J・エドガー
J. Edgar
監督クリント・イーストウッド
脚本ダスティン・ランス・ブラック
製作クリント・イーストウッド
ブライアン・グレイザー
ロバート・ロレンツ
製作総指揮ティム・ムーア
『J・エドガー』(J. Edgar)は、2011年の伝記映画。クリント・イーストウッド監督、ダスティン・ランス・ブラック脚本で、レオナルド・ディカプリオがジョン・エドガー・フーヴァーを演じた。
FBI長官のエドガー・フーヴァーの生涯に基づき、彼のキャリアに焦点を合わせ、さらにクローゼット・ホモセクシュアルであったと言われる彼の私生活にも触れられている[3]。 1960年代。黒人公民権運動の盛り上がりを苦々しく思っていたFBI長官のジョン・エドガー・フーヴァーは、キング牧師宅の盗聴を命じると共に、自身の伝記をスミス捜査官に口述タイプさせる。 1919年。アメリカ合衆国では、ソビエト連邦の建国を受け、共産主義者や労働運動家の過激派によるテロが活発化しており、遂にはパーマー司法長官自宅が爆破される事態となった。これを受けて司法省は、過激派を逮捕し国外追放する特別捜査チームを編成し、24歳のフーヴァーがその責任者となる。無力な父親と支配的な母親の元に育ち、吃音の内気な青年であるフーヴァーは、司法省の新人秘書ヘレン・ギャンディを議会図書館のデートに誘い、プロポーズするが断られてしまう。しかし、彼女を個人秘書にすることは出来た。 無政府主義者のエマ・ゴールドマンを国外追放の対象にすることで、フーヴァーは他の多くの過激派を国外追放するための法的前例を作った。パーマーは襲撃事件の後、職を失い、後任のハーラン・F・ストーンはフーバーを司法省捜査局長に任命する。フーバーはギャンディに、権力を持つ者に関する悪い情報を集めた機密ファイルを作成させる。 議会図書館の蔵書をインデックス化し、検索効率を飛躍的に向上させた経験から、フーヴァーは全国民の指紋などの個人データを集約し、犯罪捜査に利用する構想を持っていた。但し、彼にとっては、彼の考える国家の道徳秩序を破壊し、破壊しようとする者もまた犯罪者であった。僅か数人のフーヴァーのチームは、過激派のアジトを急襲し、大勢の過激派を逮捕することに成功する。しかし、大量の過激派を逮捕し、共産主義勢力が後退したことで、彼の提唱する捜査チームの必要性は逆に支持を得られなくなっていった。そこでフーヴァーはギャング対策に注力するようになる。 1932年、リンドバーグ愛児誘拐事件が全米の注目を集めると、フーヴァーは連邦誘拐法の可決を促し、捜査局の権限を強化した。彼はFBI研究所を設立し、法医学の技術を捜査に応用し、リンドバーグの息子の身代金として払われた紙幣の番号を記録し、該当する紙幣の動きを監視させる。
ストーリー