JIS_X_0213
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ただし、文字コード規格とは文字の符号化表現を定めるものであり、例示字形は何ら規範的な役割を持たないことを謳っていながら、こうした変更を行うことに対して批判的な意見が公開レビューなどで寄せられた。
追加された10文字

表2: JIS X 0213:2004 で追加された文字追加された10文字
??𠮟???????
従来の文字
倶剥叱呑嘘妍屏并痩繋

第3水準に追加された10字は表2の通りである。Unicodeで別の符号が与えられていたために追加されたものである。これらは表の下に示した従来の文字に対する異体字である。
フォントの対応

マイクロソフト2007年に発売したWindows Vistaから、標準搭載フォント[※ 2]の字形を旧来のJIS X 0208:1990のものから、JIS X 0213:2004のものに変更した。また、旧来の字形を表示できるフォントパッケージも公開された[5]

Appleも2007年発売のMac OS X v10.5において、例示字形の変更に対応したヒラギノ Nフォントを追加している。

情報処理推進機構LinuxなどのOSで使用するためのフリーフォントとして公開しているIPAフォントもフォントの字形をJIS X 0213:2004のものに変更した[※ 3]

上記対応によりほぼ全てのOSにおいてJIS X 0213:2004の字形が標準で使用可能となった。

JIS X 0213:2004では、JIS X 0213:2004で規定されている全ての文字種が含まれていて、各文字がJIS X 0213:2004での包摂基準に従っており、JIS X 0213:2004で規定されているそれぞれの文字の区別がつけることができる(たとえばJIS X 0213:2004での異体字関係となる「神(片仮名の「ネ」の字形に似た示偏)」と「神(漢字の「示」の字形の示偏)」が違う字形となっている)ことが求められているだけであり、例示字形と完全に同一の字形であることが求められているわけではないので、JIS X 0213:2004の包摂基準範囲内で自由に字形を選択してもJIS X 0213:2004に従った字形(たとえば「辻」が二点之繞でなくてもJIS X 0213に従った字形)ということができる。ただし、一般的にJIS X 0213:2004に従った字形のフォントとして発売されているフォントは、二点之繞や食偏なども含めてJIS X 0213:2004の例示字形に沿った字形を選択しているフォントがほとんどである。
JIS X 0213:2012の改正

2010年(平成22年)11月30日常用漢字表改定に対応して、引用例の変更、附属書12の追加がなされた[1]
注釈^ [新漢字則 (JIS X 0213:2004)] にあるイオが作成した「Windows 9x/NT を JIS X 0213 対応にするパッチ」はそのような実装が行われている例である。
^メイリオ」、「MS ゴシック3書体(MS ゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic)」および「MS 明朝2書体(MS 明朝、MS P明朝)」がJIS X 0213:2004対応フォントである。
^ 2007年10月に公開したIPAフォントVer.2からJIS X0213:2004に準拠した。詳細はIPA フォント新シリーズの公開 (PDF) (2010年3月7日時点のアーカイブ)を参照。

出典^ a b c “JIS X 0213:2000 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合”. 2021年1月23日閲覧。
^出典: フリーグリフデータベース『グリフウィキ(GlyphWiki)』 グループ:第3水準に存在する常用・人名用漢字
^ a b Twitterで旧字が化ける? CJK互換漢字という罠
^ I18N: 令の字にUNICODEのコードが2つあったはなし
^ 「Microsoft Windows Vista:JIS X 0213:2004 対応と新日本語フォント「メイリオ」について(2008年5月4日時点のアーカイブ)」を参照。

参考文献

『JIS X 0213:2000 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合』日本規格協会、東京、2000年1月。 (2000年1月20日制定)

芝野耕司「JIS X 0213(7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合)の制定」『標準化ジャーナル』第30巻第3号、日本規格協会、東京、2000年3月、pp.3-7。 

安岡孝一、安岡素子「JIS X 0212とJIS X 0213」『京都大学大型計算機センター研究セミナー報告』第64回、京都大学大型計算機センター、京都、2000年3月、pp.19-46。 (2000年3月24日

安岡孝一「JIS X 0213の符号化表現」『人文学と情報処理』第26号、勉誠出版、東京、2000年4月、pp.9-17。 

芳賀進「JIS符号化文字集合の現在??非漢字(記号類)について」『人文学と情報処理』第26号、勉誠出版、東京、2000年4月、pp.18-22。 

芝野耕司(編著)『増補改訂 JIS漢字字典』日本規格協会、2002年5月。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-542-20129-5。 

『JIS X 0213:2004 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合(追補1)』日本規格協会、東京、2004年2月。 (2004年2月20日改正)

佐藤敬幸「JIS X 0213(7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合)の改正について」『標準化ジャーナル』第34巻第4号、日本規格協会、東京、2004年4月、pp.8-12。 

「人名用漢字の文字符号に関する規格検討会報告」『標準化ジャーナル』第34巻第11号、日本規格協会、東京、2004年11月、pp.10-11。 

関連項目

JIS漢字字典

外部リンク

JIS X 0213:2012「7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合」(日本産業標準調査会経済産業省


JIS X 0213:2004 第1面の文字表とエスケープシーケンス (PDF) - ウェイバックマシン(2006年2月12日アーカイブ分)

JIS X 0213:2000 第2面の文字表とエスケープシーケンス (PDF) - ウェイバックマシン(2003年9月17日アーカイブ分) - 2004年改正では2面には変更なし

JIS漢字コード表の改正について(経済産業省プレス) - ウェイバックマシン(2011年5月15日アーカイブ分)

小形克宏の「文字の海、ビットの舟」??文字コードが私たちに問いかけるもの - INTERNET Watch

JIS2004文字コードについての法務省の説明 - ウェイバックマシン(2007年6月12日アーカイブ分)

新JIS漢字時代の扉を開こう!

JIS X 0213の代表的な符号化方式

XANO明朝フォント JIS X 0213:2004 全グリフを収録した無償TrueTypeフォント

IPAフォント(一般利用者向け許諾にあわせJIS X 0213:2004対応) - ウェイバックマシン(2014年7月27日アーカイブ分)










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