J-WAVE
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音声調整卓は、2018年2月よりRoland社のM-5000を使用[18][19]。開設当初からスチューダー社の928ミキシング・コンソール(アナログ式)を使用していた。メインのマイクは、歴代的にベイヤーダイナミック(Beyerdynamic)のリボンマイクを使用している。かつてはHMV渋谷にサテライトスタジオを設置していた(1998.10 - 2009.9)。西麻布三井ビルディング(2019年解体)
本社移転プロジェクト
2003年10月、開局15周年を迎えるに当たり、本社・演奏所を西麻布三井ビルディング[注釈 7]から六本木ヒルズ森タワーに移転することを決定した。当初は西麻布三井ビルディングでの改修を計画していたが、条件などを検討して六本木ヒルズ森タワーへの移転を決めた[注釈 8]。2003年2月、移転計画を発表。六本木ヒルズオープンは4月。本社・演奏所工事は実質6月から開始され、10月1日完成とスケジュールは極めて過密であった。特に放送技術関係は困難を極めたが、予定通り2003年10月1日移転、開局15周年を迎えた。このプロジェクトは社内で、六本木ヒルズのある六本木6丁目から66、六本木ヒルズ森タワー33階に移転することで33、と語呂を合わせた66-33プロジェクトと名付けられた[注釈 9]
本社・演奏所の電源システム
六本木ヒルズ本社の電源は、六本木エネルギーサービスから供給を受けている。森タワー地下6階にある都市ガス使用のガスタービン(6360kWが6台[注釈 10])と、その廃熱利用による補佐的なスチームタービン(500kWが1台)により発電している。さらに、両タービン点検時のバックアップとして、東京電力の66kVを2回線で受電しているなど、高信頼性を持った電源システムである。ここより発電された電力は、6.6kVの複数ある回線をビル内の複数の変電所に送り、低電圧に変換する。J-WAVEは2ヶ所のビル内変電所から、三相210Vが2回線、三相415Vも2回線、合計4回線を受電。2ヶ所の変電所から受電するので、1か所の変電所でトラブルが起きても、最低限の電源確保はできると二重の冗長化システムになっている。さらに万が一の停電に備えた30kVAの無停電電源装置2台も設置され、これとは別に、東京スカイツリーに放送を伝送するバックアップ用回線装置向けの非常時用無停電電源装置も設置している。「周辺需要家が停電しても六本木ヒルズは停電しない」と言われている事も、J-WAVEが六本木ヒルズへの移転を決めたポイントである。
ステートメント&ステーションコンセプト

開局から32年守られたステートメントはTUNE INTO THE FUTURE?未来をつくる音楽放送局で「J-WAVEリスナーと共に東京で生活する人の新しいヴィジョンをつくりたい」との意味が込められている。またリスナーとのコミュニケーション・キーワードとしてGOOD DESIGNを提唱しており[20]、それらに合わせた番組作りがなされている(後述)。ステーションコンセプトは一部ジングルでも謳われている「Soundscape and Imagination, 81.3 J-WAVE」(サウンドスケープ・アンド・イマジネーション エイティワン・ポイント・スリー・ジェイウェィブ)。

2020年1月、ステーションロゴとともにステートメントを一新。新ステートメントはfor the Unique and Universalで「声と音楽と行動で、多様な東京の風景を作る」をJ-WAVEのミッションとしている[21]
資本構成

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[22][23][24][25]
2015年3月31日 - 2020年3月31日

資本金発行済株式総数株主数
20億円40,000株84

株主株式数比率
ニッポン放送7,230株18.08%
クレディセゾン2,560株06.40%
共同通信社1,860株04.65%
中日新聞社1,860株04.65%
みずほ銀行1,520株03.80%
日本経済新聞社1,480株03.70%
東急エージェンシー1,360株03.40%
東京都1,200株03.00%
朝日新聞社1,200株03.00%
読売新聞東京本社1,200株03.00%
ADKマーケティング・ソリューションズ1,200株03.00%
三菱UFJ銀行1,200株03.00%

過去の資本構成1992年3月31日

資本金授権資本1株発行済株式総数株主数
20億円80億円5万円40,000株109

株主株式数比率
西武百貨店1,600株4.0%
日本道路交通情報センター1,600株4.0%
石岡実 [注釈 11]1,600株4.0%
成塚章 [注釈 11]1,600株4.0%
清水雄輔 [注釈 11]1,600株4.0%
武藤貞雄 [注釈 11]1,600株4.0%
今井和也1,600株4.0%
東京急行電鉄1,400株3.5%
2003年3月31日

資本金発行済株式総数株主数
20億円40,000株100

株主株式数比率
クレディセゾン2,560株6.40%
産業経済新聞社1,860株4.65%
共同通信社1,860株4.65%
中日新聞社1,860株4.65%
日本経済新聞社1,480株3.70%
東京急行電鉄1,400株3.50%
東急エージェンシー1,300株3.25%
東京都1,200株3.00%
読売新聞東京本社1,200株3.00%
アサツー ディ・ケイ1,200株3.00%

特徴

“The Best Music On The Planet”(地球で一番の音楽)をスローガンに、音楽番組を中心に構成されている。音楽ジャンル別FM局が存在するアメリカに倣い、バブル景気中に各地で設立された“お洒落な音楽だけを流し続ける”FM局の一つ[注釈 12]。また、かつて「国際都市TOKIO発」をキーワードにしていたこともあって、東京都心の情報や、海外の話題を紹介する。他の関東所在各局と異なり、ヘヴィー・ローテーション番組が存在しない。

J-WAVEでは、「司会者は音楽をナビゲートするためにいる」という考えから、他局で言うDJを「ナビゲーター」と呼ぶ[注釈 13]。当初はネイティヴに近い程度の英語力が必須で、人並みでない人物像やキャリアが求められ、心地よい放送を目指すことから、トーク内容にも厳しい制約[注釈 14]があった。クリス・ペプラージョン・カビラジェームス天願ルーシー・ケントキャラ・ジョーンズなどの英語話者であるタレントを送り出した。その為、現在でも大半のナビゲーターは日本語と英語のバイリンガルDJである[注釈 15]

また、番組やCMの合間に流れるジングルも一万種類以上あるといわれている。多くの場合同一のメロディー(81.3〈Eighty One Point Three〉 J-WAVE?♪)を基本としている。

開局以来、交通情報のBGMはチック・コリア天気予報のBGMはデイヴィッド・ベノワが作曲・演奏したものが使われてきたが、2004年4月より小曽根真が作曲、同トリオが演奏した楽曲を使用している。

FM局には珍しい時事解説番組(JAM THE PLANET)やビジネス関連の番組(MAKE IT 21)を放送(『MAKE IT 21』はナビゲーターの経歴不祥事により2016年3月中旬で打ち切られた)。

日本国内の民放ラジオでは唯一創価学会聖教新聞コマーシャルを流していない局である[注釈 16]。かつては消費者金融不動産投資パチンコ店公営競技など、リスナーに不利益を与える可能性のある業態のコマーシャルは流していなかったが、2010年代頃からは緩和され、銀行系の消費者金融やボートレースのCMは流れることがある。しかし、2023年現在、パチンコ・パチスロ関係(メーカー、ホール共に)のCMは皆無である。

かつてラジオショッピングとして『SHOPPER'S DIAL -Goody Goody-』があったが、その後『TOKYO PREMIERE』になり、2010年9月末で終了した。
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