本モデルは2015年7月15日にiPod touch (第5世代)から3年ぶりに発売された。前モデルとの外観上の違いはiPod touch loopが廃止されたことである(ただし、これは第5世代のマイナーチェンジモデルであるiPod touch(第5世代 Mid 2013)から廃止されている)。
iPhone 6と同じApple A8 64bitプロセッサを搭載し、前モデルよりCPUは最大6倍、GPUは最大10倍高速化され、性能が劇的に向上した。
本モデルでは歴代モデルにはないMetalがサポートされている。メモリは1GBを搭載し、アプリがクラッシュする問題は改善された。CPUのクロック数はiPhone 6/6 Plusは、1.4GHzなのに対し、本モデルは1.1GHzにダウンクロックされている。
背面カメラは前モデルの5メガピクセルから8メガピクセルに向上した。カメラは新たにバーストで撮影出来るようになっている。液晶は前モデルと同じ解像度である。Apple Payには対応しない。iOS 9.3のアップデートからNight Shiftに対応した。Touch ID、3D Touch、着信/サイレントスイッチは搭載されていない。iOS 11のコントロールセンターでは、長押しすることで詳細が開けるようになり、これまで3D Touch対応デバイス限定だった機能などが使用出来るようになっている。コントロールセンターからの消音モードの設定にも対応した。iPod touchはポータブルメディアプレイヤー(ミュージックプレイヤー)であって携帯電話ではないため、電話、パスコード入力画面左下にある「緊急」やSOS機能は搭載されない(パスコードを一定回数間違った場合の画面には「緊急」が表示される)。
ストレージ容量は16GB、32GB、64GB、128GBの4種類。スマートフォンの普及によるゲーム需要が増加したことで新たに128GBモデルが追加された一方で、Apple Musicの開始に伴い、16GBモデルは本モデルでも引き続き用意された。
新たに追加された128GBモデルについては、Apple Storeのオンラインストアと直営店のみでの販売となった。
2019年9月19日より提供が開始されたiOS 13では、iPhone 5s / iPhone 6 / iPhone 6 Plusと共にサポート対象外となった。 前モデルより若干増加し1043mAhになった。iPhoneとは異なり低電力モード、バッテリー残量 (%) 表示には対応しない。ウィジェットのバッテリー表記で確認できる。バッテリー充電中の画面 iPhone、iPadの場合ロック画面の時に充電器に接続すると○%充電済み と表示されるが、iPod touchの場合は、iOS 10まではバッテリー充電中か100%充電済みのどちらかが表示され、iOS 11からはiPhoneやiPadと同様に○%充電済みと表示される。 iPod touchにはGPSは搭載されていないが、Wi-Fiを利用したおおよその位置を表示する。周辺にWi-Fiが多いほど正確性が向上する。Bluetoothを利用したiBeaconを利用して位置情報精度を改善することも出来る。 Geekbenchスコア(マルチコア)[3] Geekbenchスコア(バッテリー)[4] iPhone, iPadと比較(Geekbenchスコア・バッテリー)[4]
バッテリー
位置情報サービス
Geekbench 4のスコアデータ
Geekbench 4で計測されたスコアを元に前モデルのiPod touch(第5世代)と比較する。[2]
デバイス
プロセッサスコア
(マルチコア)
iPod touch (第5世代)
Apple A5 @ 0.8 GHz 487
iPod touch (第6世代)
Apple A8 @ 1.1 GHz 2231
デバイス
バッテリー容量スコア
iPod touch (第5世代)
@ 1030 mAh 278
iPod touch (第6世代)
@ 1043 mAh 555
参考: バッテリーに関してはiPhone、iPadより大幅に劣っている。iPod touch(第5、6世代)と同じプロセッサを搭載したiPhone、iPadとの比較。
デバイス
プロセッサスコア
iPad Air 2
Apple A8X @ 1.5 GHz 3430
iPad mini 4
Apple A8 @ 1.5 GHz 2074
iPad (第3世代)
Apple A5X @ 1.0 GHz 1728
iPhone 6 Plus
Apple A8 @ 1.4 GHz 1509
iPhone 6
A8 @ 1.4 GHz 1001
脚注^ a b c d e f g h i “iPod touch (第 6 世代) - 技術仕様
^ https://browser.primatelabs.com/
^ https://browser.primatelabs.com/ios-benchmarks