JR東日本701系電車
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JR東日本701系電車
IGRいわて銀河鉄道IGR7000系電車
青い森鉄道青い森701系電車
701系0番台 N9編成
(2020年9月 土崎駅 - 秋田駅間)
基本情報
運用者東日本旅客鉄道
IGRいわて銀河鉄道(IGR7000系)
青い森鉄道(青い森701系)
製造所川崎重工業(100番台を除く)
JR東日本土崎工場(IGR7000系・青い森701系を除く)
製造年1993年 - 2002年
製造数266両
運用開始1993年6月21日
主要諸元
編成2両 (1M1T)
3両 (1M2T)
4両 (2M2T)
軌間1,067 mm(0・100・1000・1500番台)
1,435 mm(5000・5500番台)
電気方式交流20,000 V (50 Hz)
最高運転速度110 km/h
設計最高速度120 km/h
起動加速度2.1 km/h/s[1]
減速度(常用)3.6 km/h/s[1]
減速度(非常)3.6 km/h/s[1]
車両定員クモハ701形:135人(座席54人)・サハ701形:146人(座席60人)・クハ700形:133人(座席48人)
(狭軌用のロングシート車)
自重本文参照
全長20,000 mm
全幅2,800 mm
全高3,620 mm
床面高さ1,130 mm(狭軌)・1,180 mm(標準軌)
車体ステンレス
台車軸梁式ボルスタレス台車
DT61A・TR246A(狭軌)
DT63・TR248・DT63A・TR252(標準軌)
主電動機かご形三相誘導電動機 MT65形・MT65A形
主電動機出力125 kW
歯車比7.07
制御方式パワートランジスタ (PTr) (新製時)
IGBT素子VVVFインバータ制御(更新後)
制御装置CI 1形・CI 10形主変換装置→CI 19形主変換装置
制動装置発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(0・100・1000・5000番台)
回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(1500・5500番台)
抑速ブレーキ
耐雪ブレーキ
保安装置ATS-Ps(0・100・1000・1500番台)
ATS-P(0〈一部〉・5000・5500番台)
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701系電車(701けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の交流用電車[注 2]1993年平成5年)から交流電化区間用の標準車両として製造された。

また、盛岡 - 青森間の東北本線を移管したIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道でも同設計の新造車、およびJR東日本からの譲受車を、それぞれIGR7000系と青い森701系として保有している。本項ではこの両形式についても記述する。
概要

東北地区の幹線電化区間の普通列車には、1990年代になっても通勤輸送に向かない構造の客車急行型電車が多数使用されていた。

秋田地区の羽越本線奥羽本線と、盛岡地区の東北本線は地域輸送に客車を使用していたが、始発・終着駅で電気機関車付替え作業を要し運転上非効率[注 3]であり、また使用されている12系2000番台は老朽化が激しく、50系の車齢は10年程度ながら[6]冷房がないなど旅客サービス上のそれぞれ問題があった。

一方、仙台地区では普通列車の電車化こそ行われていたが、使用されているのは2扉の急行形車両455・457系を主体に特急型581・583系を改造した715系が多数残存し、ラッシュ時の運用に適さない車体構造や、経年による老朽化の進行などの問題が顕在化しており、取り替えは喫緊の課題であった(急行形車両#淘汰とその要因国鉄419系・715系電車#登場の背景も参照)。

これらの置き換えを目的として、当系列は2・3両・4両編成を単位とし、これらの組み合わせで8両までの組成が可能で、編成の増・解結による柔軟な輸送力の調節を可能とした。2両編成についてはワンマン運転に対応するため、整理券発行機などの各種対応機器を設置した[7]

最初のグループが1993年に秋田・盛岡地区に投入されたのち、JR東日本の交流電化区間における事実上の標準車として2001年(平成13年)までに各線区に投入された。通常の在来線のほか、奥羽本線と田沢湖線新幹線直通化後は、標準軌仕様の車両が地域輸送用に投入されたほか、東北新幹線延伸に伴う東北本線経営分離に当たっても、本系列の姉妹車が譲渡・新製により投入されている。
車両概説
車体

209系で採用された川崎重工業の2シート工法による、プレスを多用した軽量ステンレス製構体を採用する[6][3][8][注 4]。先頭部(編成両端)は貫通路付の切妻構造で、FRP製の覆いを設ける[6]。客用扉は両開き式のものを片側3か所に設置し、在来線用の車両は運用線区のホーム高さの関係上、ステップが備わる[6]耐寒・耐雪構造となっており、耐雪ブレーキ、スノープラウ、側引戸レールヒーター、床下機器箱の耐寒構造化などが行われている[9]

側面窓は車端部以外は4連窓、中央2窓のみ2段上段下降式のユニットサッシ(5000番台を除く)である[6][10]。窓寸法は極力大きくし、熱線吸収ガラスを使用してカーテンを省略した[10]。車端部は通常の1枚窓を設置する[6]

冷房装置集中式を採用し、屋根上に1基搭載している[7]。在来線運用車はAU710A形(冷凍能力38,000 kcal)[7]、標準軌区間用の5000番台と5500番台はAU723 形[11](冷凍能力30,000 kcal/h)を屋根上に設置する[12][13][14][15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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