JR貨物M250系電車
[Wikipedia|▼Menu]

JR貨物M250系電車
スーパーレールカーゴ

基本情報
運用者日本貨物鉄道
製造所川崎重工業日本車輌製造東芝
製造年2002年 - 2003年
製造数42両
運用開始2004年3月13日
主要諸元
編成16両編成(4M12T)[1]
軌間1,067 mm
電気方式直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度130 km/h[2]
設計最高速度140 km/h[3]
減速度(非常)5.2 km/h/s[6]
自重車両概説節を参照
全長20,300 mm[2](Mc250形・M251形)
20,500 mm[2](T260形・T261形)
全幅2,931 mm[2](Mc250形・M251形)
2,660 mm[2](T260形・T261形)
全高3,980 mm[2](Mc250形・M251形)
2,017 mm[2](T260形)
1,041 mm[2](T261形)
台車FD130[4](電動台車)
FT130[4](付随台車)
主電動機FMT130 × 4基/両[2]かご形三相誘導電動機
主電動機出力220 kW[5](1時間定格)
駆動方式WN継手式中実軸平行カルダン駆動方式[5]
歯車比97:16 = 6.06[3]
編成出力3,520 kW・1,100 V[2](1時間定格)
定格速度75.0 km/h[3]
定格引張力168.0 kN (17,130 kgf)
(1時間定格・編成)[3]
制御方式IGBT-3レベルPWM方式VVVFインバータ制御[2]
制動装置電気指令式空気ブレーキ[2]
(応荷重装置付・電力発電ブレーキ併用)
保安装置ATS-SF[2]ATS-PF[2]
列車防護無線装置[2]
列車無線装置[2]
TE装置[2]EB装置[2]
第48回(2005年ブルーリボン賞受賞車両
テンプレートを表示

M250系電車(M250けいでんしゃ)は、2002年に登場した[7]日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物電車である。

モーダルシフトの推進を目的として製造された車両で、JR貨物としては初の動力分散方式車両となり[7]、「スーパーレールカーゴ」 (SUPER RAIL CARGO) という愛称が設定されている[1]2004年にはエコプロダクツ大賞推進協議会より「エコプロダクツ大賞エコサービス部門国土交通大臣賞」[8]2005年には鉄道友の会より貨物専用形式としては初となる「ブルーリボン賞」を受賞した[9]
登場の経緯

東海道本線では、東京と大阪を結ぶ鉄道貨物輸送が行われているが、2004(平成16)年度の実績では約280万 tとなっており[10]、これはJR貨物の年間総輸送量の13 %に相当するものであった[10]。しかし、起終点の鉄道駅と発着地の間においてはトラック輸送となるため[10]、速達性が要求される中距離の小口貨物輸送分野については鉄道を選択しづらい状況にあった[10]

一方、JR貨物ではトラック輸送をトラック以外の輸送手段に転換する「モーダルシフト」の受け皿となるための取り組みを行っており[1]1999年(平成11年)からは小口貨物輸送に特化した輸送について検討を開始した[10]。それ以前にも、機関車牽引の貨物列車が最速6時間40分で東京と大阪の間を結んでいた[10]が、宅配貨物運送事業者の要望には応え切れていなかった[10]。そこで、東京と大阪の間の所要時間を約6時間に短縮することを目標とした[10]

この対応策を検討した結果、電車形貨物列車による高速鉄道輸送を行う方針が打ち出された[1]。動力分散方式とすることにより加減速性能の向上と軸重の軽減を図り[10]積み替え時間の短縮のために貨物の積載はコンテナによるものとした[10]上で、既に旅客用電車で実績のあるものを可能な限り採用することで安全性と信頼性を確保するという方針が打ち出された[10]

この方針に従い、開発・設計されたのが本系列である。
車両概説

本節では、登場当時の仕様を記述する。

M250系は16両編成で、系列中に4形式が存在する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:106 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef