AppleのCEOであるスティーブ・ジョブズは、iPhoneを「タッチ操作によるワイドスクリーンのiPod」「革新的な携帯電話」「画期的なインターネット・コミュニケーションデバイス」の3つの製品を一体化した端末であると述べ[28]、iPhoneによって「電話を再発明する」と発表した[29]。「iPhoneの歴史」も参照
iPhoneはその後現在に至るまで一貫して発売され続けており、全世界の携帯電話をフィーチャーフォンからスマートフォンへとパラダイムシフトさせる契機にもなった[30]。
歴史
iPhone(初代)2007年に発売された初代iPhone詳細は「iPhone (初代)」を参照
2007年1月9日に開催されたApple製品の展示会のひとつ、Macworld Expo 2007にて発表され、同年6月29日にアメリカ合衆国にて発売された[31]。クワッドバンドGSM端末のため、日本など通信方式にGSMを採用していない国・地域では使用できず、該当国・地域では販売もされていない。
既存のタッチパネルの多くは同時に1か所のみでしか操作を行えなかったが、iPhoneではマルチタッチと呼ばれる技術(AppleがFingerworksごと買収[32])で、複数の指を同時に操ることで画面の拡大縮小などバリエーションに富んだ操作が可能となった。
カラーはシルバーのみ、容量は発売当初は4GBと8GBの2通りだったが、4GBは2007年9月5日に販売を終了した。一方2008年2月5日には16GBモデルが販売開始された。
iPhone 3G詳細は「iPhone 3G」を参照
2008年6月9日、WWDC 2008の基調講演にて発表され、北米や欧州、オーストラリア、日本、香港など22地域で同年7月11日に発売された[33]。
UMTS (W-CDMA)の規格で第3世代移動通信システム (3G)の通信に対応し、GPS搭載、MobileMe対応など、新たに機能が追加された。カラーはホワイトとブラックの2種類。容量は8GB(ブラックのみ)と16GBモデルが用意された。
2010年6月24日に販売終了。日本では、ソフトバンクから発売された。
iPhone 3G S詳細は「iPhone 3GS」を参照
2009年6月9日、WWDC 2009にて発表された[34][35]。
発表時は「iPhone 3G S」と表記されていた。処理性能がiPhone 3Gと比べて最大2倍高速化され、バッテリ寿命も長くなったほか、3メガピクセルのオートフォーカスカメラ、ビデオ撮影、テザリング機能、音声コントロール(ハンズフリーボイスコントロール)、アクセシビリティ、デジタルコンパスといった機能が追加された。リモコンマイクつきイヤホンにも対応。カラーは従来通りホワイトとブラックの2色、記憶容量は16GBと新たに32GBモデルが用意された。iPhone 3Gは8GBのブラックのみが引き続き販売されていた。
2010年6月24日のiPhone 4発売後は新たに8GBモデルが発売された(16GBモデル、32GBモデル、またiPhone 3Gは販売終了)。またiPhone 4S発売と同時に、ソフトバンク版は2年契約条件で無料化された。2011年10月14日に提供を終了している。
iPhone 4詳細は「iPhone 4」を参照