iPod touchはファームウエア2.0以降でiTunes storeのApp store(アップ・ストア)からゲームやそのほかのアプリケーションを入れることが可能である。 iPodのデータ転送は、かつて販売されていた全てのモデルにおいて高速USB 2.0、そして転送速度は遅いがUSB 1.1に対応している。 第2世代iPodまではFireWire(ファイアーワイアー)のみに対応、第3・第4世代のiPodとiPod miniはUSBおよびFireWireに対応をしていたが、第5世代のiPodおよびiPod nanoではFireWireは充電専用となり、データの転送を行うことは出来なくなった。なおFireWireでパソコン等と接続すると転送できない旨が表示される。あまり意味の無い裏技として、FireWire端子を持つiPodと接続しても表示される。 iPodの内蔵バッテリへの充電は、コンピュータやiPodACアダプタのFireWire端子(shuffle以外の全モデル)またはUSB端子(第4世代およびそれ以降のモデル)に接続することで行う。Apple社純正のACアダプタは、USB接続に対応するものとFireWire接続に対応するものの2種類のアダプタがある。iPod mini、iPod nanoおよび第3世代以降のiPodは、コンピュータのFireWireまたはUSBポートにケーブルを介して接続する際に30ピン Dockコネクタ を使用する。なおDockコネクタ自体は日本航空電子工業のDD1を用いている。 なお、第1世代のiPod shuffleの充電及びデータ転送はコンピュータやUSBハブのUSB端子を介して行うことができ、接続にはUSB端子に直接差し込むほかに、USB延長ケーブルやiPod shuffle向けに用意されたiPod shuffle Dock(アイポッド・シャッフル・ドック)を用いることもできる。第2世代ではiPod shuffle専用のDockを介し USB 端子へ接続して行う。第5世代以降のiPod touch、第7世代のiPod nanoでは、外部接続端子としてLightningコネクタを使用している。 iPodの第1世代から第3世代には、心臓部であるCPUとして2つのARM 7TDMI(動作周波数90MHz)が使われた。それに対して、後期モデルは同じバッテリー容量でより長時間駆動させるために、CPU使用率に応じて周波数が動的に変化するスピード・チップ(最高周波数80MHz)が使われた。最新の第5世代iPodで使用されているCPUは、ポータルプレイヤー社製のPP5021というデジタルプレイヤー向けのチップである。このチップにはFireWireインターフェイス機能が内蔵されていないが、次期チップであるPP5022ではFireWireインターフェイス機能が内蔵されている。PP5022はPP5020に比べて低電圧低電流で稼働するので、バッテリーでの駆動時間を延ばす事にも寄与することが期待される。 iPodは東芝の1.8インチATAハードディスクドライブが使われ、IDE規格でないコネクターによって接続されている。iPod miniでは日立の1インチ・ハードドライブが、iPod shuffleではIM Flashのフラッシュメモリが、iPod nanoでは8GBモデルが東芝、4GBモデルがサムスン、2GBモデルがハイニックス社のフラッシュメモリがそれぞれ記憶媒体として使われている。 iPodにはケースの中のハードディスクドライブからオペレーティングシステムを読み込む装置に命じるプログラム、ブートローダを含む32MiBフラッシュROMチップが内蔵されている。全てのiPodには、32MiB RAM(第5世代iPodの60GBモデルに限り64MiB RAM)を内蔵している。このRAMの主な用途は、ファームウェアから読み込まれたiPod用のオペレーティングシステムを動作させ、同時に音楽データをキャッシュしてHDDやメモリーからの読み込み回数を軽減し、電池の持続時間を延ばすことである。 第4世代までのiPodは曲の間隔無しに音楽を再生するギャップレス再生機能を搭載していなかったが、第5世代以降のモデルではほぼギャップレス再生に対応した。 既に、携帯型音楽プレーヤー市場では、外部マイクやライン入力からの本格的な生録が非圧縮で行えるなど、iPodとの差別化を図った製品が発売されており、そうした製品は、音楽演奏などの収録に活用されている。 iPodの光沢のあるステンレス部分は新潟県の東陽理化学研究所(いわゆる磨き屋シンジケートを含む)や台湾のフォクスコンブランドを持つホン・ハイ社などが製造を担当している。ホン・ハイはiPod nanoの製造を行っているが、検査以外は鏡面仕上げを含め全自動であるという。 すべてのiPodにはiPodのデザイン色に合わせた、白いコードのインナーイヤーイヤフォンが付属しており、この白いイヤフォンはiPodブランドのシンボルとなっている。この影響を受け、白いコードのインナーイヤーヘッドフォンが各社から多数発売されるといった状況になっている。 他社の音質を追求したモデル(ライバルのソニーのウォークマン、東芝のギガビートなど)を除く、比較的廉価な携帯型音楽プレーヤーと似て、iPodに付属するイヤフォンは決して良い音質を実現しているわけではない。iPodは全モデルで一般的にステレオミニジャックと呼ばれる3.5mmイヤホンジャックを採用しているため、プラグ部分が3.5mm規格もしくはそれに変換できるたいていのイヤフォン・ヘッドフォンを使用することができる。一部のサードパーティからは、iPod向けの代替イヤフォンとして白色のイヤフォン、例えば、ソニー社製EX71の白色モデルやエティモティック・リサーチ社製ER-6i、シューレ社のE4c、クリプシュ社のImage S4i White等が販売されている。なお、iPod付属のイヤフォンは左右のコードの長さが同じY型であり、イヤーパッド部分も左右のチャンネルの頭文字の「L」「R」の文字は入っているものの色分けはされていないため、慣れるまで扱いづらいことがある。
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