IN_A_MODEL_ROOM
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『IN A MODEL ROOM』
P-MODELスタジオ・アルバム
リリース1979年8月25日
録音1979年5月 - 6月
Sunrise Studio
Freedom Studio
Electro Sound
ジャンルテクノポップ
ニュー・ウェイヴ
ポストパンク
時間33分28秒
レーベルワーナー・パイオニア
プロデュース佐久間正英
P-MODEL
P-MODEL アルバム 年表

IN A MODEL ROOM
1979年LANDSALE
1980年


平沢進関連のアルバム 年表

配線上のアリア
1978年/1994年) IN A MODEL ROOM
(1979年) LANDSALE
(1980年)

『IN A MODEL ROOM』収録のシングル

「美術館で会った人だろ」
リリース: 1979年7月25日

「KAMEARI POP」
リリース: 1979年12月25日

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IN A MODEL ROOM(イン・ア・モデル・ルーム)は、P-MODELの1枚目のスタジオ・アルバム1979年8月25日ワーナー・パイオニアより発売。ジョージ・オーウェルデストピア小説『1984年』がコンセプトの下敷きにあり、「東京版1984年」とも称される[1]
概要

P-MODELの初のフルアルバム。また、
佐久間正英の初プロデュース作品である[2]

当時プラスチックスにて活動していた佐久間は、「屋根裏でプラスチックスのライブをやった時に平沢進君が「プロデュースして欲しい。」と声をかけてくれ、カセットを渡してくれたんですよ。当時、プロデューサーという言葉はありましたが、事務所の社長だったり、レコード会社の人間だったり、そういう人たちのことを指してた時代で、今のように確立されてなかった時代ですね。」と語っており、これが切っ掛けとなり多くのミュージシャンへのプロデューサー業を展開していく事となった[3][4]

大半の楽曲は前身バンド・MANDRAKE時代から演奏されており、これが結成から8ヶ月弱というスピードデビューに繋がった。

本作のみ、平沢の実兄である平沢裕一が作詞に参加している。

異邦人[※ 1]、「ホワイト・シューズ」[※ 2] も収録予定だったがボツとなった。

1999年に発売されたアルバム『VIRTUAL LIVE-1』でフルリメイクされたが、「ソフィスティケイテッド」のみ収録されなかった。

ジョージ・オーウェルの小説『1984年』がアルバムのコンセプトの下敷きにある[1]

楽曲解説
美術館で会った人だろ
1stシングル表題曲。
歌詞に「美術館に 火をつけるよ」というフレーズがある為、平沢は「消防士の父を持つにもかかわらず放火予告でレコード会社と契約した」と後年ネタにしている。
[5]
ヘルス・エンジェル
1984年に久々に演奏する[※ 3] 際、平沢はギターのフレーズをすっかり忘れており、当時のメンバーであった三浦俊一に逆に教わったという。平沢進が自分以外が作曲して歌って楽しかった曲に挙げている[6]
KAMEARI POP
本アルバム発売後の1979年12月25日、2ndシングルとしてリカット。
1987年には平沢・KERA率いる「此岸のパラダイス亀有永遠のワンパターンバンド」が、『KAMEARI POP 此岸のパラダイス編』としてカバーしている。
解凍期?改訂期にもリアレンジして演奏されている。ニューウェーブバンドDEVOがタイヤの街(オハイオ州アクロン)出身だという主張に影響された。
偉大なる頭脳
MANDRAKEの楽曲「錯乱の扉」のイントロ部分を再アレンジし歌詞をつけたもの。
2007年POLYSICSがカバーしている。(8thアルバム『KARATE HOUSE』収録)2023年の平沢ソロライブ『HYBRID PHONON 2566』では、歌詞を新たに描き下ろしてリアレンジの上演奏された。
ホワイトシガレット
初期のライブでは歌詞中の「コロンブス」を「アメリカ」に変えて歌うこともあった。
MOMO色トリック
歌詞中の「ユージさん」は今野雄二のこと。初期のライブではフルネームで歌うこともあった。また「アホのリノ」は女優のかたせ梨乃のことである。
当時P-MODELと今野の間に確執があり[※ 4]、それを受けて制作された楽曲。
アート・ブラインド
2010年に平沢ソロアルバム『突弦変異』でリメイクされた。
『突弦変異』の収録曲は各フルアルバムから1曲ずつ[※ 5]ファン投票より決められたが、平沢はアレンジの方向性などを考えた結果、投票結果を無視してこの曲を選択した[7]
収録曲

全編曲:P-MODEL
#タイトル作詞作曲時間
1.「美術館で会った人だろ(Art Mania)」
平沢進平沢進3:09
2.「ヘルス・エンジェル(Health Angel)」田中靖美田中靖美2:32
3.「ルームランナー(Roomrunner)」田中靖美田中靖美2:32
4.「ソフィスティケイテッド(Sophisticated)」平沢進平沢進4:26
5.「子供たちどうも(For Kids)」平沢裕一平沢進3:31
6.「KAMEARI POP」平沢進平沢進3:56
7.「サンシャイン・シティー(Sunshine City)」平沢裕一田中靖美2:03
8.「偉大なる頭脳(The Great Brain)」平沢進安部文泰(ノンクレジット)、平沢進4:13
9.「ホワイト・シガレット(White Cigarettes)」平沢進平沢進3:15
10.「MOMO色トリック(Pinky Trick)」平沢進平沢進3:18
11.「アート・ブラインド(Art Blind)」平沢進平沢進2:39
合計時間:33:28

リリース履歴

リリース日レーベル規格規格品番備考
1979年8月25日ワーナー・パイオニアLPK-10017W初回プレス盤のみ、ピンク色のビニールレコード仕様
カセットテープLKF-5029
1992年1月25日ワーナーミュージック・ジャパンCDWPCL-603
2003年10月20日SS RECORDSSS-101デジタルリマスタリング、紙ジャケット仕様[8]
2017年6月25日SS RECORDINGSSS-101AW紙ジャケット仕様(2017年EDITION)[9]
2020年11月20日SHM-CDSS-1001AW紙ジャケット仕様[10]
2022年7月27日ワーナー・ミュージック・ジャパンLPWQJL-150イエロー・カラー・ヴァイナル仕様[11]

参加ミュージシャン

平沢進 -
ボーカルギターシンセサイザー

秋山勝彦 - ベース、シンセサイザー、コーラス

田中靖美 - キーボード、シンセサイザー、コーラス

田井中貞利 - ドラムス

脚注・出典
脚注^ 『改訂復刻DIGITAL版音楽産業廃棄物』によると、ヘヴィなナンバーであるため、「ピンク盤から出る音ではない」と感じたという。
^ 1989年に発売された映像作品『PHOTON-1』のエンディング曲に使用。ボックスセット『太陽系亞種音』にも収録されている。
^ 1981年のP-MODELの方針転換後、『IN A MODEL ROOM』『LANDSALE』の楽曲は封印状態となっていた。
^ 今野が、自身が司会を務めていたテレビ番組「水曜イレブン」の中でP-MODELを酷評したことがきっかけとされている。


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