JR四国1500形気動車
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JR四国1500形気動車
1500形気動車1次車
(2010年5月26日 / 徳島)
基本情報
運用者四国旅客鉄道
製造所新潟トランシス
近畿車輛(7次車)
製造年2006年 - 2014年
製造数34両
運用開始2006年5月25日
主要諸元
編成両運転台付単行車
軌間1,067 mm
最高運転速度110 km/h
設計最高速度120 km/h
起動加速度1.2 km/h/s[3]
減速度(常用)3.5 km/h/s[3]
減速度(非常)3.5 km/h/s[3]
車両定員121人[2]
自重35.0 t[2]
全長21,300 mm[1]
全幅2,900 mm[2]
全高3,560 mm[2]
台車円錐積層ゴム式ボルスタレス台車
S-DT65(動力軸)、S-TR65(付随軸)
動力伝達方式液体式
機関SA6D140HE-2
機関出力450 ps × 1基
変速段変速1段、直結4段
制動装置電気指令式空気ブレーキ
保安装置ATS-SS
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1500形気動車(1500がたきどうしゃ)は、四国旅客鉄道(JR四国)が2006年(平成18年)から2014年(平成26年)まで製作した一般形気動車である。
概要

JR移行で日本国有鉄道(国鉄)から承継し地域輸送に使用してきたキハ58系気動車など国鉄形気動車の老朽取替を目的として、JR四国が1000形気動車に引き続き製作した車両である。製造は新潟トランシスが、内外装のデザインは富士重工業系列のタグ・インターナショナル(現・富士テクノサービスTugデザイン事業部)が担当した。

環境保全を重視した「環境にやさしい車両」として、かつ、バリアフリーに配慮した車両として開発され、2006年から徳島地区を中心として地域輸送に使用されている。なお増備は2014年(平成26年)配置の8次車(1568・1569)で終了した。
構造

ここでは主に6次車までの構造について述べる。大幅な仕様変更がなされた7次車からの概要については後述。
車体
全長 21
m 級のステンレス製軽量構体で、運転台を両端に設けた両運転台式である。正面は鋼製で、中央に貫通路を設け、窓周り・行先表示部に黒色加工を施した意匠は211系電車6000系電車に見られるスタイルだが、正面上部は貫通扉部を除き僅かに傾斜する。客室窓は横長の2段式で、上段のみ開閉可能である。外部塗色は前面鋼製部分が若葉色、前面窓部は周囲を黒色、窓直下部・貫通扉を緑色とし、前後の客用扉には緑色系統の縦帯を配する。車両に表示されている車両番号のフォントはSerpentineの太斜字を使用している。側面向かって左側の客用扉戸袋部に「すだち」を図案化したロゴマークを配する。車両番号は側面中央 および 正面右側の運転室窓直下に表記される。正面下部の排障器(スカート)は左右に分割され、縁部の丸め処理・上縁部が中央に向かい下降する円弧形状など、独特の形状をもつ。客用扉は片開き式の引き戸を片側3か所に設け、扉の隣接部には開閉ボタン・ワンマン運転用の乗降口表示器[注 1]を設ける。行先表示は側面の幕板部に方向幕を装備する。バリアフリー対応として、床面高さを1000型の1180mmより80mm低くした1100mmとし、客用扉部のステップを廃するなど、駅ホームとの段差を縮小する配慮がなされる。客用扉にドアチャイムを設置するほか、室内には車いすスペース・車いす対応トイレを設ける。冷房装置集中式の AU720 形を屋根上に1基設置し、冷媒には代替フロン (R-407C) を用いている。補助電源装置として3次車(1551-)以降は静止形インバータ(SIV)が搭載されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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