IronRuby
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IronRubyパラダイムマルチパラダイム
開発者動的言語ランタイム設計チーム(マイクロソフト
最新リリース1.1.3 / 2011年3月13日(9年前) (2011-03-13)
型付けダック・タイピング
プラットフォーム.NET Framework, Mono (Windows, Linux, Mac OS X)
ライセンスApache License, v2.0
ウェブサイトhttp://ironruby.net/http://ironruby.codeplex.com/
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IronRubyは、.NET Framework上で動作する、マイクロソフトによるRubyの実装である。CLR 2.0/4.0上で動的型付けや動的メソッドディスパッチの機能を提供する動的言語ランタイムの上に実装されている。現在ではApache License ver. 2.0のもと公開され、ユーザーコミュニティにて開発と管理がなされている。目次

1 歴史

2 Monoへの対応

3 動作保証となっているランタイムのバージョン

3.1 Version 1.0.0

3.2 Version 1.1 以降


4 .NETとの相互互換性

5 ライセンス

6 関連書籍

7 関連項目

8 外部リンク

9 脚注

歴史

IronRubyはWilco BauwerのIronRubyプロジェクトの名称を許可をとって使用している[1]2007年4月30日、MIX 2007において発表され、OSCON(英語版) 2007で公開されることが予定されていた[2]2007年7月23日、約束どおりJohn LamとDLRの設計チームはIronRubyコンパイラのプレアルファ版をOSCONにて公開した。彼はまた、IronRubyを迅速にオープンソースコミュニティに提供すると発表した[3]

2009年5月21日 RailsConf 2009にてバージョン0.5を発表、Ruby On Railsのデモが行われた。[4]

2009年7月2日 バージョン0.6公開。[5]

2009年7月23日 OSCON 2009でバージョン0.9の発表と、1.0への道筋が示された。[6]

2009年8月1日 バージョン0.9公開。主要な機能の実装は0.9で一度終了し、バージョン1.0.0リリースまで品質の向上が主な作業となった。[7]

2009年11月2日 バージョン0.9.2公開。バグ修正とDLRの更新に伴う更新が主な修正点。[8]

2010年4月12日 バージョン1.0.0公開。正式なリリースで、初の安定版となる。[9]

2010年7月17日 ライセンスがそれまでのMicrosoft Public LicenseからApache License ver. 2.0に変更される。[10]

2010年10月21日 IronRuby, IronPythonがマイクロソフトの管理下でなくなる事が示される。[11]

2010年10月21日 バージョン1.1.1リリース。マイクロソフトとしての最後のリリース。このリリースよりVisual Studioへのアドオン機能が追加される。また、このリリースで互換性を持つRubyのバージョンが1.9.1とされた。[12]

2011年2月7日 バージョン1.1.2リリース。コミュニティへの移管後の初めてのリリース。[13]

2011年3月13日 バージョン1.1.3リリース。[14]

IronRubyはRubySpecを元に実装されており、 GithubにあるIronRubyのリポジトリにはMSpecテストフレームワークを使用したRubySpecのテストが含まれている。[15]
Monoへの対応

IronRubyはマイクロソフトのCommon Language Runtime (CLR) ではないオープンソースソフトウェア実装であるMonoでも動作する[16]。しかし、マイクロソフト管理下の時点でのIronRubyチームはWindowsのCLR上でしか動作確認を行っておらず[17]、Mono上でのビルド確認は行われなかった[18][19][20]

Monoでのビルドに関してはGithubのWikiに記述がある。[21]
動作保証となっているランタイムのバージョン
Version 1.0.0

.NET Framework 2.0 SP1

.NET Framework 4.0

Version 1.1 以降

.NET Framework 4.0

Silverlight 4

.NETとの相互互換性

Rubyからの視点だと、.NETのクラスはRubyのクラスではないので、そこでの相互運用性については限定的である。ただし、.NETのアセンブリの呼び出しや、.NETからのRubyスクリプトの呼び出しは他の環境に比べれば遙かに容易である。
ライセンス

IronRubyは、BSDスタイルのライセンスに近いMicrosoft Public Licenseの下でリリースされていたが、2010年7月16日にIronRuby、IronPython、Dynami Language Runtime (DLR) はマイクロソフトによってApache License, v2.0に変更された。[22]
関連書籍

Shay Friedman, "IronRuby Unleashed", Sam's, 2010,
ISBN 0672330784

Ivan Porto Carrero and Adam Burmister, "IronRuby in Action", Manning, 2010, ISBN 1933988614

関連項目

JRuby

Ruby

IronPython

外部リンク

Codeplex IronRuby

IronRuby

IronRuby source code

S. Somasegar's blog entry announcing IronRuby

John Lam's IronRuby blog entry

John Lam's IronRuby release blog

State of IronRuby by John Lam at RubyConf 2007

IronRuby: The Right Language for the Right Job by John Lam at PDC2008

脚注

[脚注の使い方]
^ Bauwer, Wilco (2007年5月5日). “ ⇒Microsoft's IronRuby”. 2007年8月24日閲覧。
^ Lam, John (2007年5月31日). “ ⇒Microsoft and IronRuby”. 2007年8月24日閲覧。
^ Lam, John (2007年7月23日). “ ⇒A first look at IronRuby”. 2007年8月24日閲覧。
^ Schementi, Jimmy (2008年5月25日). “ ⇒IronRuby at RailsConf 2009”. 2008年5月25日閲覧。 “IronRuby running Rails is not new, but doing it well or completely ? is. IronRuby can now run real Rails applications, rather than just toy-hello-world examples. This does not mean IronRuby on Rails is ready for production, but it’s a great measure of forward progress”
^ Schementi, Jimmy (2008年5月25日). “ ⇒IronRuby 0.6 Released!”. 2008年5月25日閲覧。
^ “ ⇒IronRuby at OSCON 2009: Mono, Moonlight, and scripting open source apps” (2009年7月23日). 2009年7月24日閲覧。
^ Schementi, Jimmy (2008年8月1日). “ ⇒IronRuby 0.9 Released!”. 2008年8月2日閲覧。
^ “ ⇒RubyForge: IronRuby: リリースノート!” (2008年11月2日). 2008年11月3日閲覧。


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