2010年10月、Instagramが発表された直後に、コミュニティ・マネジャーとしてジョシュ・ライデルが加わった。同年11月には技術者としてシェイン・スウィーニーが、翌2011年8月にはコミュニティ・エヴァンジェリストとしてジェシカ・ゾールマンがそれぞれ加わった[10][11][12]。
2011年1月、ハッシュタグが導入され、写真探しが容易になった[13]。同年9月、バージョン2.0がApp Storeに登場した。このアップデイトでは、ライヴ・フィルター、インスタント・ティルト・シフト、4つの新フィルター、高解像度画像、オプションのボーダー、ワン・クリック・ローテーションが加わり、アイコンが新しくなった[14]。
2011年7月、Instagramは、同サービスに1億点の画像がアップロードされたことを発表、同年8月には総数1億5000万点に達した[15][16]。
2012年4月にはAndroid 2.2以降とカメラを搭載したデバイスに対応した。
2012年4月9日、Facebook, Inc(現:メタ・プラットフォームズ)がInstagramの買収を発表。買収総額は約10億ドルで、InstagramがFacebookのエンジニアリングチームとインフラを活用して、成長し続けるよう支援するとした[17]。
2016年6月22日には全世界のユーザー数が5億人を超えた[18]。
2016年10月13日、Microsoft Windows 10に対応した[19]。
2016年8月2日、Instagramストーリーが導入され、日常のあらゆる瞬間をシェアすることができるようになった[20]。シェアした写真および動画はストーリーとしてスライドショー形式で表示される[20]。
2016年11月21日、Instagramストーリーにライブ動画機能を追加[21]。当初はライブ配信時間は1時間までだったが、2020年10月27日に4時間へと延長された[22]。
2017年9月、Instagramストーリーをウェブ版でも公開すると発表。また、数か月以内にウェブからのストーリーの投稿も可能になると発表された[23]。同月、不正アクセスによりユーザの非公開個人情報が盗まれている可能性があることを発表した。ハッカー集団の主張によれば、取得したのは約600万人分[24]。
2017年12月12日、ハッシュタグのフォロー機能を追加[25]。フォローしたハッシュタグがつけられた通常投稿、ストーリー投稿を閲覧することができるようになった[25]。
2018年6月20日、Instagramに1時間までの動画を投稿・視聴できるアプリ、IGTV(英語版)をAppStoreとGoogle Playに公開した[26]。
2018年9月24日、シストロムとクリーガーがInstagram社を退社すると発表した[27]。
2018年10月1日、シストロムとクリーガーの退任に伴い、同年5月からInstagramの製品担当副社長を務めていたアダム・モッセーリがInstagram責任者に就任した[28]。
2021年10月21日、デスクトップ用のウェブブラウザからアップロードできるようになった[29]。
2021年11月28日、Facebook, Incが社名をメタ・プラットフォームズに変更したことにより、メタ・プラットフォームズ傘下となった[30]。また、同年度のアクティブユーザー数が12億人を突破した[31]。
2022年2月28日、Metaは3月にIGTV(英語版)のサービスを終了すると発表し、同サービスは3月中に終了した[32]。
2023年6月15日、クリエイターとファンと直接リアルタイムで1対多の交流が可能となる一斉配信チャンネル機能を開始した[33]。
2023年7月6日、Instagramをベースとした会話アプリのThreadsを公開した[34]。 2014年2月に日本語アカウントが開設され[35]、日本の月間アクティブユーザー数は2015年6月には810万人、2016年3月に1200万人、同年12月に1600万人、2017年10月に2000万人に達している[36]。2019年末時点では3000万人を超えた[37]。 電通メディアイノベーションラボ主任研究員の天野彬は、InstagramをはじめとするSNSが、買い物や店舗選択のための検索行動の場に変化していることを踏まえ、若者を中心として、情報との出会いはググるからタグる(ハッシュタグ検索+情報を手繰るの造語)へシフトしていると分析した[38]。 Instagramに投稿する写真として適した見栄えのよさを意味する、写真写りがいい、写真向きであるという意味で、「インスタ映え」という言葉が2017年のユーキャン新語・流行語大賞にて年間大賞に選定された。なお、この年間大賞はファッション雑誌『CanCam』の読者モデル3人が受賞している[39]。また、ネガティブな呼称として「インスタ蝿」という蔑称も生まれた(後述)。 インスタ映えは日本以外の国ではフォトジェニック(英: photogenic)[40]と呼ばれ、流行した。日本では上記の「インスタ映え」のほうが一般的だが、創作作品内で「インスタ映え」の意味を表現する際、商品名であるInstagramの名称を避けて、「フォトジェニック」や「SNS映え」「写真映え」などの名称を使う。 Instagramにおいて、多くのフォロワーを持ち強い影響力を持つ人たち(インフルエンサー)は、インスタグラマー(英語:Instagramer)と呼ばれ、大きな宣伝・広告効果を持つようになった。 2010年3月5日、シストロムはベースライン・ヴェンチャーズとアンドリーセン・ホロウィッツの2社からの元手資本としての財政支援、50万ドルの資金調達を終えた。当時シストロムはHTML5チェックインアプリの Burbn に取り組んでいた[41]。 2011年2月2日、シリーズAラウンドにて、供給を受ける資金を700万ドルに引き上げたと発表した。参加した投資家は、ベンチャーキャピタル、ジャック・ドーシー(Twitter共同創業者)、クリス・サッカ 2012年4月、FacebookがInstagramを10億ドルで買収することが発表された。買収後も独立して運営され、TwitterなどFacebookと競合するサービスとの連携も、これまで通り継続するとしている[43]。 2011年9月の「Instagram 2.0」アップデート時に導入されたフィルターを含めた全16種類である。「ケルヴィン」フィルターを使用した画像 更新前のリストは全15種類「X-Pro II」「ロモファイ」「アーリーバード」「アポロ」「ポップロケット」「インクウェル」「ゴッサム」「1977」「ナッシュヴィル」「ロード・ケルヴィン」「リリー」「スートロ」「トースター」「ウォーデン」「ヘフェ」であったが、「アポロ」「ポップロケット」「ゴッサム」「リリー」が廃止されたか名称を変えた。廃止された「ゴッサム」は、継続した「インクウェル」と同じく白黒写真風効果で、くっきりしたトーンだった。 2012年2月10日の「Instagram 2.1」アップデート時に「ロモファイ」が「ローファイ」に名称変更し、「シエラ」が追加され、フィルターは17種類になった。同年3月1日の「Instagram 2.2」アップデート時に縁取りの有無を選択できるようになった。
日本における普及
インスタ映え
フォトジェニック
インスタグラマー
財政
フィルター機能15種類当時のフィルター(Instagram 初期)。16種類当時のフィルター(Instagram 2.0)。
ノーマル・ノーフィルター
アマロ
ライズ
ハドソン
X-Pro II - クロス現像風効果。
シエラ - 山脈を意味するスペイン語、「S」のNATOフォネティックコード。
ローファイ - 「ロモファイ」から名称変更(ver.2.1以降)、ロモLC-A風効果。
アーリーバード
スートロ - サンフランシスコのスートロ山
トースター
ブランナン
インクウェル - 白黒写真風効果。
ウォールデン - ソロー『森の生活』の原題。
ヘフェ - ドイツ語で"酵母"の意。白ビールのような濁った効果。