JRタワー
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この項目では、札幌駅の複合施設(超高層ビル)について説明しています。名古屋駅の超高層ビルについては「JRセントラルタワーズ」を、JRセントラルタワーズに隣接する超高層ビルについては「JRゲートタワー」をご覧ください。

JPタワー」とは異なります。

JRタワー
施設外観(2018年4月)
情報
用途駅関連施設、店舗ホテルオフィスシネマコンプレックス展望室駐車場施設地域冷暖房施設[1]
設計者日本設計[2]
施工東工区:鹿島建設[3]熊谷組、札建工業JV[4]
センター工区:清水建設[5]大成建設伊藤組土建大林組、フルーア・ダニエル・ジャパンJV[4]
大丸工区:竹中工務店、大林組、熊谷組、伊藤組土建、鹿島建設、清水建設、戸田建設、札建工業JV[4]
事業主体札幌駅南口開発、朝日生命保険北海道旅客鉄道大丸[1]
管理運営朝日生命保険、札幌駅総合開発[6]
構造形式鉄筋コンクリート構造鉄骨鉄筋コンクリート構造鉄骨構造制振構造)[1][6]
敷地面積約65,500 m2[1]
延床面積初期:約276,000 m2[1]、改訂後:350,644 m2[7] ※駅関連施設 3,000 m2、ステラプレイス 58,000 m2、パセオ 59,633 m2、アピア 29,810.8 m2、エスタ 86,582 m2、ホテル 21,000 m2、シネマコンプレックス 10,000 m2、オフィス 31,000 m2、展望室 1,000 m2、百貨店 68,000 m2、駐車場 45,000 m2、地域冷暖房施設 5,000 m2、その他 34,000 m2
階数地下4階 - 地上38階[1]
高さ173.0m[1]
駐車台数約1,100台[1]
着工2000年[1]
竣工2003年2月5日[8]
開館開所2003年3月6日[8]
所在地060-0005
札幌市中央区北5条西2丁目・3丁目・4丁目
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯43度04分07秒 東経141度21分07秒 / 北緯43.06861度 東経141.35194度 / 43.06861; 141.35194 (JRタワー)座標: 北緯43度04分07秒 東経141度21分07秒 / 北緯43.06861度 東経141.35194度 / 43.06861; 141.35194 (JRタワー)
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JRタワー(ジェイアールタワー、JR TOWER)は、北海道札幌市中央区[注 1]に所在する札幌駅駅ビル型超高層複合商業ビル。本項目では、同施設に入居する「JRタワーホテル日航札幌」についても記載する。
概要

札幌駅の高架化に伴う旧地上駅跡地の再開発事業により建設し[9]2003年に開業した北海道旅客鉄道(JR北海道)の複合商業施設。JRグループによる駅ビル再開発としては1997年開業の京都駅ビル、1999年開業のJRセントラルタワーズ名古屋駅)に次ぐ大規模再開発となった。

札幌駅1階の東西にあるコンコースと一体化した形で地上1階と地下1階に大きな通路を設けており、これを境に施設は大きく3つのブロックに分かれている[10]。外観には3代目駅舎のデザインを採り入れて札幌の街と駅の歴史や記憶の継承を意図している[11]。2つのコンコースに挟まれた中央棟(センターブロック)を9層(軒高51m)に抑えて4代目駅舎の水平線のイメージを残しているほか[11][12]、超高層棟を東側奥にセットバックして建築することで駅前広場と調和したヒューマン・スケールに配慮している[11]。高層棟は高さが173mあり、完成時は北日本東北地方及び北海道)で最も高い建築物であった(2010年竣工の「仙台トラストタワー」が高さ180mと上回った)。

正面(ファサード)中央部には北海道出身の彫刻家デザイナーである五十嵐威暢による「星の大時計」を配置しており、大時計の外壁下部に貼られたソーラーパネルを動力源にしている[13]

なお、当地はもともと北海道新幹線の駅用地として想定されていた[14]という主張がある。詳細は「札幌駅#北海道新幹線ホームの位置を巡る議論」を参照

地下3階には、北海道熱供給公社による地域熱供給施設「札幌駅南口エネルギーセンター」があり、天然ガス再生可能エネルギー深夜電力を活用したコジェネレーションにより電気、蒸気、融雪温水、冷水を供給している。「札幌駅南口地区地域熱供給システム」として『第8回新エネ大賞』資源エネルギー庁長官賞[15]、「札幌JRタワーのコージェネレーション」として『第17回電気設備学会賞』技術部門施設賞を受賞している[16]
JRタワースクエア

札幌駅周辺には、1978年に開業した札幌エスタ1989年に開業したパセオ1999年に開業したアピアがあり、それぞれJR北海道の子会社である「札幌ターミナルビル株式会社」、「札幌ステーション開発株式会社」、「札幌駅地下街開発株式会社株式会社」が運営していた。

2005年、JRタワー内の商業施設「札幌ステラプレイス」を運営していた「札幌駅南口開発株式会社」が、上記3会社と合併し、「札幌駅総合開発株式会社」に商号変更した。これに伴い、4施設に共通ブランド「JRタワースクエア」を導入した[10]。4つの商業施設合わせて100,000 m2を超える売場面積となり[10]、北海道最大となるショッピングセンター形成に至った。JRタワーの延床面積も350,644 m2に改訂している[7]。現在は、全エリアを指して「JRタワー」と称されるようになっている。
沿革

1978年 - 「札幌駅前国鉄バスターミナル」[17]の跡地に、「札幌ターミナルビル」(札幌エスタ)開業[18]。核店舗である札幌そごう開店[19][20][21][22]

1989年 - 札幌ステーション開発による札幌駅高架下商業施設「パセオ」開業[12]

1993年 - 「札幌駅南口土地区画整理事業」都市計画決定[12]

1997年 - 大丸北海道旅客鉄道が建物提案方式による契約締結[12][23]。札幌駅南口開発設立[12]

1998年 - 開発構想を記者会見で公表[24]

1999年 - 札幌駅地下街開発による地下街「アピア」開業[12]

2000年 - 仮称・札幌駅南口総合再開発ビル着工[12]。地下からの温泉湧出に成功し、「札幌駅温泉」と命名[12][25]。ビルの名称が「JRタワー」に決定[12]

2001年 - 札幌駅南口開発とシネマフロンティア共同事業体(松竹東宝東映で構成)が建物賃貸借契約締結[12][26]三國清三(オテル・ドゥ・ミクニ)とレストランデリカテッセンの企画・運営に関する業務提携契約締結[12]。ロゴマーク発表[12]

2002年 - 大時計除幕[12]

2003年 - JRタワー開業[12]

2005年 - 札幌駅南口開発、札幌駅地下街開発、札幌ターミナルビル、札幌ステーション開発が合併し、「札幌駅総合開発」と商号変更[10]

2013年 - 札幌市と札幌駅総合開発が「まちづくりパートナー協定」締結[27]

2022年 - 札幌駅高架下商業施設「パセオ」が北海道新幹線札幌延伸に伴う札幌駅工事のため営業終了。[28]

2023年 - 札幌ターミナルビル「札幌エスタ」が北海道新幹線札幌延伸に伴う札幌駅南口再開発による建て替えのため営業終了[29]ビックカメラロフトなどの主要テナントは向かいのさっぽろ東急百貨店や近隣の商業施設などに移転した[30]。エスタ跡地には、バスターミナルも含めた複合高層ビルが建設予定[31]

施設JRタワー展望室 タワー・スリーエイト札幌ステラプレイス(2004年8月)大丸札幌店とJRタワー高層部(2011年8月)施設北側(2022年9月)東側地下通路(2014年6月)
2003年に開業した施設

JR札幌駅の南側に接するように建てられたエリアで、西側と中央部が低層棟、東側が高層棟になっている。

西側が、大丸札幌店の入居する8階建ての「JRタワー ウエスト」、中央部が「ステラプレイス センター」で構成される9階建ての「JRタワー センター」、東側が38階建ての「JRタワー イースト」である。高層棟は、以下の階層利用となっている。

屋上 ヘリポート

38階 JRタワー展望室 タワー・スリーエイト

22 - 36階 
JRタワーホテル日航札幌(ロビー・フロントは1階)

7 - 20階 JRタワーオフィスプラザさっぽろ(貸室)

7・8階はクリニックフロア「ファーマライズ医療モール札幌」


地下1階 - 6階 ステラプレイス イースト

ホテルと展望室はトリップアドバイザーによる「エクセレンス認証」を受賞しているほか[32][33]、展望室は「日本夜景遺産」施設型夜景遺産に認定されている[34]


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