Hulu
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ディズニーは2019年11月12日から直営の動画配信サービス「Disney+」を開始したが[8]ペアレンタルコントロールは導入されなかったため、ラインナップから外された作品[注 1]を代わりにHuluで配信している[11][12]

2020年現在アメリカで制作されたHuluオリジナル作品は、日本を含む米国外では、Amazonプライム・ビデオSTARZPLAYスーパー!ドラマTVといった、他社の動画配信サービスや衛星放送専門チャンネルにて放送・配信されている[13][14][15]。Disney+の新ブランドであるSTAR(後述)新設後はHuluやディズニーの系列テレビ局であるFXとの共同制作作品を増加させることをディズニーが明らかにしており、2021年以降のHuluオリジナル作品はSTARに順次移行することになる[16]
海外(米国外)進出の断念

Huluは以前から海外(米国外)での事業展開を検討しており、その第1弾としてかねてから進出の要望が高かった日本でのサービスを2011年9月から開始した[17]。アメリカと異なるビジネスモデルや日本制作のコンテンツ調達が難航して苦戦[18][19]する。2014年4月に日本事業をNBCと提携関係にある日本テレビへ売却した[20]。以降、日本法人との関係はライセンス契約の供与のみであったが、2017年7月に行われた日本事業運営会社であるHJホールディングスの第三者割当増資により、日本法人との資本関係が復活した[21][22]

ウォルト・ディズニー・カンパニーは2019年4月に本企業の過半数超の株式を取得し[23]、アメリカと日本以外での事業展開計画を検討した[24]。2019年5月にコムキャスト(NBCユニバーサル)からHuluの全支配権を買収した際に2024年1月以降の株式買取を前提条件としており、海外展開による価値上昇で買収費用が増大するため、計画を断念したことが2020年10月に明らかになった[9][25]

ディズニーは2020年8月の決算発で、海外向けの動画配信サービスを開始する方向で準備していることを発表した[26][27]。その際にディズニー最高経営責任者 (CEO) のボブ・チャペックはアメリカ国外におけるHuluのブランド認知度が無いことを理由に同ブランドは使用しないことを明らかにした[26]。その後、同年12月に行われた投資家向けイベントでDisney+の新しい動画配信ブランドとなる「スター」を発表し、2021年2月23日から日本を含む海外市場についてはそちらを軸に展開していくことを発表した[16][28]
Disney+と統合

2022年9月、ディズニー最高経営責任者 (CEO) のボブ・チャペックは本サービスをDisney+と統合する方向で検討していることを明らかにした。コムキャストが保有している株式の買取前倒しも予定している[29]。チャペックが退任した後にディズニーCEOとして復帰したボブ・アイガーも2023年内にDisney+とHuluのアプリを統合する方針であることを同年5月に発表している[30]

ボブ・アイガーがディズニーCEOに復帰した最初の四半期決算で、動画配信サービス事業が不振だったことから、アイガーは2023年2月に行われたCNBCのインタビューで、コムキャスト保有株の買収は行わずディズニー保有株の一部放出も検討を述べる[31]

2023年11月1日、ディズニーはコムキャストに対し、Huluの未保有株33%分を86億1000万ドル(約1兆2900億円)で取得することを提案したと発表した。Huluの完全子会社化が実現すれば、Disney+の1ブランドとして組み入れることが可能となる[32][33][34]。コムキャストもこの金額での売却に同意したため、同年12月1日にコムキャスト保有分を取得。名実共にHuluを完全子会社化した[2]

2023年12月6日、Disney+とのバンドルプラン契約者を対象にDisney+のアプリにHuluの専用ハブが表示される試験サービスを開始した[2][35]。このサービスは2024年3月27日に正式提供を開始した[36]

2024年1月31日、既にNetflixやDisney+などで先行して実施しているパスワード・シェアリングの禁止をHuluでも開始することが報じられた。この変更は新規加入者は同日から、既存加入者は同年3月14日までに適用されるとしている[37]

2024年5月8日、ディズニーはワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの間で協業を行い、同年夏頃からDisney+とHulu、Maxのバンドルプランを共同で提供することを発表した[38][39]
沿革

2007年

3月22日 - NBCユニバーサルニューズ・コーポレーションが新しいオンラインビデオベンチャーを発表した。


2008年

3月12日 - Huluが一般公開される。

10月30日 - Huluがタイム誌で2008年の50の発明の一つに選ばれる。

12月18日 - HuluがAP通信からウェブサイト・オブ・ザ・イヤー(Website of the Year)を授与される。


2009年

4月30日 - ウォルト・ディズニー・カンパニーが傘下のABCを通じてHuluに参加することを発表した[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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