『I Survived a Japanese Game Show』は、アメリカABCで放送されていたリアリティ番組である。2008年6月24日放送開始。水曜夜9時(中部山岳地域は8時)から放送されていた。
アメリカ人が架空の日本のゲーム番組「本気(まじ)で」(司会は神田瀧夢)に出演し賞金(優勝賞金は25万ドル(250万円)[1])をかけて争う番組である[2][3]。東京でも撮影が行われており、番組にはよく日本の町並みが出てくる。ホストを務めるトニー・サノ
は「特定の番組をモデルとするとライセンス料の問題が発生するので、特にモデルはない」としているが、「たくさんの日本の番組を見て研究した」上で、番組制作に日本の東宝スタジオの協力を得ていると語っている[4]。第1シーズン(全7回)の好評を受け、2009年6月17日より第2シーズンの放送が始まったが、第3シーズンの予定は取り消された。
舞台となった日本においては、フジテレビ『ザ・ベストハウス123』にて「日本人で初めて全米ネットワークで自分の番組を持つ男」として神田と当番組が紹介された。2012年3月よりBSデジタル放送のDlifeにて『ジャパニーズゲームショー「マジで!?」』のタイトルで日本語吹替版の放送を行う。
出演者
トニー・サノ(英語版)
番組のホスト。参加者への通達などを行う。
神田瀧夢
日本の超人気番組「本気で」の司会者[5]。英語・日本語交じりで司会を務める。日本語がわからないことをいいことにちょっとした毒を吐くこともあるが、常に挑戦者と場の空気に気を配っている。
審判(ジャッジ)・ボブ(ふるごおり雅浩)
全てのゲームの審判をつかさどる男。先攻決めも彼の手によって行われる。当初は堅物審判というキャラだったが次第にMCとの掛け合いにも参加するようになる。人気があるらしい。
サヨナラ・モブ
エリミネーションゲームの敗者が決まった時に現れる黒スーツ・サングラスの集団。踊りながら敗者を持ち上げ連行する。(ちなみにダンスは勝者へのよろこびのダンスとのこと。)最初はただいきなり現れていたが、回が進むにつれ客席に紛れ込んでいたり、セットの下からいきなり現れたりなどパターンが増えている。なお、優勝決定時はオメデト・モブとして白スーツで勝者を祝う。
ママさん(斎藤こず恵)
参加者とともにゲストハウスで生活し、参加者のお世話をするお母さん。2ndシーズンからはご褒美、罰ゲームにも同行することがある。
ルール
1stシーズン
参加者は10名。全員海外への旅行歴は無い。彼らには「リアリティ番組に出場する」としか伝えられずに参加し、スタート後日本に行くことが伝えられる。
日本での暮らしは葛西にある特設住居での共同生活となる。当然食事、寝室なども日本様式である。また、参加者の身の回りの世話をする「Mama-San」とともに生活する。
参加者は初日に東宝スタジオを見学。あくまでもゲーム番組「本気で」の見学といわれるがそこでこのゲーム番組に参加することが伝えられる。
ゲームは5対5の団体戦。イエローペンギンチーム対グリーンモンキーチームに分かれゲームを行う。(人数に偏りが出た場合は人数調整が行われる。)
勝利チームはご褒美として番組が用意した日本を味わうプログラムを受けられるが、負けチームは罰として過酷なお仕事などを受けなければならない。さらに負けチームの中から先のゲームで足を引っ張ったと思われる2人を選出しエリミネーションに送らなければならない。
選出された2人はエリミネーション(個人戦ゲーム)に挑戦。負けた方は脱落となり、アメリカに強制送還される。
これをくり返し4人になった時点で個人戦に移行。ゲームは一発勝負で行い、最下位になった人から脱落。最後まで残った人が賞金25万ドルを手にする。
2ndシーズン
参加者は12名。すでに「本気で」が知れ渡っているためMC神田自ら参加者を迎えに行った。
ゲームはグリーンタイガーチーム対レッドロボットチームの対決。宿泊は前回とは違う「MAJIDE ゲストハウス」に泊る。
今回からは3ゲーム行うようになり、1つ目のゲームの勝利チームには第2ゲームでのアドバンテージが与えられる。第2ゲームに勝利すれば従来通りご褒美。負ければ罰+第3ゲームのエリミネーションを行わなければならない。
これを繰り返し、残り3名から決勝ラウンド(個人戦)となる。
各シーズンの結果
1stシーズン
参加者
■イエローペンギンチーム
■→■キャシー(21)ニューヨーク州出身 アフィリエイト管理者 第6位■ジャスティン(24)アラバマ州出身 財務担当者 優勝■アンドリュー(28)マサチューセッツ州出身 広告マン 第5位■ダーシー(31)アイダホ州出身 フォトグラファー 第10位→第8位■ベリンダ(38)ノースキャロライナ州出身 獣医 第4位
■グリーンモンキーチーム
■ミーガン(22)テキサス州出身 バーテンダー 第3位■マリー(23)ノースキャロライナ州出身 ジムインストラクター 第7位■オルガ(26)マサチューセッツ州出身 ウェイトレス 第9位■ドネル(32)イリノイ州出身 不動産鑑定士 準優勝■ベン(44)ペンシルベニア州出身 病院の副院長 第10位
1stゲーム「コンベ屋食堂」
1人が食べる人。残りがランナーとなる。ランナーは頭の上に「モチボール」(小さな餅の玉)を載せ、ベルトコンベアを逆走し食べる人の前まで行く。食べる人は手を使わずにモチボールを食べる。食べ終わったらボタンを押しランナーはそのまま粉の中へ落ちる。制限時間4分で多く食べたチームの勝利。勝者:グリーンモンキーチームご褒美:ヘリで東京上空を空中散歩罰ゲーム:人力車を引くお手伝い
1stエリミネーション(ベリンダVSダーシー)「虫人間コンテスト」
トランポリンを使ってジャンプし、的にマーカーを付ける。3回の合計得点が多い人の勝利。同点の場合は一発勝負の延長戦を行う。敗者:ダーシー しかし、退場のはずがベンがドクターストップのため復活。グリーンモンキーチームへ編入。
2ndゲーム 「クマちゃんつかみ取り!」
1人が人間クレーンのアーム。残る3人はそれぞれ前後、左右、上下の操作を担当。クレーンを操作しピンクのパンダをつかみ、取りだし口へ運ぶ。制限時間3分で多くのパンダを運んだチームの勝利。