JR西日本223系電車
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JR西日本223系電車
JR神戸線を走行する223系2000番台
(2022年1月19日 甲南山手駅
基本情報
運用者西日本旅客鉄道
製造所川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛[* 1]
日立製作所笠戸事業所[* 2]
製造年1994年 - 2008年
製造数927両
主要諸元
軌間1,067 mm
電気方式直流 1,500 V
最高速度130 km/h(一部120 km/h)
車体ステンレス
台車ボルスタレス台車
主電動機かご形三相誘導電動機
駆動方式WNドライブ
歯車比15:98 (1:6.53)
制御方式VVVFインバータ制御
1C1M
制動装置電力回生併用電気指令式空気ブレーキ
抑速ブレーキ
保安装置EBTE装置列車防護無線装置
ATSの装備については各番台にて記述)
備考脚注
^ 5000・9000番台を除く。0番台は先頭車4両を含む12両のみ。
^ 1000番台W3編成のみ。

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223系電車(223けいでんしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の直流近郊形電車である[1]

本項では、本系列と国鉄213系電車とで構成される同社の在来線技術試験車「U@tech」と、本系列と類似の車体を持つ鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の「R291系電車」についても記述する。
概要

民営化直後に開発した221系の後継であり、225系とともに新快速の現役車両としてJR西日本を代表する鉄道車両である[2]

アーバンネットワーク京阪神地区)の各線におけるサービス向上及び従来車両の取り替えを目的として、1994年[3]から導入を開始した。223系の導入により、新快速の最高速度が130 km/hに向上した[2]。後継の225系の登場まで10年以上の長期間に渡り製造が続けられた。

阪和線関西空港線用の0番台・2500番台、東海道本線山陽本線琵琶湖線JR京都線JR神戸線)用の1000番台・2000番台、東海道本線・山陽本線・福知山線用の6000番台、北近畿地区用の5500番台、岡山地区用の5000番台の7つの番台が在籍する[注 1]ほか、試作車として製造されたのち事業用車に改造された9000番台も在籍した。

本系列をベースとしつつ各線区ごとの事情を加味して仕様変更を実施した単行電車の125系交直流の近郊形電車521系四国旅客鉄道(JR四国)所有の5000系が導入されている。
構造

本項では登場当時の仕様を基本として記述し、番台別の差異については次項で述べる。
車体

1991年登場の207系通勤型電車で採用された軽量ステンレス鋼製を引き続き採用し、前頭部のみ一般構造用圧延鋼材 (SS400) の溶接組立構造としている[4]

前面形状は新設計の半流線形で、221系同様に非常時貫通構造とした。ただし、常時貫通構造の5000番台・5500番台は垂直な形状となっている。前照灯は、0番台のみ円形で、1000番台以降は角型前照灯とフォグランプを2灯ずつ備える。尾灯は、1000番台以前は前面下部のステップに設置、2000番台以降は前照灯と一体化されている。運行番号表示器は、2000番台1次車と2500番台1次車のみLED式が採用されたが、その他の車両はマグサイン式である[注 2]

カラーデザインは、0番台・2500番台が関西国際空港のイメージカラーである青と白のグラデーション[注 3]、それ以外は221系と共通イメージの白・茶(関西急電シンボルカラー)・青(JR西日本コーポレートカラー)・ベージュ(新快速シンボルカラー)の4色帯で、茶色の帯は戸袋部分や窓周りにも貼付され、乗務員室横に白色のJRマークが配されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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