また、優れた光学特性を有する樹脂を開発し、光ファイバー用コーティング材や光学接着剤、透明樹脂などでも高いシェアを持つ。2006年1月には本田技研工業との燃料電池用材料共同開発の進展を発表、同年2月には米IBMとの半導体製造技術共同研究による最先端の成果を発表するなど、次代の材料開発を推進し、2017年度にはライフサイエンス分野を収益の柱と位置付けている。[1]
概要
拠点
本社 : 東京
ブランチ:名古屋
工場:四日市、千葉
研究所:四日市研究センター(ディスプレイソリューション研究所・精密電子研究所・先端材料研究所・エッジコンピューティング研究所)、RD テクノロジー・デジタル変革センター(含む、東京本郷:JSR・東京大学協創拠点CURIE)、筑波研究所、東京信濃町(JSR・慶應義塾大学医学化学イノベーションセンター)、福岡(近畿大学分子工学研究所?JSR機能材料リサーチセンター)
海外:カリフォルニア(シリコンバレー、サンディエゴ)・シカゴ・デトロイト・シンシナティ・オハイオ・ダーラム・コロラド・ボストン・オレゴン・テキサス・インディアナポリス・ルイジアナ(アメリカ)、メキシコ、ルーバン(ベルギー)、ワリセレン(スイス)、デュッセルドルフ(ドイツ)、ラフバラー(イギリス)、ソウル・オーチャン(韓国)、台北・虎尾・新竹(台湾)、香港、北京・上海・天津(中国)、シンガポール、インド、ハノイ(ベトナム)など約50ヶ所
沿革
1957年(昭和32年)12月10日 - 合成ゴム製造事業特別措置法
1958年(昭和33年)4月 - 日本合成ゴム株式会社に関する臨時措置に関する法律が公布。
1960年(昭和35年)4月 - 四日市工場(三重県四日市市)稼動開始、合成ゴム生産開始。