この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。
ITサービスマネージャ試験
英名 Information Technology Service Manager Examination
実施国 日本
資格種類国家資格
分野コンピュータ・情報処理
試験形式筆記
認定団体経済産業省
認定開始年月日2009年(平成21年)
根拠法令情報処理の促進に関する法律
公式サイトhttps://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sm.html
ITサービスマネージャ試験(ITサービスマネージャしけん、Information Technology Service Manager Examination、略号SM)は、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1?4が設定されている。)に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。対象者像は「情報システム全体について、安定稼働を確保し、障害発生時においては被害の最小化を図るとともに、継続的な改善、品質管理など、安全性と信頼性の高いサービスの提供を行う者」。 システムエンジニアの中でも主に業務システムの運用管理責任者(運用管理・システム管理・オペレーション・サービスデスク等のリーダー)を対象としている。システム運用管理に関する試験は、最近でこそITILが注目されているが、これまではこの試験がほぼ唯一のものであった。試験にはリスク管理やコスト管理といった側面が重視されるため、ある程度の経営知識やビジネススキルが要求される。また、サービスを安定提供するために関係者を指揮し、非機能要件の定義やサービスレベル管理をはじめとするサービス提供の責任を担う。上位レベルの技術者は、顧客に対してITサービスマネジメントの統括責任を負うため、開発責任者と対等またはそれ以上の立場の者が想定される。 この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
概要
試験の難易度
出典検索?: "ITサービスマネージャ試験"
本試験の合格率は例年10%台であるが、受験者の大部分は既に下位区分の応用情報技術者試験(スキルレベル3)や基本情報技術者試験(スキルレベル2)に合格できる実力を有している場合が多いため、難易度は相対的に高くなっている。また、論述試験(小論文)が課されるため、一般的にはネットワークやデータベースなどの各スペシャリスト試験より難易度が高いと言われている。
本試験はテクニカルエンジニア(システム管理)試験を前身としているが、論述課題が課されることから、当時より他のテクニカルエンジニア試験の区分に比べて難易度が高いと言われていた。
本試験は情報処理技術者試験の論文区分の登竜門と言われることもある。多くの受験者の場合、システムアーキテクト試験とともに論文試験で最初に受験する区分になるとされる。その上で、プロジェクトマネージャ試験やITストラテジスト試験(旧・システムアナリスト試験)、システム監査技術者試験といったより上位の論文試験に挑戦するためのキャリアパスになっている。
沿革
1995年(平成7年)システム運用管理エンジニア試験新設、春期より年一回実施、年齢制限は受験する年の4月1日時点で25歳以上、受験に際し業務経歴書(経歴の無い者は「業務経歴なし」と記した書類)の提出を要した。
2001年(平成13年)制度改正によりテクニカルエンジニア(システム管理)試験と改称、年齢制限と業務経歴書の提出を撤廃。
2005年(平成17年)午前の試験時間延長及び出題数増加。
2009年(平成21年)制度改正により改称、秋期に年一回実施。
2020年(令和2年)シラバス改訂により、午前II科目で情報セキュリティ分野からの出題が強化される。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、2020年10月に予定されていた秋期試験が、従来の春期試験での高度区分の試験として実施されたため中止。