IQ246?華麗なる事件簿?
[Wikipedia|▼Menu]

IQ246
?華麗なる事件簿?
ジャンル
テレビドラマ
脚本泉澤陽子
栗本志津香
木村涼子
演出木村ひさし
坪井敏雄
韓哲
出演者織田裕二
土屋太鳳
ディーン・フジオカ
中谷美紀
オープニング井筒昭雄「御機嫌よう 犯罪者たち」「IQ246?華麗なる事件簿?メインテーマ」[注 1]
製作
プロデューサー植田博樹
韓哲(協力P)
高山暢比古(協力P)
製作TBSテレビ

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2016年10月16日 - 12月18日
放送時間日曜 21:00 - 21:54
放送枠日曜劇場
放送分54分
回数10
公式サイト
特記事項:
第1話は20分拡大(21:00 - 22:14)。
第2話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
テンプレートを表示

『IQ246?華麗なる事件簿?』(アイキューにーよんろく かれいなるじけんぼ)は、TBS系「日曜劇場」枠で2016年10月16日から同年12月18日まで放送されたテレビドラマ。主演は織田裕二で同枠では『冗談じゃない!』以来9年半ぶりである。

IQ246の天才的頭脳を持つ現代の貴族男性に扮し、さまざまな事件を推理し活躍する姿を描く。
企画・制作

法門寺家外観のロケには鎌倉市の旧華頂宮邸華頂博信侯爵邸)が使用されている[1]
あらすじ詳細は「#エピソードリスト」を参照

北鎌倉在住の貴族の末裔でIQ246の天才・法門寺沙羅駆は、その頭脳ゆえに日々退屈を持て余し、警察の事件捜査に首を突っ込んでいる。それを止めるお目付け役として護衛の名目で派遣された警視庁捜査一課の若手刑事・和藤奏子は、役目を果たそうとするものの沙羅駆に振り回され、彼に忠実に仕える執事・賢正も交えてその謎解きに巻き込まれてゆくストーリーが一話完結方式で描かれる。

一方、沙羅駆は各回の犯人に完全犯罪をそそのかす電子メールの送信者・13が自分と因縁のある犯罪コンサルタント・マリア・Tであることに気付き、別人になりすましていた彼女と対決する。逃走したマリア・Tは逮捕されるが、彼女が獄中にある間も13による犯罪は起こる。沙羅駆自身も犯罪容疑を受けるが、彼の無実を信じる和藤の奔走もあって疑いは晴れ、彼らの間には新たな絆が生まれる。

だが脱獄したマリア・Tはさらに沙羅駆の育ての父・賢丈や日本の要人・御前様の命と引き換えに国家機密を要求し、権力側に沙羅駆を自分の共犯者と伝え、混乱の中で和藤は瀕死の重傷を負う。未来に絶望し世界のリセットを考えるマリア・Tと、和藤に影響を受け仲間たちとの絆を信じる沙羅駆の二人は射殺命令の対象となる中、一対一の頭脳対決をし、マリア・Tはその結果毒薬を飲み倒れる。しかし、沙羅駆は彼女の命を救い、その死を偽装して法門寺邸で自分の監視下に置くという形の罰を与える。和藤が無事に復帰した法門寺邸で、沙羅駆はマリア・Tとよりよい人類の未来について対話を続け、いつの日か彼が事件捜査を再開することへ含みを持たせて物語は終わる。
登場人物

人物の年齢は初登場時のもの。
主要人物
法門寺 沙羅駆(ほうもんじ しゃらく)
演 -
織田裕二法門寺家の長男で、第89代当主[2]北鎌倉在住で同地に広大な屋敷を構え、執事をはじめ多くの使用人を抱える。賢正ら使用人たちには「若様」「若」と呼ばれる。貴族落胤の末裔で、権力とは関係なく学問を追究してきた「学究派」の法門寺家は、公家や武家の儀式を司り、犯罪研究を行ってきたが、ある事件をきっかけに権力者からうとまれ、北鎌倉に存在を隠された。作中の現代でも宮内庁や警視総監クラスが関わる国家機密事項とされている[注 2]。この家の長男にのみ表れるIQ246の異能を受け継ぐが、先祖の長男たちは天才であるゆえに、3分の2は時の権力者に不興をかい暗殺、3分の1は未来に希望を持てなくなり自殺しているため、平均寿命は29歳と短命であり、沙羅駆自身もそのような暗い思いを抱えている[注 3][注 4]。その頭脳で2018もの特許を取り著作を刊行し、映画ビジネスのコンサルタント[注 5]などをして資産を先代の30倍にするほど稼いでいるため[注 6]、生活には困らないが、その高い知能指数ゆえにあらゆる事に楽しみを見出だせずつまらない毎日を過ごしている。「あー、暇だ」が口癖で、毎日を暇で時間を持て余しており、スマホで適当に暇つぶしを検索してその暇つぶしをやってみるが、大抵はそつなくこなして(もしくは完全マスター)しまってつまらなくなるため結局暇を持て余してしまう。そんな彼が唯一熱中することが謎解きで自分が「解くに値する謎」を求めている。警察の事件捜査に首を突っ込み管轄外である警視庁の事件にまで手を出すため警察からは煙たがられており、警視総監直々の命令で「警護役」と称して事件に首を突っ込ませないように「お目付け役」を派遣されている。和藤に対しては、その名前を無駄な情報扱いして当初から名前を呼ぶことがなかったが、第8話の事件解決をきっかけに呼ぶようになる[注 7]。独身で、賢丈には家のために結婚と「お世継ぎ」を設けることを強く勧められているが、本人は恋をしたことがなく[注 6]、子供を嫌っている[注 8]。外出時には山高帽を愛用している。事件現場や遺体の状態からすぐに犯行の様子を推論するのみならず、初対面の人間に対しても、その持ち物や所作から経歴や性格などを言い当てることができる[注 2]。事件解決に向けて考えをまとめる際には自宅の書庫で碁盤に向かい一人で囲碁を打つ[3]。また外出先などでは頭の中に囲碁をイメージして思考することもある[注 9]。事件の謎を解いた際には、犯罪を犯した者に対して「あー、醜い醜い醜い……この犯罪、醜悪至極(しゅうあくしごく)なり!」と言い放つ(第4・7・8話を除く)。マリア・Tとの関係については、和藤らから恋仲を疑われたが、賢正はお互いにしか分かりあえない関係と推察している[注 9]。名前の由来は『シャーロック・ホームズ』。法門寺=ホームズ、シャーロック=沙羅駆。
和藤 奏子(わとう そうこ)〈25〉[注 2]
演 - 土屋太鳳警視庁捜査一課所属・法門寺家護衛係。階級は巡査[注 7]暴走族制圧のために拳銃を使用した一件により、交通課から現職に転属する[注 2]。実質は沙羅駆が事件に手を出さないよう止めるのが役目だが、中盤以降は彼の事件捜査に警察官としての権限を利用することを進んで行ったり、捜査一課刑事らとの間を取り持つなど積極的に協力するようになる。沙羅駆には徹底して小馬鹿にされ、平民呼ばわりされるが、第8話で彼の無実を証明するために奔走し、それまで呼ばれなかった名前を呼ばれるようになる[注 7]。しかし沙羅駆・警視庁側双方に「役立たず」呼ばわりされてしまうキャラクターである[注 7][注 4]。正義感の強い猪突猛進型で、柔道初段。大食いかつスイーツに目がない。沙羅駆に捜査の邪魔と判断されると決まって豆乳を買いに行かされたり[注 2][注 10]睡眠薬を混ぜた菓子などを与えられ眠らされている[注 8][注 6](豆乳=第5話以降、睡眠薬=第1・5話以降を除く[注 11][注 5])。ただし、物語終盤には睡眠薬入り菓子には騙されなくなっており、ある程度の成長を見せる[注 9]。法門寺家では2階に護衛係専用の小さな部屋を与えられ住み込んでおり、広間にも専用のデスクがある[4]。法門寺家護衛係はいずれも短期間で辞めており、2か月間以上在職した(第8話時点)のは彼女が初めてである[注 7]。美園麗子のファン[注 3]。沙羅駆に射殺命令が出された時、沙羅駆を庇って警察のスナイパーに撃たれ重傷を負うが、生還する[注 9]。名前の由来はシャーロック・ホームズの相棒『ワトソン』。
89代目 賢正(89だいめ けんせい)
演 - ディーン・フジオカ法門寺家に仕える89代目の執事。沙羅駆の育ての親・賢丈の息子で葉巻愛好家。刑事の和藤をもしのぐ格闘力を持っている。高校時代は棒高跳選手で、医師を目指していたが、その後沙羅駆に恩義を感じて人生を捧げる決意をし、法門寺家の執事を継いだ[注 6]。彼の沙羅駆に対する忠誠心は、和藤や森本に同性愛関係とみられるほどであるが、沙羅駆は「もっと崇高(な関係)」と考えている[注 6][5]。マリア・Tの存在を把握しており[注 10]、彼女に騙され沙羅駆を殺害しようとしたが、彼に諭されて改心し、行き場のない身となって執事に採用されたという過去がある[注 4]、このためマリア・Tに対しては、射殺も辞さないなどと過激な発言もし[注 3]実際に銃を向けたこともある[注 4]。沙羅駆が外出する際には常に同行しているが、こっそりと屋敷を抜け出す彼に置いてけぼりにされて拗ねることもある[注 11]。また、彼の思考について、自分はすべてを分かり得ていないとも考えている[注 11][注 9]
森本 朋美(もりもと ともみ)
演 - 中谷美紀法医学専門医・監察医。第1話で発生した事件の遺体を別々に検視した結果、同じ答えを出した沙羅駆の推理能力に魅了されてその「脳細胞」のファンになる。彼を慕うあまり、本来外部に提供できない警察の情報をも教えてしまうが[6]、彼からは貶されたり考えを否定されることが多く、それすらも恍惚として受け入れるため、和藤には「ドM」と評される[注 3]。検視の遺体と記念写真を撮りひんしゅくを買うほどの死体好き[注 2]。研究室では、毎回実験器具を使ってコーヒーそばつゆかえし[注 8]、化学物質で再現した出汁などを作っている[注 10]。第6話ラストシーンでその正体がマリア・Tであることが判明する[注 5]
マリア・T(マリア・ティー)
演 - 中谷美紀各回の犯罪者となる人物に、完全犯罪を指南するメールを送信する者[7]。メール送信場面ではネイルアートを施し、赤い靴底のピンヒールを履く姿で登場するが顔は映らず正体不明[注 8]。メール送信者名は13(じゅうさん)だが、沙羅駆はそれがアルファベットの13番目、すなわちM(エム)であると指摘する[注 2]など、いろいろな名で呼ばれる。沙羅駆や指南対象の犯人らの様子を監視カメラWebカメラハッキングを通じた盗撮で知り、それを沙羅駆に気付かれている[注 6]。また法門寺家の執事たちもその存在を知っているが、マリア・Tは物語開始以前に死亡したとされており、一連のメールログは3年前のロンドンから送信したことになっている[注 10]。第6話ラストシーンで森本朋美と同一人物であることが判明する。IQは300ともいわれ、かつて世界的な犯罪コンサルタントとして沙羅駆と対立し、現在の姿は全身整形によって別人に成りすましたものである[注 3]。中谷は演じるにあたり、切り絵にしても分かるシルエットを重視したアレキサンダー・マックイーンの黒づくめのスーツ、シーム入りの網タイツ、安齋賢太作成の陶胎漆器ティーカップなどをマリア・Tの持ち物として用意し役作りしている[8]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:100 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef