J・ポール・ゲティ美術館
J. Paul Getty Museum
施設情報
専門分野美術館
来館者数
2,023,467人(2016年)[1]
ゲティ・センターとゲティ・ヴィラの合計
館長マイケル・ブランド
開館1954年
所在地カリフォルニア州、ロサンゼルスゲティ・センター・ドライヴ 1200 および カリフォルニア州、ロサンゼルス、パシフィック・パリセーズ、パシフィック・コースト・ハイウェイ 17985
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度04分39秒 西経118度28分30秒 / 北緯34.07750度 西経118.47500度 / 34.07750; -118.47500
J・ポール・ゲティ美術館(英: J. Paul Getty Museum)は、ゲティ財団が運営する美術館[2]。カリフォルニア州ロサンゼルスのゲティ・センター (en:Getty Center) と、同じくカリフォルニア州ロサンゼルスのパシフィック・パリセーズ (en:Pacific Palisades, Los Angeles, California) のゲティ・ヴィラ (en:Getty Villa) にある2箇所の施設の総称である[2]。日本では「ポール・ゲティ(ゲッティ)美術館(ミュージアム)」、「ゲティ(ゲッティ)美術館(ミュージアム)」と呼ばれることも多い。
歴史と概要
ゲティ・ヴィラゲティ・ヴィラ
1954年に石油王ジャン・ポール・ゲティは自身の邸宅に隣接した土地に最初のギャラリーを建てた[3][4][5]。間もなく収蔵スペースが足りないことが判明し、ゲティは邸宅から丘を下った私有地に2番目のギャラリーを建設している。これが現在のゲティ・ヴィラである[4][6]。ヴィラのデザインは、イタリアのエルコラーノにある古代ローマの遺跡「パピルス荘」を模しており、その他の古代遺跡からの影響も受けている[7]。ゲティ・ヴィラは1974年に開館したが[7]、1976年に死去したゲティは結局一度もこの場所を訪れることがなかった[5]。ゲティの死後661,000万ドルの遺産を受け継いだゲティ財団は[8]、ロサンゼルスのブレンウッド近郊にあるゲティ・センターの構内を拡張する計画を開始し、拡張計画に対する周辺住民からの反対を押し切って工事を開始した[9]。しかし、財団が所蔵する膨大なコレクションを所蔵するスペースを確保するために美術館を2箇所に分散することが決められ、ゲティ・ヴィラには「古代ギリシア、古代ローマ、エトルリア」の古代美術品を収蔵することとなった[9]。その後1993年にゲティ財団はゲティ・ヴィラを改築することとし、ロドルフォ・マチャドとホルヘ・シルヴェッティにギャラリーと構内のデザインを依頼している[9]。1997年にはゲティ・ヴィラのコレクションの一部がゲティ・センターに移管され、ゲティ・ヴィラは改築のためにいったん閉館した[10]。ゲティ・ヴィラのコレクションの中にはこの閉館期間を利用して修復された美術品もあった[7]。古代遺跡の影響が見受けられるゲティ・ヴィラのエントランス
2004年の初めにJ・ポール・ゲティ美術館はカリフォルニア大学ロサンゼルス校と共同で、中東美術品の保護に関する研究会をトルコで開催している[11]。
修復が完了したゲティ・ヴィラは2006年1月28日に再開館し、古代ローマ風の庭園に囲まれた、同じく古代ローマ風のギャラリーには元通り古代ギリシア・ローマ、エルトリアの古代美術品が収蔵されている[12]。