JPロジスティクス株式会社
JP LOGISTICS Co.,Ltd.
種類株式会社
本社所在地 日本
〒100-8792
東京都千代田区大手町2-3-1
大手町プレイスウエストタワー6階
設立2002年(平成14年)1月29日(新法人として)
業種陸運業
法人番号3120901014851
JPロジスティクス株式会社(ジェイピーロジスティクス[4]、英: JP LOGISTICS Co.,Ltd.)は、日本郵政グループの物流会社である。旧社名トールエクスプレスジャパン株式会社。
概要トールエクスプレスジャパンの車輌の例(UDトラックス・クオン)
1938年東播運輸として創業。1950年に日本運送(Nippon Unso)[5]に商号を変更。1951年に姫路・大阪 - 東京間に日本初の定期路線便を運行させるなど、長距離路線業界(現特別積合せ事業)の草分け的存在。日本運送時代に黄金期を築き、西濃運輸と並び業界に君臨した。1990年にフットワークエクスプレスに社名変更、キャッチフレーズも「手から手へ、愛のメッセンジャー。」とし、事業多角化と国際化を進める。
2001年に倒産、民事再生法申請。2002年に会社更生法に切り替え、2003年に更生計画認可決定。オリックスが74%出資する子会社オー・エス・エルに主要事業を譲渡して、同社を新「フットワークエクスプレス」に社名変更、オリックス主導の下で再建を図っていたが[6][7]、2009年に豪物流大手トール・ホールディングスの完全子会社となり、2012年にトールエクスプレスジャパン(TXJ)に社名変更した。
2015年に、親会社のトール・ホールディングスが日本郵便に買収されたことにより、日本郵政グループ入りした。2018年10月、日本郵便とトール社との合弁会社として設立された「JPトールロジスティクス」の子会社となった[8][9]。
2023年4月、日本郵便はJPトールとTXJの事業再編と社名の変更を行った。JPトールのコントラクト・ロジスティクス(サード・パーティ・ロジスティクスなど)事業とフォワーディング事業をTXJに移管し、JPトールの商号を「JPロジスティクスグループ」に、TXJの商号を「JPロジスティクス」にそれぞれ変更した[10][11]。社名から「トール」を外して「JP」を入れ、日本郵便直轄の物流会社であることを明確にした[12]。会社のロゴは緑色の「TOLL」から赤色の「JPロジスティクス」に変更された。JPロジスティクスグループは日本郵便の完全子会社となり、物流戦略の企画・立案を担当する[12]。JPロジスティクスは、主力事業である特別積合せ貨物運送事業と合わせ、3事業を一体的に展開する[12]。2023年現在、2社の売上高は合計で600億円強だが、今後数年以内に1000億円規模に増やすことを目指す[12]。
沿革フットワークエクスプレス時代の塗装(いすゞ・エルフ)
1938年10月 - 東播運輸株式会社として設立[13]。
1950年9月 - 日本運送株式会社に商号変更し、通運事業を開始[13]。
1951年10月 - 姫路?東京間に日本初の直通長距離定期路線運行開始[13]。
1981年 - 全日本流通株式会社を設立し、宅配便事業を開始。
1990年1月 - フットワークエクスプレス株式会社に商号変更[13]。
1997年 - 貨物運送事業の一部を分割し地域子会社を設立。
2001年 - 経営破綻に伴い民事再生法を申請。
2002年 - オリックスの子会社として株式会社オー・エス・エルを設立。
2003年 - 株式会社オー・エス・エルに営業譲渡し同社名をフットワークエクスプレス株式会社(2代目)に変更。営業の一部は旧社に残され、フットワーク物流株式会社に社名変更。
2004年12月 - 九州産交運輸をグループ化[13][14]。
2008年 - 地域運送グループ会社7社を統合。上海フットワークサプライチェーン有限公司 営業開始。
2009年10月 - オーストラリア物流最大手のトール・ホールディングスの完全子会社となる[13][15][16]。
2012年3月 - トールエクスプレスジャパン株式会社に商号変更[13][17]。
2014年4月 - 九州産交運輸から特別積み合せ貨物運送事業を譲受[13][18]。
2014年5月 - 九州産交運輸の全株式を鴻池運輸へ譲渡[19][20][21]。
2015年5月 - トール・ホールディングスが日本郵便に買収されたことにより、同社のグループ会社となる[22][23][24]。