ISIL
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反ユダヤ主義[9][10][11][12][13]
タクフィール主義(英語版)
クトゥブ主義(英語版)
構成団体アラブ人他多数
指導者アブー・アイユーブ・アル=マスリー 
アブー・ウマル・アル=バグダーディー 
アブー・バクル・アル=バグダーディー 
アブイブラヒム・ハシミ 
アブハッサン・ハシミ 
アブ・フセイン・フセイニ 
アブー・ハフス・ハーシミー・クラシー
アブ・ヌラディン・ルスタモフ 
活動地域 アフガニスタン
イエメン
兵力5000人(2020年12月時点)[14]
不明(現在)
前身ムジャーヒディーン諮問評議会
関連勢力イスラム国ホラサン州
敵対勢力 アフガニスタン
イエメン
有志連合
アルカーイダ
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ISIL(アイシル)は、現在はアフガニスタンイエメンで活動するイスラーム過激派である。イスラム国(英語: Islamic State、アラビア語: ??? ??????‎略称: IS)と自称している(→#名称・表記も参照)。2024年2月現在、イラクシリアにおけるほぼ全ての支配地域を損失し、「国家」としてのISILは事実上壊滅しているが[15]、現在でもサハラ地域やアフガニスタンナイジェリアなどで、ISILを支持する勢力による自爆テロや襲撃事件がたびたび発生している[16]
概説

ISILはイスラム国家樹立運動を行う、元アルカーイダ系(現在は絶縁状態)のイスラム過激派テロ組織である。イラクシリア両国の国境付近を中心として一時は両国の相当部分を武力制圧して「国家」樹立を宣言し、シリア領内のラッカを「首都」と宣言している。後述するように、外交関係の相手として国家の承認を行った国家は今まで無い。

報道により伝えられる知見によれば、活動家たちはISILが大規模で組織的に活動していることに感嘆していると言い、さらに、ISILに批判的な活動家までが、ISILがわずか1年足らずで近代国家のような構造を作り上げて来たことに言及する[17]。ISILは「カリフ国家」(カリフの指導下で運営される国家)が中東から東は中国、西は欧州まで広がり、究極的には世界イスラム帝国を望んでいるとされるが、彼らが言うカリフ国家がどのようなものなのかラッカなどで実証しようとしているようだという[17](→#政治#理念・目標・政治的主張#経済、財政を参照)。現地住民らはISILの勢力拡大の大きな要因は、効率的で極めて現実的な統治能力にこそあると語ったとも報じられる[17]

ロイターの記者が取材によって2014年9月に明らかにしたことによると、ISILは次世代を見据えて国家モデルを構築している[17]。例えばシリア北東部の砂の平原にある町々においては、電気や水の供給、銀行イスラム銀行)・学校・裁判所などだけでなく礼拝所、パン屋にいたるまでがISILによって運営された。

ISILの特徴に、インターネットなどによるプロパガンダ戦略が挙げられる。ワールド・ワイド・ウェブSNS動画共有サイトなどを利用し、イラクやシリア周辺の中近東だけでなく、はるか離れた世界各国からでも若者を多数兵士として募っている[18]

一方住民らは恐怖政治に不満を募らせているとの報道もなされた[17][19]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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