IPod_nano
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また、4GBモデル(14,800円/$99)は期間限定モデルである(後述)。カラーバリエーションは、シルバー・ブラック・パープル・ブルー・グリーン・イエロー・オレンジ・ピンク、そして(PRODUCT)REDの計9色となり、クリックホイールと上下はシルバー及びブラックは黒、他は白である。バッテリー持続時間は音楽再生時が24時間、ビデオ再生時が4時間。

液晶のスペックは第3世代と変わらないものの横長から縦長となった。iPod touchと同様、加速度センサーが内蔵されており、本体を傾けるとCover Flowが出現するようになった。また音楽の再生中に本体を振るとシャッフルする機能が追加された。対応するiTunesは同時公開されたiTunes8.0以降である。リモートコントローラとマイクの付いたイヤホン[15][16]に対応している。この世代からクロスフェード再生や、画面を横向きにした状態でのビデオ再生が可能になった。

限定モデルである4GBはアメリカ以外の一部の家電量販店、およびApple Storeでブラック・レッドを除く7色(Apple Storeでは当初は販売されていなかったが、日本においてはごく一時期のみ9色のフルラインアップで販売されていた)が限定販売された。しかし一部でしか販売されていないうえに再出荷の予定もないため、通常モデルに比べるとあまり知られていない。
第5世代iPod nano(第5世代)

2009年9月9日(現地時間)に第4世代iPod shuffle・Late2009 iPod touch・iPod classic(16GB)と同時に発表された[17]。デザインは第4世代の意匠を踏襲した上で、表面に光沢のある酸化皮膜処理を施したアルミニウムを採用したほか、ビデオカメラ(動画撮影専用)、FMラジオチューナースピーカー、歩数計機能等を新たに搭載した。サイズは90.7mm(縦)×38.7mm(横)×6.2mm(厚)、重量36.4g。第4世代iPod nanoよりサイズに変化がないものの、0.4gの軽量化、画面の大きさが2.0インチから2.2インチ(240×376ピクセル)と多少大きくなっている。ラインナップは、8GBモデル(14,800円/$149)と16GBモデル(17,800円/$179)の計2モデル。カラーバリエーションは、シルバー、ブラック、パープル、ブルー、グリーン、オレンジ、イエロー、(PRODUCT)RED、ピンクの9色。尚今回はレッドに加えイエローもApple Store専売となった。バッテリー持続時間は音楽再生時が24時間、ビデオ再生時が5時間。
第6世代iPod nano(第6世代)

2010年9月1日(現地時間)に第4世代iPod shuffle・第4世代iPod touchと同時に発表された[18]。最大の特徴は、iPodの特徴でもある操作系「クリックホイール」が廃止され、マルチタッチディスプレイを搭載したことである。スリープ用・音量調整用以外のボタンを廃し、すべての操作をタッチディスプレイで行うようになった。本体は形がほぼ正方形となり、従来のモデルよりコンパクト化された。画面サイズは1.54インチ(240x240 ピクセル)である。本体サイズは37.5mm(縦)×40.9mm(横)×8.78mm(厚(クリップを含む))、重量は21.1gとなった。ラインナップは、8GBモデルが13,800円($149)、16GBモデルが16,800円($179)の計2モデル。カラーバリエーションは、シルバー、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、グラファイト、Apple Store限定の(PRODUCT)REDの7色。バッテリー持続時間は音楽再生時が24時間である。また29のメニュー言語に対応しており、曲名、アーティスト、アルバム情報に関しては34カ国語に対応している。

第5世代と比較すると、本体からはスピーカーやビデオカメラ、マイク、機能ではビデオ再生機能が廃止され、「音楽を持ち運ぶ」iPodの原点に戻ったといえる。本体背面にはクリップが付けられ、iPod shuffleのように服の裾などにつけて音楽を聞くことも可能となった。ちなみに搭載されているOSはiOSではなく、iPod nano用に新しく開発されたものである。ホームボタンはiOSデバイスとは異なり搭載されていない。ホームに戻るには画面を数秒タップしたままにするとホームに戻る。アクセシビリティ性も高くなり、iPhone等のように、黒地に白の表示やモノラルオーディオ、VoiceOverジェスチャーベースの画面リーダも行える。

2011年10月5日に新モデルが発表された。外観や容量に変更はないが、よりアイコンが大きくなったインターフェイスや、16種類の時計表示などの機能が加わった。価格は8GBが10,800円($129)、16GBが12,800円($149)に引き下げられた。また新モデル発売以前の第6世代の本体もシステムソフトウェア・バージョン 1.2にアップデートするとこれらの機能が加わる。

第6世代のiPod nanoは、Nike+iPodによるワークアウトの機能に加えて、腕時計のアクセサリーが多く発売されていたこともあり、現在のApple Watchの事実上の前身ともいえる製品である[19][20]
第7世代

2012年9月12日(現地時間)にiPhone 5・第5世代iPod touchと同時に発表された[21]

マルチタッチディスプレイを搭載しつつ、第6世代で廃止されたビデオ再生機能が復活、写真の閲覧もできる。ビデオはSD画質に対応しレンタル映画も同期できる。HD画質には対応していない。iOS同様写真の拡大、縮小方法が同一になった。加速度センサーは搭載しているが、Cover Flowには対応していない。デザインも縦形に戻り、本体サイズは76.5mm(縦)×39.6mm(横)×5.78mm、重量31gである。モニターは2.5インチのフルワイドQVGA(240x432ピクセル)を搭載。ラインナップでは、8GBモデルが廃止され、16GBモデルのみとなっている。価格は前モデルと同じく12,800円($149)。

新たにBluetooth 4.0を搭載したほか、コネクターが30ピン Dockコネクタからより小型化された「Lightning」に変更された(アダプターを用いることでDock端子にも接続可能)。Nike+と歩数計も組み込まれ、フィットネス用途としても用いることができる。

2013年5月31日に、日本市場での値段が14,800円に引き上げられた[22]。値上げ理由は、NHKなどの取材で「円安ドル高による改訂」としている[23]。アメリカ市場では値段は据え置かれている[24]。また2015年3月10日には、さらに16,800円へと値上げされた。Appleの広報は価格改定の理由について「為替市場の状況に応じた価格調整」としている[25]

2015年7月16日、カラーバリエーションがスペースグレイ、ゴールド、シルバー、ピンク、ブルー、(PRODUCT)REDの6色に刷新され、同時に17,800円へと値上げされた。ただし本体色以外の仕様に変更はない。

2017年7月27日、iPod shuffleと共に販売を終了した[26]
iPod nano (PRODUCT)REDSpecial Edition
第2世代 iPod nano版

2006年10月13日、AppleはProduct Red(英語版)のパートナー企業として、第2世代iPod nano(4GB)の赤色の限定カラーモデルであるiPod nano (PRODUCT)RED Special Editionを発表した(ただし生産台数や生産期間が限られている訳ではなく、また値段も通常のモデルと同じであったので実質的には新色の追加と言っていい。同年11月4日には8GBモデルの発売も発表された)。Appleはこのモデルが1台売れる毎に10ドルを世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付するとしている。
第3世代 iPod nano以降第3世代iPod nano (PRODUCT)RED

第2世代iPod nanoのモデルチェンジ(販売終了)後も、この企画は続けられており、第3世代・第4世代iPod nanoではモデルチェンジの発表と同時にこの限定カラーもお披露目された。第3世代iPod nanoでは第2世代の原色的な赤色から『ワインレッド』のような色合いに変更されたが、第4世代では再び原色的な赤色に戻されている。
脚注^ 『 ⇒AppleはiPod NanoとiPod Shuffleを撤退させる』 2017年7月28日 Onebox News
^ “Apple Watch designer reveals the device’s origins on its fifth birthday” (英語). TechCrunch. 2020年5月10日閲覧。
^ 縦×横×厚さ、単位はmm。
^iPod nano 発表(第1世代)
^New nano Records Audio: Welcome, Podcasters 。iLounge Article
^消費生活用製品の重大製品事故に係る公表 経済産業省 2008年8月19日
^ 第1世代 iPod nano バッテリー問題について アップル 2008年8月20日
^消費生活用製品安全法第40条第1項の規定に基づく報告の徴収について 経済産業省 2010年7月29日
^Apple - サポート - iPod nano 交換プログラム
^ 携帯型音楽プレーヤー「iPod nano(第一世代)」 (2005年9月?2006年12月に販売) - 交換
^ 有限会社アップルジャパンホールディングス(現 Apple Japan合同会社)が輸入した携帯型音楽プレーヤーについて(管理番号:A201700559)
^新しいiPod nanoを発表(第2世代)
^まったく新しくなったiPod nanoを発表(第3世代)
^新しいiPod nanoを発表 (第4世代)
^Apple Earphones with Remote and Mic
^Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic
^ Apple、ビデオカメラ内蔵の新しいiPod nanoを発表 (第5世代)
^ Apple、Multi-Touchインターフェイスを搭載してiPod nanoを再発明(第6世代)
^ ASCII. “新iPod nanoレビュー これは退化じゃない、進化だ! (4/4)”. ASCII.jp. 2020年5月10日閲覧。
^ ASCII. “iPod nanoを腕時計として利用する技 (3/3)”. ASCII.jp. 2020年5月10日閲覧。
^ “Apple、新しいiPod touchとiPod nanoを発表”. Apple Newsroom (日本). 2022年5月24日閲覧。
^ アップルがiPadを最大1.3万円ひっそり値上げ 比較表で見る新旧価格(追記) - 週アスPLUS 2013年5月31日
^ “アップル 円安でiPadなど値上げ”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年5月31日). ⇒オリジナルの2013年6月2日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2013-0602-2300-14/www3.nhk.or.jp/news/html/20130531/t10014974711000.html 2013年6月2日閲覧。 
^ 円安でiPadなど最大1万6000円値上げ 「駆け込み需要」で売り切れも続出 - J-CASTニュース 2013年5月31日


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