ISシリーズ
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ISW13F
(ARROWS Z)

ISシリーズ(アイエス-、IS series)とはauブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話2010年(平成22年)夏モデルから2012年(平成24年)夏モデルまで日本国内で展開されていた、一般ユーザー向けスマートフォンスマートブックを含む)のブランドである。
概要

KDDI(auブランド)は2009年(平成21年)にスマートフォンE30HTを法人ユーザー向けに発売。しかし、一般でも購入可能だったものの、一般消費者向け戦略を打ち出していなかった。一方、同時期、日本国内の携帯電話ニーズがスマートフォンに大きくシフトしていく中、他キャリアに先駆けて2008年夏から販売しているiPhoneを含むソフトバンクモバイルのスマートフォン、さらには2010年春のNTTドコモ向けスマートフォンであるXperia SO-01Bが販売台数を伸ばし続けた。それらに出遅れた形で、KDDIは2010年夏以降より、ISシリーズのスマートフォンを順次発売した。2010年秋からは後述するWindows Phone 7.5を採用するIS12Tを除き「Android au」でPR展開していたが、2011年(平成23年)9月でAndroid auのPR展開は終了した。ただしAndroid auは現在でもIS01を除く2011年冬モデルまでのAndroid機の起動画面として使用されている[1]

ちなみにAndroid機種の場合、韓国の大手通信キャリアであるSKテレコムのAndroid機種同様「with Google」のロゴが書かれた刻印が端末本体の裏側にプリントされている[2]。これは日本の他キャリアには見られないものである。

また、Android OSを搭載している機種であっても、Motorola Xoom Wi-Fi TBi11Mなどは(日本国内において)3G通信に非対応のため、また2012年冬モデル以降より展開されるau 4G LTE対応auスマートフォン、およびINFOBARシリーズのA01C01A02URBANOシリーズURBANO PROGRESSOもauのスマートフォンではあるが、いずれもISシリーズから独立したシリーズとなるため原則的にISシリーズには含まれない。

2010年秋からは「Android au」を掲げながら鳴り物入りの展開がされ、日本メーカーの多くの機種ではワンセグ赤外線通信おサイフケータイなど当時のiPhone 4にはない日本向け機能を搭載したISシリーズだったが、一部機種ではAndroid黎明期がゆえの不具合多発や電池持ちの悪さなどが露呈し、ソフトバンクが販売していたiPhone 4に対しては苦戦した。その後、auは、2011年にそれまでソフトバンク独占だった「iPhone」の導入を決め、同年10月からiPhone 4Sを発売すると、iPhone 4Sがヒット端末となった。それを受け、2012年以降は販売の主力をAndroidからiPhoneへと移していったため、ISシリーズは2012年夏モデルをもって終了した。
沿革
2010年(平成22年)


3月30日 - IS01およびIS02を同時発表(KDDI、Googleによる合同発表)。

6月24日 - IS02を全国一斉発売。

6月30日 - IS01を全国一斉発売。

10月4日 - IS03を発表(KDDI、シャープによる合同発表)。

10月18日 - IS04、およびIS05IS06を同時発表。

11月26日 - IS03を全国一斉発売。

12月23日 - IS06を全国一斉発売。

2011年(平成23年)


2月10日 - IS04を全国一斉発売。

2月28日 - ISW11HTを発表。

3月10日 - IS05を順次発売。

4月15日 - ISW11HTを全国一斉発売。

5月17日 - IS11S、およびIS11SHIS12SHIS11CAIS11Tを同時発表。

6月24日 - IS11S、およびIS11SHを全国一斉発売。

6月29日 - IS12SHを全国一斉発売。

7月8日 - IS04の不具合修正、およびAndroid OS2.2バージョンアップ済み版のIS04FVが順次発売。

7月14日 - IS11CAを全国一斉発売。

7月27日 - 世界初のWindows Phone 7.5搭載スマートフォンとなるIS12Tを公式発表(KDDI、日本マイクロソフト富士通東芝による合同発表)。

8月25日 - IS12Tを順次発売。

9月9日 - IS11Tを全国一斉発売。

9月20日 - IS11SがEZwebメール(KDDI Eメールアプリ)に正式対応。このほかISシリーズ初の法人用スマートフォンとなるEIS01PTを全国一斉発売。

9月22日 - IS11PTを順次発売。このほかISW11HTがEZwebメール(KDDI Eメールアプリ)に正式対応。

9月26日 - ISW12HT、およびISW11MISW11KISW11FIS13SHIS11Nを同時発表。

10月7日 - ISW12HTおよびISW11Mを全国一斉発売。

10月27日 - IS12TがEZwebメールに正式対応[3][4]

11月18日 - IS13SHを全国一斉発売。これに伴い安心セキュリティパックの提供を開始し、従前に発売された端末は、Android OS 2.2以上のスマートフォンについては、すべてウイルスバスターモバイル for auのみ対応とし、IS13SH以降に発売されるAndroid端末については、原則的にフルサービスの提供となる。

11月29日 - ISW11Kを順次発売。

12月17日 - ISW11Fを全国一斉発売。

12月23日 - IS14SHおよびIS11Nを全国一斉発売。この2機種にプリインストールされる形で、au災害対策アプリの提供を開始。従前の機種は、後日のアップデートで順次対応。

2012年(平成24年)


1月7日 - IS12Fを順次発売。

1月16日 - ISW11SC、およびIS11LGIS12MIS12Sを同時発表。これに伴いauブランドのCIロゴデザインが大幅刷新される。

1月20日 - ISW11SC、およびIS11LGを全国一斉発売。

3月1日 - IS12Mを全国一斉発売。これに伴いAndroid搭載auスマートフォン専用サービスであるauスマートパス(月額390円)の受付を開始。このほかIS02がau Wi-Fi接続ツールに正式対応となった[5]

3月10日 - IS12Sを順次発売。

4月13日 - IS12Tがau Wi-Fi接続ツールに正式対応。別途Marketplaceからダウンロードする必要がある[6]

4月20日 - 2012年夏モデルの一つであるISW13HTを公式先行発表(KDDI、HTC Nipponによる合同発表)。

5月15日 - ISW13HTを除く残りの2012年夏モデル4機種(IS15SHISW16SHIS17SHISW13F)を同時発表。

5月25日 - ISW13HTを全国一斉発売。

6月28日 - ISW16SHを全国一斉発売。

7月6日 - IS15SHを全国一斉発売。

7月20日 - ISシリーズの最終モデルとなるISW13F、およびIS17SHを順次発売。

IS NET

ISシリーズでインターネットに接続するためのサービスである。なお従来よりCDMA 1X WIN(現・au 3G)を利用しており、EZweb(EZ WIN)に加入している場合は、手続きは不要である。一部の機種を除きau ICカードの差し替えにより利用が可能で、ISシリーズとKDDIから出されている他のスマートフォン・タブレット(iidaiPhoneなど)またはE30HTやE31Tなどの法人向けauスマートフォンを利用してインターネットを利用する場合は、IS NET接続に切り替わる。IS NETに加入しない場合は、auで提供されている「au.net」を使用者の同意なく利用する形となり、料金は月額525円となり、パケットは青天井である。また一部の機種ではPacket WINに対応するプロバイダーを利用することもできる。また2012年9月21日よりiPhone 5の発売に併せて4G LTEが開始されるが、サービスの名称はIS NETからLTE NETに変わる。なお料金には変更はない。

パケット料金の上限はau携帯電話でPCサイトビューアを利用するときの上限と同じ月額5985円となる。2010年11月のIS03発売開始と同時にISフラットが導入され、完全定額でパケット料金はダブル定額の上限より安く月額5460円となっており、au携帯電話にICカードを差し替えEZwebを利用する場合は定額範囲内で、PCサイトビューアを利用するときは従来通り月額5985円となる。また2011年10月14日より発売が開始されたiPhone 4SではiPhoneスタートキャンペーンにより購入時より2年間はパケット料金の上限は月額4980円となる。また4G LTEではLTEフラットになり、月額5985円となる。ただし通信量が7GBを超えた場合は128Kbpsに制限され、追加として2625円を支払うことで通常速度で続行できる。さらにテザリングでは525円のオプションとなるが、通信量が7GB超えても更に500MBが追加される。


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