Itanium
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Mckinley (マッキンリ)

Itanium 2Itanium 2
生産時期2002年6月から2007年9月16日まで
生産者インテル
CPU周波数900 MHz から 1.67 GHz
FSB周波数400 MHz から 667 MHz
プロセスルール0.18μm から 0.13μm
マイクロアーキテクチャMckinley
命令セットIA-64
コア数1
ソケットPAC611, LGA1248
コードネームMckinley
Madison
Deerfield
Fanwood
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2002年7月8日に発表。0.18 μmプロセスで製造される第一世代のItanium 2。IA-64命令セットにbranchlong命令が追加され、実行ユニットを4から6へ増加、キャッシュ周りが再設計されるなどして性能が最大2倍向上しているが、その恩恵を受けるにはItanium2向けに再コンパイルする必要がある。なおIA-32性能も大幅に改善されたが、同時期のx86プロセッサの性能には遠く及ばず、Mckinleyでのx86コード実行速度はクロック周波数が2/3のPentium IIと同等である。開発初期段階ではFlagstaff (フラッグスタッフ) という名称で開発されていた。

Itanium 2 Processor動作周波数L3キャッシュTDP
900 MHz1.5 MB90 W
1 GHz1.5 MB100 W
3 MB

Madison (マディソン)

2003年6月末に登場した0.13 μmプロセスで製造される第二世代のItanium 2。ダイサイズは374平方ミリメートル。消費電力はMckinleyと変わらず130ワット。発表当初は3次キャッシュを最大で6 MB搭載するものが出荷されていたが、後に最大で9 MB搭載するもの (Madison-9M) が発表された。2005年にはFSBが667 MHzのものが発表された。最新のものはSPECfpで2,801を記録した (日立製作所のComputing blade)。

Itanium 2 Processor動作周波数FSBL3キャッシュTDP
1-8 Way
1.3 GHz400 MHz3 MB97 W
1.4 GHz4 MB91 W
1.5 GHz6 MB107 W
4 MB122 W
1.6 GHz6 MB
9 MB
1.67 GHz667 MHz6 MB
9 MB
1-2 Way
1.4 GHz400 MHz1.5 MB91 W
3 MB
1.6 GHz667 MHz3 MB99 W

Deerfield (ディアフィールド)

2003年にリリースされた2CPUまでのSMPに対応したMadisonの派生版。低電圧版の位置付けで、Madisonよりも消費電力が大幅に抑えられている。消費電力は63ワットでブレードサーバや1Uサーバ向きである。

ラインナップ - 1 GHz (L3 1.5 MB)

Hondo

ヒューレット・パッカード (HP) がmx2デュアルプロセッサモジュールとして2003年に発表し、2004年から出荷した、Itanium 2を二次利用したプロセッサ。ふたつのMadisonコアと32 MBのL4キャッシュを通常のItanium 2と同じサイズにパッケージ化したもの。HPのみが販売しており、最近では1.1 GHzで各コアに4 MBのL3キャッシュを搭載したものを使っている。
Fanwood (ファンウッド)

2004年に登場した2CPUまでのSMPに対応したMadison (Deerfield) の派生版。通常電圧版ではFSBクロックが533 MHzに向上している。

ラインナップ

通常電圧版 - 1.6 GHz (L3 3 MB)

低電圧版 - 1.3 GHz (L3 3 MB)


Itanium 9000 / Montecito (モンテシト)

Itanium 9000Itanium 9050
生産時期2002年6月から2007年9月16日まで
生産者インテル
CPU周波数1.33 GHz から 2.66 GHz
FSB周波数400 MHz から 667 MHz
QPI帯域4.8 GT/s から 6.4 GT/s
プロセスルール90nm から 32nm
マイクロアーキテクチャMontecito, Poulson
命令セットIA-64
コア数1, 2, 4, 8
ソケットPAC611, LGA1248
コードネームMontecito
Montvale
Tukwila
Poulson
Kittson
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2006年7月18日に発表、即日発売されたItanium 2シリーズの中の一つ。当初の名称はDual-Core Itanium 2 Processor 9000。この9000はプロセッサナンバで、広義では9xxxの総称とも言えるが、狭義として90xxの総称でもある。後のItanium 2の名称のItaniumとの統合により、このプロセッサの名称はItanium 2 9000からItanium 9000に改められた。

Intelの発表では、Itanium 9050は前世代にあたるMadisonとの比較で、性能が最大2倍、消費電力が最大2割減となり、消費電力当たり性能は最大2.5倍に達するとしている。

9000シリーズの基本共通は、製造プロセスルールは90 nm、L2キャッシュ容量は2.5 MB (デュアルコアのコア毎に1 MBのコードと0.25 MBのデータをキャッシュする)。L3キャッシュは最大容量の製品で24 MB。補助機能としてVirtualization Technology (VT)、Hyper-Threading Technology (HT、一部の製品で無効化されている)、Cache Safe Technology機能を搭載する。熱設計電力は9010のみ75 Wで、シングルコア。

Montecitoに用いられるHT技術は、NetBurstマイクロアーキテクチャでの同時マルチスレッディング (Simultaneous Multi-Threading; SMT) とは違い、CGMT (Coarse-Grain Multi-Threading) を使用している。

Itanium Processor 90xxプロセッサ・ナンバ動作周波数コア/スレッド数FSBL3キャッシュHTTDP
90501.60 GHz2C/4T533 MHz24 MB○104 W
90401.60 GHz2C/4T533 MHz18 MB○104 W
90301.60 GHz2C/2T533 MHz08 MB×104 W
90201.42 GHz2C/4T533 MHz12 MB○104 W
90151.40 GHz2C/4T400 MHz12 MB○104 W


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