IOS_8
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iOS 8には、QuickTypeと呼ばれる新しい予測入力機能が搭載され、キーボードの上に単語の予測が表示される仕様になった[25][13]

Appleは、サードパーティーの開発者が、iOSのデフォルトキーボードを置き換えることができるキーボードAppを開発することを可能にした。プライバシーを保護するために「フルアクセスを許可」という設定項目で、サードパーティー製キーボードのデータをクラウドに同期させることを可能にできる[14]。その他、Siriの音声入力の使用不可、一部のテキストフィールドで入力を許可しないなどの制限は行われている[26]
ファミリー共有

iOS 8では、「ファミリー共有」機能が導入された。これにより、最大6人がそれぞれ固有のiTunesアカウントを登録し、親の一人が管理者となって全体をコントロールできるようになった。1つのアカウントで購入したコンテンツは他の家族と共有できるが、13歳未満が購入した場合は保護者の承認が必要となっている。13歳以上が購入したものは、13歳未満には不可視化されている[12]

ファミリー共有はアプリケーションにも及び、各家族の写真Appには「共有アルバム」が自動的に生成され、全員が写真、ビデオ、コメントを共有の場に追加することができる。「承認と購入のリクエスト」機能により、誰もがApp StoreiTunes StoreiBooks Store(現Apple Books Store)のアイテム、App内課金、iCloudストレージの購入をリクエストすることができ、管理者は購入を承認するか拒否するかを選択することが可能である[27]
マルチタスキング

マルチタスク画面では、上部に最近電話した連絡先やお気に入りの連絡先のリストが表示される仕様に変更された。この機能は設定Appでオフにすることができる[28][29]
その他

iOS 8では、ヨーロッパの利用者向けに、設定Appにデータローミングのオプションが追加され、海外でのデータ使用量をより細かく管理できるようになった[30][31]

SiriShazamのサポートが統合され、再生中の曲を特定できるようになった[32]

Wi-Fiでの携帯電話通話を可能にするWi-Fi 通話機能が追加された。これにより、通信事業者は自社のサービスでWi-Fi 通話機能を利用できるようになった[33][34]

iOS 8では、Touch IDをサードパーティー製アプリケーションで使用できるようになった[35]
アプリケーション
カメラ

カメラAppには、「タイムラプス」と「セルフタイマー」の2つの新機能が追加された[36]
写真

iOS 8では、写真Appに「iCloud 写真」が追加され、異なるApple端末間での写真の同期が可能になった。写真やビデオは、フル解像度のオリジナルのフォーマットでバックアップされる。この機能により、フルサイズの画像ではなく、低画質の写真を端末にキャッシュすることができ、ストレージ容量が限られているモデルでは、ストレージ容量を大幅に節約できる可能性が挙げられている[17]

写真Appの検索機能が強化され、「近く」「1年前」「お気に入り」「家」など、地理的な位置関係や写真の撮影日に応じて、さまざまな検索カテゴリーが用意された[17]。さらに、写真Appでは、回転機能の向上、ワンタッチの自動強調ツール、明るさ、コントラスト、露出、影などのより深い色の調整など、より精密な編集操作が可能になった[17]。 また、写真を削除せずに非表示にする選択肢も追加された[37]

サードパーティー製Appのフィルターやエフェクトを、標準の写真Appのメニューから直接操作できるようになった。これまでは、エフェクトを適用するために、それぞれのAppで写真を取り込みや書き出しする必要があった[38]

Appleは、iOS 8の初期リリースにおいて、写真Appから「カメラロール」アルバムを削除した。カメラロールは、端末上のすべての写真を一覧表示する機能だったが、その代わりに最近撮影した写真を順に表示する「最近の項目」アルバムが追加された[39]。しかし、カメラロールの削除は利用者からの不満を招き[40]、AppleはiOS 8.1のアップデートで機能を復活させた[41]
メッセージ

iOS 8のメッセージAppには、メッセージの通知を無効にする「おやすみモード」や、グループからメンバーを削除する機能など、 グループメッセージのための新機能が追加された。また、新しい Tap to Talk機能で、相手に簡単な音声を送ることができ、短いビデオを素早く撮影する機能が用意された[42]

2分間の有効期限で短い写真、ビデオ、オーディオクリップを送ることも可能になった[43][44]

設定Appでは、一定期間後にメッセージを自動的に削除する設定が可能になった[45]
Safari

Safariでは、開発者は「Safari パスワード共有」のサポートを追加することができるようになった。これにより、開発者が所有するサイトやApp間で認証情報を共有することができ、利用者がAppやサービスに認証情報を入力する回数を減らすことができる。また、WebGLグラフィックスAPIのサポートも追加された[46]
iCloud Drive

ファイルマネージャに似たiCloud Drive Appは、App内であらゆる種類のファイルを保存でき、他のiOS端末やMacにも同期される機能が追加された[18]
App Store

App Storeでは、開発者は複数のアプリケーションを1つのバンドルにまとめることができるようになった。また、新しい「プレビュー」ビデオにより、Appの機能を紹介できるようになった[47]
ヘルスケア

HealthKitは、新しいヘルスケアAppと統合するAppを開発者が作れるようにするサービスである。ヘルスケアAppは、端末にインストールされたフィットネス系のAppのデータを主に集約するが、歩数や階段の数は、iPhoneに搭載されたモーションプロセッサーを通じて追跡される。緊急時に備えて、ロック画面でアクセスできる「メディカルID」に自分の病歴を入力することも可能になった[16]
Passbook

iOS 8のPassbook App(現Apple Wallet)は、iOS 8.1のリリースに伴い、iPhone 6および6 Plusで利用可能なデジタル決済サービス「Apple Pay」に対応した[48]


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