2007年9月、AppleはiPhoneをベースに再設計されたiPod touchを発表した[50]。2010年1月27日、Appleはタブレット端末のiPadを発表した。iPadはiPhoneやiPod touchよりも大きな画面を持ち、ウェブ閲覧、メディア、読書のために設計され、新聞、電子書籍、写真、ビデオ、音楽、ワープロ文書、ビデオゲーム、そして9.7インチの画面を使用した既存のiPhoneアプリのほとんどを含むマルチメディア形式とのマルチタッチ操作が動作した[51][52]。また、ウェブブラウザのSafari、App Store、iTunesライブラリ、iBooks Store、連絡先、メモなども提供された。これらは、Wi-Fiおよび3Gを介してダウンロード、またはコンピュータを介して同期することが可能となっていた[53]。
2010年6月、AppleはiPhoneのOSを「iOS」と改名した。この商標は、シスコシステムズが同社のルーターに使用しているオペレーティングシステム「IOS」に10年以上使用されていた。訴訟の可能性を避けるため、AppleはCiscoから「IOS」の商標をライセンスした[54]。
2014年9月9日にティム・クックが発表したスマートウォッチのApple Watchは、健康とフィットネストラッキング機能を備えた製品として発表された[55][56]。2015年4月24日に発売された[57][58][59]。オペレーティングシステムにはiOSをベースにしたwatchOSを使用している。
2016年10月、Appleはイタリアに位置するフェデリコ2世・ナポリ大学の新キャンパス内に初のiOS Developer Academyを開設した[60][61]。このコースは無料であり、Appleのプラットフォーム用のアプリケーションの作成と管理に関する具体的な技術的スキルを習得することを目的としている[62]。経営学(デジタル機会に焦点を当てた経営計画と経営管理)、グラフィカル・インターフェースのデザインに特化したコースもある。デザインから実装、セキュリティ、トラブルシューティング、データ保存、クラウド利用まで、アプリのライフサイクル全体についての詳細なトレーニングを体験できる「エンタープライズトラック」に参加することもできる[63][64]。2020年現在、iOS Developer Academyは世界中から1,000人近くの学生が卒業し、400本のアプリのアイデアに取り組み、すでに約50本のアプリをiOSのApp Storeで公開している。2018/2019年度は、30か国以上の国から学生が参加した。そのうち35名が、毎年6月上旬にアメリカ合衆国のカリフォルニア州で開催されるWorldwide Developer Conference(WWDC)への参加が決定していた[65][66]。
2019年6月3日、2019年WWDCでiOSを拡張、カスタマイズしたiPad向けのiPadOSが発表され、2019年9月25日に一般リリースされた[67]。 下の一覧表のアプリケーションソフトがプリインストール[注釈 1]されている。
アプリケーションソフト(アプリ)