IPhone_(初代)
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初代iPhoneは2007年1月9日にカリフォルニア州サンフランシスコモスコーニ・ウェストで開催されたMacworld Conference & Expo基調講演[15]でスティーブ・ジョブズによって、「2年半の間、この日を楽しみにしていた」「本日、Appleは電話を再発明する」[16]、iPhoneは「タッチ操作のできるワイドスクリーンのiPod」「革命的な携帯電話」「インターネットコミュニケーター」の3つを統合したデバイス[17]であると発表されている。
発売

2007年6月29日、アメリカ合衆国での発売時にApple StoreAT&T直営店の周囲では発売日前から1000人が行列し[18]、多くの店では1時間程度で完売状態になりPlayStation 3の発売(英語版)時に発生した様な強盗や銃撃を防ぐため、非番の警察官が店舗を警備[19]する騒動になる。アメリカ人の10人に6人がiPhoneは発売前からチェックしていた[20]とする調査結果もある。同年11月にイギリスフランスドイツで、2008年春にはアイルランド共和国オーストリアでも発売される。その他の地域(カナダオーストラリア日本など)では発売されず、後継機種のiPhone 3Gを待たなければならなかった。
リリース後

2007年9月5日にiPhoneから携帯電話ネットワークを介しての電話・インターネット機能を削除したタッチスクリーン機器のiPod touchが発売されると同時に、iPhone 8GBモデルが599ドルから399ドルに値下げされ、4GBモデルは販売終了[21]になる。iPhoneの販売台数は発売開始74日後に100万台を達成[22]した。値下げに関する多くの苦情を受けたAppleは値下げ前に購入したユーザーにストアクレジットを付与した[23]

2008年2月5日に16GBモデルを発売[24]し、3月6日にiPhone OS 2.0対応アプリケーション製作用SDKを開発者へ向けてリリースしている。6月9日に後継機種となるiPhone 3Gを発表して7月11日に出荷を開始[25]したことにより、初代iPhoneは総売上台数6,124,000台で販売を終了している[要出典]。

Appleは初代iPhoneを単に「iPhone」と呼んでいたが、2010年7月プレスリリース以降「初代iPhone (the original iPhone)」とも表記されている[26]
ユニークなアクティベーション
アクティベーション

初代iPhoneは、初回起動時はロック画面に「Activate iPhone,Connect to iTunes」と表示され、iTunesに繋いでアクティベーションする事を促される。

ユーザーが自らiPhoneのキャリアとの回線契約やApple IDの登録をこのiTunes上のアクティベーションプロセスの中で行う。

これまでの一般的な携帯電話は、キャリアなどの店頭でアクティベーションや回線契約を行うのが基本であったが、この初代iPhoneは、iPodのようにiPhone本体を購入してユーザーが自ら自宅やオフィスのMacやパソコンのiTunes上でアクティベーションとキャリアとの回線契約を行うという大変ユニークなものであった。

アクティベーションしない場合は緊急電話機能のみ利用できる。
キャリアとの回線契約

ユーザーがiTunes上で自ら行う。
方法

iPhoneをMacもしくはWindows PCとUSB接続し、iTunes上で料金プランの選択、個人情報の記入、そして、キャリアとの契約を結ぶ。
キャリアとの回線契約に必要なもの

キャリアとポストペイド(後払い)契約を結ぶ場合は、

販売国の住所

販売国で発行されたクレジットカードやデビットカード

社会保障番号(アメリカの場合)

が、必要となるが、プリペイド(先払い)契約の場合は不要である。

この為、社会保障番号がない短期滞在者や旅行者がポストペイド契約を行う事は極めて困難であった。
利点

ユーザーが自らiTunesでアクティベーション、契約を行うので、手順がシンプルであり、また、ユーザーがiPhoneを手にする前にアクティベーションのためにユーザー以外の誰かがiPhoneを開封する事もなく、工場出荷時の未開封の綺麗な状態のiPhoneを入手する事ができる。
トラブル

このようにシンプルな反面、ユーザー側が自らiTunesで回線契約を行うというのは前例がなく、トラブルも起きた。

iPhone本体の購入は誰でも可能な為、最初からキャリアと契約するつもりのないSIMアンロックなど不正改造目的であったり、転売目的で、購入する者も後を絶たなかった。この為、Apple StoreではiPhoneは1人2台まで購入可能という制限を設けた。それでも、現金で購入されると、意味をなさなくなるので、購入には現金は受け付けずクレジットカードのみに制限された。その為、iPhoneを複数店舗で大量に購入しようとした華僑に対しスタッフが販売を拒否するという珍事も起きた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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