IruCa
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IruCa(イルカ)は、高松琴平電気鉄道(ことでん)が運用する非接触方式ICカードを利用したストアードフェアシステムカード。同社の登録商標(日本第4775548号)である。

名称は、同社のマスコットキャラクター「イルカことちゃん」と「ICカード」(iruka+IC)から由来する。
概要

2005年2月2日から四国の鉄道・バスでは初の非接触式ICカードシステムとしてサービスを開始した。キャッチフレーズは「電車もバスもスィ?ッとピッ!」。2011年8月の時点で約21万枚を発行している[1]。ことでん沿線や高松市街の一部店舗では電子マネーとしても使用できる(詳しくは下述)。

ソニーが開発した非接触方式ICカードFeliCaの鉄道サイバネ規格(日本鉄道サイバネティクス協議会策定)準拠カードを採用している。システムの構築は東芝が手がけており、無人駅が多く旅客量の少ない地方鉄道の事情に対応した、投資コストを抑さえながら利便性を向上させた出改札システムを構築している[2]。IruCa導入にあたり、ことでんでは(紙式の)回数券の取り扱いを全面的に取りやめ、IruCaの回数割引などに移行している[3]

カードの裏面に記載の番号の始めの文字はKotoDenからKDである。カード(IruCa乗車券)の図案はタイル目模様とカード上部に『IruCa』の文字を、そしてことでん及びIruCaイメージキャラクター「イルカのことちゃん」をカード右下部に配している。
利用可能エリア

交通機関では以下の路線・航路とレンタサイクルで利用できる。
鉄道線

ことでん全線

バス路線

ことでんバス

綾歌郡綾川町からの受託運行路線である綾川町営バスを除く


まちなかループバス(高松丸亀町商店街・高松市・ことでんバスの共同運行)

小豆島オリーブバス

バス車内でフリーIruCaを販売。営業所窓口においてはキッズIruCaとグリーンIruCaの販売を行っている。過去に車内や営業所窓口にて「オリーブIruCa」の名称でオリジナルデザインのカードを販売していた[4]


大川バス(高松引田線、五名福栄線、高松空港シャトル便)

大川バスではフリーIruCaに限定して販売する。また2012年4月から「Sma IruCa-Do(スマイルカード)」の名称でオリジナルデザインのカードを限定発売する[5]

なお、導入時からの利用可能事業者のひとつであった徳島西部交通(現在はことでんバスに吸収合併)の高松駅?塩江?穴吹駅線全区間(高松駅?塩江間はことでんバスとの共同運行)は2012年4月1日をもって休止となった[6]
航路

内海フェリー 草壁港?高松港 ※航路休止中

国際両備フェリー 池田港?高松港

四国フェリー 土庄港?高松港

レンタサイクル

高松市営レンタサイクル

「サイクルIruCa」の名称で市営レンタサイクル施設で発売する
[7]


沿革

2002年2月25日 - JR四国と私鉄3社で使用できる共通のICカードを2014年を目処に導入することで合意。

2004年10月25日 - IruCaの概要を発表[8]

2004年11月30日 - IruCaのモニター試験開始。

2005年2月2日 - ことでん全線とことでんバス、徳島西部交通高松駅?塩江?穴吹駅線に導入。

2006年11月1日 - 電子マネーの実証実験を高松天満屋と高松市内中心部の4商店街で開始。

2007年春 - 電子マネーのサービスを開始。

2007年12月13日 - 綜合警備保障の出入管理システムでIruCaを出入管理カードとして使用できるようになる。[9]

2008年2月1日 - IruCaポイントサービス開始。

2008年3月 - 栗林公園玉藻公園高松市美術館、高松市レンタサイクルなど、高松市内の公共施設に導入。

2009年2月1日 - MACHI-BUS(まちバス)に導入。

2009年4月 - 香川大学が学生証をIruCa一体型にする。

これに先行して2008年10月に教職員のIDカードをIruCaに切り替えている。ICカード乗車券と学生証の一体化は国立大学では初めてとなる。[10]


2010年1月5日 - 高松市の職員証を順次IruCa一体型のものにすると発表。

2010年8月18日 - 東芝ファイナンスと業務提携し、同社が加盟店開拓にあたり[11]、決済端末のリースも手がける。なお、現在はIBJL東芝リースに移管されている。

2011年1月11日 - 小豆島オリーブバスに導入。

2011年4月1日 - 高松市営レンタサイクルの支払にIruCaを導入[12]。導入に際して、「サイクルIruCa」(フリーIruCaのバリエーションの一つ)が販売された[13]


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