このイヤフォンは日本のフォスター電機が単独供給している。 2001年10月23日にiPodは発表となった。第1世代iPodはMac OS 9またはMac OS Xが動作するMacでのみ使用できたが、2002年7月17日にAppleはオリジナルのHFS+フォーマットの代わりにFAT32でフォーマットされた内蔵型HDDを持つWindows互換iPodの販売を開始した[12]。 Apple社は2003年10月16日にiTunesのWindows版をリリースした[13]。それ以前は、WindowsユーザーがiPodを使うには、Musicmatch Jukebox、ephPod
互換性
初代iPodはMacでしか使えなかった。これは、HFS+でフォーマットされた記憶装置をWindowsで認識することが特別な追加ドライバソフトウェア無しには不可能だからである。第2世代はMac用がHFS+、Windows用がFAT32でフォーマットされて出荷された。第3世代はHFS+フォーマットで出荷され、これをWindowsへ接続した場合FAT32フォーマットに初期化するかどうかの確認メッセージが表示される。なお、FAT32フォーマットのiPodをMacに接続して使うこともできる。Macは、FAT32でフォーマットされた記憶装置を認識し、互換性を保ったまま使用できるからである。現在では、旧世代のMacのみに対応しているiPodも、iPod Updaterで復元することで両オペレーティングシステムに対応させる事ができるが、Apple社の保証外動作のため保証は受けられなくなる。
2004年1月8日に、ヒューレット・パッカード社はiPodをベースとしたHPブランド・デジタル音楽プレイヤーの製作のためApple社からiPodのライセンスを受けたと発表した。次の日、当時のヒューレット・パッカード社のチェアマン兼CEOのカーリー・フィオリーナは2004年にコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでiPodベースの青色の装置を披露した。この「青色iPod」はApple社の製品ではないが、Apple社製のiPodと全く同等の機能を有しているOEMである。実際に販売されたヒューレット・パッカード社版iPodは青色ではなかったが、本体金属面にApple社のロゴとヒューレット・パッカード社のロゴの刻印がある。2005年8月、「デジタルエンターテインメント戦略に合致しない」ことを理由に販売打ち切りを表明。同年9月末頃に販売を終了したものと見られる。
iPodLinuxプロジェクトはiPodで動作するLinuxのARMバージョンの移植に成功している。これはuCLinuxという仮想メモリの扱えない機器類への組み込み用に設計されたLinuxをベースとしており、現在第1世代(スクロールホイール)iPodから第3世代iPodまでをサポートし、公式にはサポートされていないが、第4および第5世代iPod、第1および第2世代のiPod mini、第1世代iPod nano上でも利用できる。macOS及びWindows上からインストールするためのインストーラが利用できる。iPodをマウントできれば他のオペレーティングシステムからでもインストールできる。SourceForge.net内にこのプロジェクトのウェブページ[14]が存在し、多くの関連文書がオンライン上に存在する[15]。同じようなものではRockboxプロジェクトというオープンソース・ファームウェアも存在し、音質向上、多機能化を実現する。現時点でiPod 1世代から5.5世代、iPod mini、iPod nano1世代、2世代まで互換性をサポートしている。iPod Classicは開発中である。これらLinuxやRockboxは設定次第ではマルチブートして併用可能である。そのほかにはゲームボーイおよびゲームボーイカラーに対応したエミュレーターやファミリーコンピュータを動かす技術などが開発されている。市販されたゲームではボンバーマンやソニック・ザ・ヘッジホッグなどが既に公式のゲームとして販売されている。 本体デザインは同社のMac・シリーズと同様、ジョナサン・アイブが中心のデザインチームが担当している。Mac・シリーズと同じく、光沢のあるプラスチックやカラーアルマイト、磨き上げられたステンレスなどの質感を重視した素材を使用し、可能な限りシンプルな形状にデザインされているのがシリーズ共通の特徴と言える。 iPod mini公開までの全てのiPodのGUIには、Macで使用されていたChicagoと言うフォントが使用されていた。 第3世代iPodの分解画像 iPodはアクセサリー産業の二次市場を大きく成長させる発端となり、2005年のマックワールド基調演説でApple社CEOスティーブ・ジョブズはそれを「iPod経済」と呼んだ。一般的には、生態系になぞらえてエコシステムと呼ばれることもある。 iPodのアクセサリーにはメモリーカードリーダー、FMトランスミッター、及びボイスレコーダモジュールなどが存在する。それらのコネクターは音の信号を通し電源をiPodまたはアクセサリーに送ると同時に制御及び情報を提供する。これらのアクセサリー(ケース類などは除く)について2005年10月にApple社がロイヤリティ料を徴収する旨の記事が出たが、現在ロイヤリティ料を徴収する決定はApple社で出されていない。PORTER(吉田カバン)やプラダ、グッチ、コーチ、ポール・スミス、ルイ・ヴィトン、ダンヒルなど各種ファッションブランドの専用ケース等も存在し、Apple社でもiPod nano tube、靴下をモチーフにしたiPod靴下を販売している。 iPodをサポートする非純正ツール名前概要
デザイン
左から右へ:
iPodの表面ケース。
グリーン色のプリント基板はiPodを制御し、その下にある暗いグリーン基板はタッチ・スクロール・ホイール及びボタンを制御する。
リチウムイオン二次電池。第4世代までは電池が基板とコネクタ接続されており素人でも容易に電池交換出来るキットなどが販売されていた。
ハードディスクドライブ、プリント基板から絶縁するためにソフトゴムの層によって保護されている。ゴムの層はiPodを持ち運ぶ際に発生する衝撃から、動作中のハードディスクを保護する役割も担っている。
ステンレス製の筐体背面部。
非純正アクセサリー「iPod管理ソフト」も参照自動車用FMトランスミッター
foobar2000iPod manager[16]プラグインをオプションとしてインストールしてiPodを管理できる、Windows向け音楽プレイヤー。
AmaroK完全にiPodをサポートしているKDE向け音楽プレイヤー。
RhythmboxGNOME上で動作するiTunesクローン。