JR貨物DF200形ディーゼル機関車
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JR貨物DF200形ディーゼル機関車
JR九州DF200形ディーゼル機関車
JR貨物DF200形0番台
基本情報
運用者日本貨物鉄道
九州旅客鉄道
製造所川崎重工業
製造年1992年 - 2013年
製造数50両
運用開始試作機:1993年3月10日[1]
量産機:1994年11月15日[2]
投入先函館本線
室蘭本線
石北本線
関西本線
主要諸元
軸配置Bo-Bo-Bo
軌間1,067 mm狭軌
全長19,600 mm
全幅2,805 mm
全高4,078 mm
運転整備重量96.0 t
台車軸はり式空気ばね方式ボルスタレス台車形式: FDT100・FDT101[3]
台車中心間距離6,200 mm
固定軸距2,300 mm
車輪径910 mm
軸重16.0 t
動力伝達方式電気式
機関V型12気筒ディーゼル機関
機関出力1,700 PS / 1,800 rpm × 2基(900番台・0番台)
1,800 PS / 1,800 rpm × 2基 (50番台以降)
発電機東芝製ブラシレス同期発電機 FDM301形 × 2基
主電動機かご形三相誘導電動機 FMT100形 × 6基
主電動機出力320 kW
駆動方式1段歯車減速吊り掛け式
歯車比4.27(64:15)
制御方式VVVFインバータ制御
制動装置自車:電気指令式空気ブレーキ発電ブレーキ
編成:自動空気ブレーキ
最高運転速度110 km/h (0・50・100番台)
100 km/h (7000番台)
設計最高速度120 km/h
定格出力1,920 kW(1時間)
最大引張力327.4 kN (33,390 kgf)
備考出典[4]
第34回(1994年ローレル賞受賞車両※JR貨物車のみ受賞
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DF200形ディーゼル機関車(DF200がたディーゼルきかんしゃ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が1992年平成4年)から製作した電気式ディーゼル機関車

本項では、2013年(平成25年)から九州旅客鉄道(JR九州)が導入した同型機(DF200形7000番台)についても記述する。
概要

幹線における電化区間の割合が低い北海道においては、無煙化以降の貨物輸送は電化・非電化区間の区別なくDD51形を主力としてきた。JR移行後の輸送量増大や貨物列車高速化[注 1]に対し、DD51形の出力不足で恒常的に重連での運用を要したことに加え、北海道の厳しい気候風土による車両の老朽化も顕在化してきた。これを受け、重連運転の解消と老朽車両の置換えを目的として開発されたのが本形式である[5][6][7]

公募により"ECO-POWER RED BEAR"(エコパワーレッドベア)という愛称がつけられ、車体側面にロゴが描かれた。なお、JR貨物が設計・開発したディーゼル機関車で愛称がつけられたのは本形式のみである。

1994年鉄道友の会ローレル賞(第34回)受賞。
構造
車体

車体は前面を<の形に傾斜させた20 m級の箱型である[5][6]。重連運転は想定されず[注 2]、正面に貫通扉はない。屋根高さを車両限界いっぱいの4 mにして機器類の艤装空間を確保している[5][6]。側面より見て車体中央部に放熱器・冷却ファンなどの冷却系統、その両隣に動力源となる機関発電機のセットを搭載し、主変換装置・補助電源装置など電気系統機器は運転台の真後ろに各々配置される[5][6][7]。機器配置はおおむね前後対称である[5][6][7]。運転室の前後方向の寸法が小さく、乗務員扉は側面向かって左側のものは車体中央付近に設けられ、右側のものは運転室に設ける点対称の配置である[5][6][7][8]。JR貨物所属車の外部塗色は濃・淡グレーと朱色の組み合わせによる。
動力伝達方式

動力伝達方式は従来の主流であった液体式ではなく、国鉄DF50形以来の電気式ディーゼル・エレクトリック方式[注 3]として設計された[5][6][7][8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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