「国鉄オハ35系客車」とは異なります。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}
JR西日本35系客車
35系客車
基本情報
運用者西日本旅客鉄道
製造所新潟トランシス
製造年2017年
製造数5両
運用開始2017年9月2日
主要諸元
編成5両
軌間1,067 mm
設計最高速度110 km/h
編成定員245 名
車両定員46名(スハテ35 4001)
72名(オハ35 4001)
40名(ナハ35 4001)
64名(スハ35 4001)
23名(オロテ35 4001)
全長21,300 mm
車体長20,800 mm
車体幅2,800 mm
車体高3,865 mm
4,090 mm(スハテ35 4001)
車体普通鋼
台車円錐積層ゴム式軽量ボルスタレス台車(ヨーダンパ準備)
WTR251・WTR251A・WTR251B
制動装置電気指令式空気ブレーキ
保安装置車両異常挙動検知システム
備考出典:『レイルマガジン』通巻408号、p.80
第61回(2018年)ブルーリボン賞受賞車両
テンプレートを表示
35系客車(35けいきゃくしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が2017年(平成29年)に導入した客車である。 山口線で運行されているSLやまぐち号の客車には、1988年(昭和63年)7月24日以降は12系700番台(レトロ客車)5両が使用されてきたが、種車の製造から平均45年が経過したこともあり、2017年9月より行われる山口デスティネーションキャンペーンにあわせて新型客車を投入することになったものである[1]。2015年(平成27年)3月30日に製造が発表された[2][3]。日本国内で普通座席客車(いわゆる「ハザ」)が新規製造されるのは50系の製造が終了した1982年(昭和57年)以来35年ぶりである[注 1]。車両製造は新潟トランシスが担当したが、同社が発足してから(電車や気動車でない)客車を製造するのはこれが初めてである[注 2]。 蒸気機関車 (SL) の牽引列車に充当されることを前提に製造されることから「最新技術で快適な旧型車両を再現」をテーマとして、1920年代から30年代にかけて国鉄でSL牽引列車に使用されたマイテ49形・オハ35形・オハ31形をターゲットモデルに雰囲気を再現しつつ、最新の安全対策を反映させている[注 3]。 なお、本形式はC57形・D51形蒸気機関車のみならず電気機関車・ディーゼル機関車に加え、キヤ143形気動車による牽引にも対応している[4]。 2018年(平成30年)5月24日に鉄道友の会が発表した「第61回ブルーリボン賞」を受賞した[5]。「開発コンセプトを高いレベルで具現化した点や蒸気機関車列車を永続的に運行するための一つの方向性を示した」ことが高く評価(特に後者)され、豪華列車であるJR東日本E001形電車(TRAIN SUITE 四季島)および自社のキハ87系気動車(TWILIGHT EXPRESS 瑞風)との三つ巴の大激戦の末、得票数2位[注 4]から選考委員会の選定による逆転受賞となった[6]。 JR西日本が単独で開発した車両がブルーリボン賞を受賞するのは1998年(平成10年)の新幹線500系電車以来20年ぶり2度目[注 5]で、普通列車用として製造された客車が同賞を受賞するのは国鉄時代も含めて初めて[注 6]である。 また、2018年度のグッドデザイン賞を受賞している[7]。 腐食防止を図った鋼製車体となっており、車体断面はストレートである[8]。屋根は丸屋根(シングルルーフ)構造を基本としつつ、両端のオロテ35形の車端部およびスハテ35形のみダブルルーフ構造とされた。ただし、ダブルルーフ本来の目的であった明かり採りと換気の機能はもたない[1]。屋根上には冷房装置(後述)と、ダミーのベンチレーターが設置されている[9][10]。 出入り口は形状こそ旧型客車に類似するが、安全性を考慮して開き戸(手動)ではなく引き戸(自動ドア)としており、ドア開閉時にはドアチャイムが鳴動する[注 7][1]。半自動構造となっており、ドア横には押しボタンスイッチが設けられている[11]。また、旧型客車にはなかった転落防止幌も設置されている[11]。 編成の両端部には開放式展望デッキが備えられ、尾灯はマイテ49同様、展望デッキの転落防止柵に取り付ける形となっている。 内装にはモデルとなった車両の種類ごとに異なった木材を不燃化して使用[12]。照明は電球色のLED照明で[13]、モデルとなった車両運用当時の照度を再現できるレトロモードが選択可能となっている[12]。ただし、レトロモードは通常のSLやまぐち号では使用されない[注 8][16]。 座席はグリーン車であるオロテ35形は2+1列の回転式大型リクライニングシートとボックスシート(1組のみ)、普通車は4人掛けのボックスシートをシートピッチ1,700 mmで配置しており、ボックスシートには大型テーブルと100 ボルトの電源コンセントが備え付けられている[17]。
概要
車両概説
車体
室内設備
Size:88 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef