補助貨幣単位は、株式の取引やエネルギーなどの資産の価格設定によく使用されるが、ISO 4217では補助貨幣単位のコードは割り当てられていない。補助貨幣単位を表現する非公式のコードとして、以下の2つの方法が広く使われている。
通貨のISO 4217コードの3文字目を大文字の"X"に置き換える。例として、イギリス・ポンド(GBP)に対するペニーのGBX[25][26][27]、アメリカ合衆国ドル(USD)に対するセントのUSX[25]、ユーロ(EUR)に対するセントのEUX[25][26]などがある。
通貨のISO 4217コードの3文字目を、補助貨幣単位の頭文字の小文字に置き換える。上記に挙げた例の場合、GBPのペニーはGBp[28][27]、USDのセントはUSc[28]、EURのセントはEUc[28]となる。
このほか、補助貨幣単位の頭文字の大文字に置き換える方法もある。例えば、南アフリカ・ラント(ZAR)に対するセントのZAC[29]などである。この方法は、例えばポンドのGBPとペニーのGBPのように衝突が起こるため、あまり使われていない。
暗号通貨(英語版
暗号通貨に使用されている通貨コードの例(非ISOコード)コード(非公式)E[注釈 2]通貨備考 過去に廃止された通貨の多くは、他の通貨に置き換えられるまでは、公式のISO 4217通貨コードが割り当てられていた。下の表に、廃止された通貨の廃止前の通貨コードを示す。 廃止された通貨コード[3]コード番号E[注釈 2]通貨使用された国・地域導入廃止置き換え後の通貨
BCH8ビットコインキャッシュ
BNB8バイナンスBNは本来はブルネイの国コードである。
BSV8ビットコインSVBSは本来はバハマの国コードである。
BTC、XBT8ビットコインBTは本来はブータンの国コードである。
DASH8Dash文字数はISO通貨コードの文字長とは異なる。
EOS4EOS.IO(英語版)
ETH18EtherETは本来はエチオピアの国コードである。
LTC8ライトコインLTは本来はリトアニアの国コードである。
NMC8ネームコイン(英語版)
VTC8Vertcoin
XLM8ステラルーメン
XMR12Monero
XRP6Ripple
ZEC8Zcash
廃止されたコード
ADP0200アンドラ・ペセタ アンドラ1869年1999年1月1日EUR
AFA0042アフガニ アフガニスタン1925年2003年AFN