Hdl_(識別子)
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識別子の文字列は、

エンティティのいかなる可変な属性(所在、所有者など、対象の同一性は変えずに、値が変わり得るような他の属性)にも基づかないこと。

わかりにくいこと(なるべく「愚かな数字」とすること。よく知られたパターンは誤りかもしれない憶測を誘うかもしれない。また、意味のあるセマンティクスは言語間で翻訳されないかもしれないし、商標争いの原因となるかもしれない)。

システム内部でユニークであること(衝突と不明瞭な指示を避けるため)。

任意の(しかし持っていて良い)サポートされるべき機能を持つこと(人間可読なこと、カット&ペースト可能なこと、埋め込み可能なこと、URIの仕様などのように一般的なシステムに適合すること)。

識別子の名前解決メカニズムは、

確実性があること(冗長性を利用していること, 単一障害点がないこと, そして破綻がおきないほど十分に速いこと)。

スケールすること(より多くのコンピュータによってより高い負荷に単純に対処できること)。

柔軟であること(コンピュータ環境の変化に適合できること)。

信頼性があること(名前解決と管理の両方が技術的な信頼性確立の技術を持つこと。長期にわたってある運用組織が関与していること)。

オープンなアーキテクチャでできていること (インフラ上にアプリケーションを構築する際に、コミュニティの影響力ある活動を促進すること)。

透明性があること(ユーザのインフラの詳細を知る必要がない)。

アプリケーション

ハンドルによって現在同定されているオブジェクトの中には、論文や技術レポート、書籍、学位論文、政府文書、メタデータ、分散学習コンテンツ、データセットなどがある。ハンドルは電子透かしアプリケーション、グリッド・アプリケーションリポジトリ、その他様々なアプリケーションで使用されている。個別のユーザはHANDLE.NETのソフトウェアを独自にダウンロードし使用するかもしれないが、多くのユーザは連合や共通化されたポリシー、追加された技術が、アプリケーション開発におけるコラボレーションに役立つことを発見するだろう。最初の永続識別子のスキームの1つとして、ハンドルシステムは公的・私的な組織に広く受け入れられており、証明されてきた(永続的識別子のパラダイムを参照)。[22]

ハンドルシステム・アプリケーションは簡素な永続的識別子としてハンドルを使用するかもしれない(最も一般的な使用方法は、オブジェクトにアクセスする最新のURLへと名前解決することである)し、他の機能を利用することを選択するかもしれない。 その選択はオブジェクトに関する幾つかの最新情報の出力として、定められたデータ構造で同時に出力することを支援し、マルチプルリゾリューションの要求が実現される機会を与える。ハンドルは一方で、同じコンテンツの異なるバージョンや、ミラーサイト、または異なるビジネスモデル(有料vs無料、セキュアvsオープン、公開vs非公開)へと名前解決することもできる。 ハンドルは遠隔学習コースのために要求されるオブジェクトの混合物などのように、異なるコンテンツの異なる電子バージョンへと名前解決することもまたできる。

今日では6大陸上の71カ国で数千のハンドルサービスが稼働している。そのうち1000以上が大学と図書館である。ハンドルサービスはユーザの連盟、国立研究所、大学、コンピュータセンタ、国公立図書館、政府機関、請負業者、企業、そして研究グループによって稼働されている。主要な出版社は、ハンドルシステムの実装であるデジタルオブジェクト識別子(DOI)システムを通して、ハンドルシステムを商用ならびにオープンアクセスのコンテンツへの永続的識別子付与のために使用している。

ユーザにハンドルの登録を可能にするためのプレフィックスの数は、2014年早期に12000を越え、なお成長している。 月平均で6800万の名前解決リクエストを、6つのトップレベルのGlobal Handle Registryサーバが受け取っている。CNRIとして知られるウェブ上のハンドルシステムにリクエストを渡すプロキシサーバは月平均で2億の名前解決リクエストを受け取っている。 (Handle Quick Factsの統計データより)[23]

CNRI と ITU は最近、ハンドルシステム(より汎用的なそしてデジタルオブジェクトアーキテクチャ)の使用についてのカラボレーションの合意を締結し、その具体的な取り組みについて活動している。2009年4月、ITUは新たなトレンドとしてハンドルシステムをリストアップした。[24]
ライセンスと使用ポリシー

Handle System、HANDLE.NET、そしてGlobal Handle Registry は米国の非営利研究開発企業であるCorporation for National Research Initiatives (CNRI)の商標である。ハンドルシステムはCNRIによる特許の対象であり、技術の広範な使用を可能にするために、ハンドルシステムの技術にはオープンソース・ライセンスに類似したパブリックライセンスが付与されている。[25] ハンドルシステムのインフラは、プレフィックスの登録・提供の報酬によって支えられている。その報酬の多くは単一のプレフィックスの保有者から来ている。現時点で最大の貢献者はthe International DOI Foundation(IDF)である。パブリックライセンスは特許技術とソフトウェアに関する実装を低コストで利用することを、商用と非商用の両方で許可する。また、他のシステムや製品で自由にソフトウェアを埋め込むことを許可する。サービス規約[26] もまた、識別子または名前解決サービスを提供するつもりのユーザに対して、ハンドルシステムのパブリックライセンス下でハンドル技術を使用することを可能にする。
関連技術

ハンドルシステムは長期間のデジタルオブジェクト・アーキテクチャへの最初の一歩である。2010年1月にCNRIはこのアーキテクチャの次なる主要なコンポーネントを構成する、Digital Object Repositoryの汎用的なソフトウェアをリリースした。[27] 。プロトコル仕様、ソースコード、すぐに使えるすシステム、クライエント、ユーティリティを含むリリース情報が入手可能である。[28] [29] 3つめの、そして最後のピースであるDigital Object Registryは間もなくリリースされるだろう。

ハンドルシステムの継続的な使用と進化はこれらの他のコンポーネントに左右されない。しかし、ハンドルを既に使用している関係者は、小規模もしくは大規模な道筋の中でそれらのコンポーネントが有用であることが分かるだろう。それらは、オープンソースライセンス下で自由に利用可能かすぐにそうなる。
関連項目

Template:hdl

参考文献^"Current Applications of the Handle System".
^"Kahn/Wilensky Architecture".
^"Automatic redirect from discontinued page".
^"Automatic redirect to Handle System Fundamentals".
^ David Clark, Karen Sollins, John Wroclawski, Dina Katabi, Joanna Kulik, Xiaowei Yang, Robert Braden, Ted Faber, Aaron Falk, Venkata Pingali (31 Dec 2003).
^http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc3650.txt
^http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc3651.txt
^http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc3652.txt
^"handle.net". handle.net.
^"About "info" URIs - Frequently Asked Questions".
^http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc4452.txt
^"HDL.
^"HS Software Download".
^"Software Client Libraries".
^ "DOI System Tools".
^"Services: Global Handle Registry".
^"adlnet.gov". adlnet.gov.
^ "SCORM". adlnet.gov.
^ "doi.org". doi.org. 2013-01-08.
^"Handle System Fundamentals, www.handle.net".
^ "Identifier Systems in Network Architecture, Laurence Lannom, CNRI.
^"workbook on digital private papers | administrative and preservation metadata | persistent identifiers". paradigm. 2008-01-02.
^ < ⇒"About the Handle System".
^"Handle System".
^http://www.handle.net/HSj/hdlnet-2-LICENSE.pdf
^http://www.handle.net/service_agreement.html
^"dorepository.org". dorepository.org. 2013-01-08.
^"Digital Object Repository Server: A Component of the Digital Object Architecture".
^"DO Repository".

外部リンク

Official website


Official websites for Handle resolver

Persistent identifiers project at ⇒Paradigm


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