ISDB
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ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting、統合ディジタル放送サービス)は、日本放送協会(NHK)が中心となって開発し、日本フィリピン中南米諸国が採用するデジタル放送の方式である。衛星デジタル放送用のISDB-S、地上デジタル放送用のISDB-T、地上デジタル音声放送用のISDB-TSB、デジタルケーブルテレビ用のISDB-C等がある。

日本の仕様と区別してISDB規格の国際方式を指す場合、ISDB-T Internationalの名称が用いられ、主に南米で採用されている方式については、ISDB-TB(ISDB-Tb)やSBTVDと呼ばれている。これらの国際方式については、本項のISDB-T Internationalを参照のこと。
概要

デジタル放送方式の一つ。複数の放送が一つの送信機から放送される点でDABなどのようなデジタルラジオの規格や同じデジタルテレビ放送方式であるATSCDVB-Tとも共通点が多い。実際の運用においては未使用(空き)のテレビ周波数チャンネルを用いて運用される。このアプローチはテレビ放送においては他の国でも見られるが、ラジオ放送については他の国では見られたことはなかった。
方式

映像
符号化方式MPEG-2 Video(MP@HL/H14L/ML)、MPEG-4 AVC[注釈 1](High4:2:2 プロファイル[注釈 2]

音声符号化方式:MPEG-2 AAC、MPEG-2 BC[注釈 3]MPEG-4 ALS[注釈 4]

データ符号化方式:BML

スクランブル方式(限定受信方式):MULTI2

なお、地上デジタル放送の携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス(ワンセグ)での映像符号化方式はMPEG-4 AVCである(当初計画ではMPEG-4となっていたが特許料の安いこの方式になった)。

従来のアナログハイビジョン(MUSE方式)では60フィールド/秒(30フレーム/秒)だが、デジタルハイビジョンでは59.94フィールド/秒(29.97フレーム/秒)である(インターレース走査時)。映像フォーマット(画面解像度)[注釈 5] は次の通り(インターレース=飛び越し走査、プログレッシブ=順次走査)。

2009年7月29日のARIB STD-B32「デジタル放送における映像符号化、音声符号化及び多重化方式」2.2版より、高度衛星デジタル放送方式に関連する規定が追加され、UHDTVフォーマット(Ultra High Definition TV)の「UHDTV 1」相当(水平3840画素×垂直2160ライン)の映像入力フォーマット及び最大22.2チャンネルの音声入力信号に対応した。

映像信号パラメータ[1]映像フォーマット走査線数有効走査線数水平画素数垂直画素数走査方式フレームレート画面の横縦比
480/60/i525本483本720480インターレース29.97 Hz16:9又は4:3
480/60/pプログレッシブ59.94 Hz16:9
720/60/p750本720本1280720
1080/60/i1125本1080本1920[注釈 6]
14401080インターレース29.97 Hz
1080/60/p1920プログレッシブ59.94 Hz
2160/60/p規定なし2160本38402160

なお放送局側の事情により、映像部分がノーマルサイズ(4:3)のものをハイビジョン用のワイド映像信号(16:9)に変換(詳細は映像のコンバートを参照)して放送する場合がある。この場合、多くのノーマルサイズテレビの視聴では上下左右に黒幕が付き額縁のように表示されてしまう(詳細は額縁放送を参照)。ただし、放送局側が識別信号を事前に入れることによってノーマルサイズ(4:3)映像への自動変換表示を受信機側に促すことが可能。また受信機(テレビ・単体チューナー)側に機能(「サイドカット」・「ズーム」及び「パンスキャン」などの名称)が搭載されていれば、前述の識別信号の有無によらずに同様に手動操作による変換表示が可能である。
ISDB-S

ISDB for Satellite(衛星)の略。BSデジタルテレビ放送、BSデジタル音声放送、110度CSデジタル放送で使用されている。

伝送路符号化方式はシングルキャリア、時分割多重(TDM)方式。

変調方式はTC8PSK(トレリス符号化8相位相変調)、QPSK(四位相偏移変調)、BPSK(二位相偏移変調)。

1チャンネル(トランスポンダ)は48スロットから構成される。1スロットの伝送容量は標準で約1.08Mbps。

フルハイビジョン放送 (フルHD) では20 - 24スロット、ハイビジョン放送 (HD) では12 - 16スロット、NTSC画質(SD)では6スロットの割当で開始された。チャンネル構成の変更に伴いハイビジョンは12 - 24スロット、NTSC画質(SD)では6スロットと事業者ごとに割当数が異なる。

画面モードはハイビジョン(HD) 1080i(1920×1080または1440×1080)、720p、NTSC画質(SD) 480i480p

双方向通信のために電話端子が装備される。地上デジタル放送対応機種にあるLAN端子も使われている。

限定受信方式として、B-CASを採用する。

ARIB STD-B20「衛星デジタル放送の伝送方式」で規定[2]
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この項目「ISDB」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。
加筆の要点 - ISDB-S3 4K8K放送
(貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます)
(2021年7月)

ISDB-T地上デジタル放送のUHF帯のチャンネル(物理チャンネル)割当て、チャンネル内のセグメント配置およびマルチ編成のセグメント割当ての階層図式例
1. ワンセグはセグメント1個を使用、フルハイビジョン(HDTV)は12個を使い番組1本。
2. またマルチ編成の複数番組同時放送の場合は中画質でセグメント8個と標準画質として4個を使い番組2本。
3. さらにマルチ編成として標準画質(SDTV)でセグメント4個ずつ使う番組3本。

ISDB for Terrestrial Television Broadcasting(地上テレビジョン放送)の略[3] で、「13個のOFDMセグメントで伝送帯域を構成する地上デジタルテレビジョン放送の放送方式」と定義[4] されている。地上デジタルテレビ放送で使用されている。

極超短波(UHF)の周波数 470 - 710MHzの周波数帯を使用し40のチャンネルを設け、これらを「物理チャンネル」Ch.13 - 52と呼ぶ[注釈 7]

視聴する際には物理チャンネルとは別の「リモコンチャンネル番号(リモコンキーID)」、ボタン1 - 12などが用いられる。例えば東京スカイツリーから受信する関東平野ではNHK総合はリモコンキーID「1」、チャンネル番号011・011・012、物理チャンネル27chである。

各物理チャンネルごとの伝送路符号化方式はマルチキャリア、直交周波数分割多重(OFDM)方式。3つのOFDMキャリア間隔を持ち、それぞれモード1・2・3と区別される。モード1はサブキャリア間隔が3.968 kHz、モード2は1.984 kHz、モード3は0.992 kHzである。このうちISDB-Tではモード3が使用される。

変調方式は64QAM・16QAM・QPSK・DQPSK。

1チャンネルの周波数帯域(6 MHz)は13の帯域(約5.57 MHz)とガードバンドに分割されている。分割された帯域をセグメントと呼ぶ。


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