HMV
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この項目では、レコード販売店について説明しています。日本の兵員輸送車については「高機動車」をご覧ください。

HMVグループPLC
HMV Group PLC種類Public limited company(PLC)
市場情報LSE HMV
略称HMV
本社所在地 イギリス
メイデンヘッド
設立1921年
業種小売業
事業内容音楽ソフト販売
代表者ニール・テイラー(CEO)
フィル・ハリデイ(取締役社長)
主要子会社Fopp
MAMA Group
7digital(50%)
外部リンクHMVグループPLC
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HMV仙台一番町(2010年11月閉店)オックスフォード・ストリートに存在した店舗
2013年10月?2019年2月)
ロゴのものとは別にニッパーの絵が掲げられていた

HMV(エイチエムブイ[注 1])は、イギリスのHMVグループPLC社が世界展開しているレコード販売店グループである。

もとは英グラモフォン社(現:英EMI)のブランドだった。「His Master’s Voice」のアクロニムであり、これは、グラモフォンの姉妹会社であるアメリカ合衆国ビクタートーキングマシン社(現:米RCA)や、その子会社であった日本ビクター(現:JVCケンウッド)のマスコット「ニッパー」のキャッチコピーだった。

「HMV... the music & movie master」などのキャッチコピーを擁する。
概要

本社はイギリス・イングランドバークシャー州メイデンヘッドにあり、社員数は約1500人。イギリスの他に日本香港シンガポールアイルランドオーストラリアカナダに店舗を有する。

黒を基調にした、量販店にしては比較的落ち着いた店舗内装が特徴とされる。

2013年1月14日、資金繰りに行き詰まり、経営破綻した。日本法人は既に2010年12月にローソンへ売却(後述)されており、資本関係がないため影響はない[1]

2018年12月28日、経営再建に失敗して再び経営破綻した[2]

2019年2月5日、カナダの「サンライズ・レコーズ」の関連企業が買収することを管財人が明らかにした[3]
「HMV」の由来詳細は「ニッパー (犬)」を参照

「HMV」とはもともと英グラモフォン社の商標である蓄音機に耳を傾けるニッパー)のマークのことである。「彼の(亡くなった)主人の声(を聞いている)」という意味で“His Master's Voice”(HMV)と呼ばれる。
国際展開
アメリカ合衆国

レコード販売店グループとして、1990年にアメリカ合衆国に進出したが、業績不振のため2004年末に撤退した。
日本

HMVジャパン株式会社
HMV Japan KK
種類株式会社(消滅会社)
本社所在地 日本
106-0032
東京都港区六本木三丁目5番27号
六本木YAMADAビル
設立1990年平成2年)2月28日
業種小売業
事業内容音楽・映像ソフトの販売および付帯関連事業
代表者代表取締役社長:坂本健
資本金29億5350万円
(2011年4月30日時点)
発行済株式総数5001株(2010年12月1日時点)
売上高292億5974万1959円(2011年4月期)
営業利益77億1132万4419円(2011年4月期)
純利益△45億1242万8945円
(2011年4月期)
純資産14億8309万3100円
(2011年4月30日時点)
総資産80億2908万2459円
(2011年4月30日時点)
従業員数486人(2011年2月28日時点)
決算期4月末日
主要株主株式会社ローソン 100%
(2011年2月28日時点)
外部リンク ⇒http://www.hmv.co.jp/
特記事項:2011年9月1日、ローソンエンターメディアに吸収合併され消滅。
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日本へは1990年日本法人である「HMVジャパン」を設立して進出した。日本法人のロゴマークにはニッパーがなく蓄音機だけが描かれていた[注 2]

HMVジャパンは、2007年8月に大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツの子会社へ売却され、2010年12月にローソンへ再売却された。2011年9月にローソンエンターメディアに吸収合併されHMVジャパンは消滅。ローソンエンターメディアはローソンHMVエンタテイメントへ商号変更(現:ローソンエンタテインメント)。

タワーレコード新星堂山野楽器TSUTAYAなどと並ぶ大手レコード販売店である。HMVジャパンの2010年4月期売上高約310億円の約半分がネット通販事業で、音楽ソフトではAmazon.co.jpに次ぐ規模である[4]
略史
HMV渋谷と「渋谷系」

日本では1990年2月28日に日本法人「HMVジャパン」を設立、同年11月16日には日本第1号店となる「HMV渋谷」を東京都渋谷区宇田川町文化村通り)のONE-OH-NINEキーテナントとして出店した。「109 (商業施設)#ONE-OH-NINE」も参照

1990年代前半、旗艦店であったONE-OH-NINE時代のHMV渋谷は「渋谷系ミュージック」の発信源として重要な役割を担った。同店でプッシュされたアーティストが、テレビなどで流れるヒット曲を好まない音楽好きの若者に支持され、渋谷系というジャンルを生み出す原動力となり「渋谷系の聖地」と呼ばれた[5]。「渋谷系#語源」も参照

インターネットがなかった時代には、音楽雑誌ラジオ番組と並びレコード店が音楽情報の有力な発信源であり、六本木WAVE(元セゾングループ)、渋谷に店舗があったタワーレコード、ディスクユニオン(この2社は「タワレコ」「ユニオン」と略された)とともに、最先端の音楽情報を伝える発信地として注目されていた。HMV渋谷では積極的にインストアイベントやミニライブなどを開催し、渋谷に集まる音楽ファンにインディーズ系などの新進アーティストを紹介する役割を果たしていた。

その後1995年にONE-OH-NINEはアミューズメントビルに業態転換、HMV渋谷も1998年9月渋谷センター街へ移転した。移転後は、J-WAVEサテライトスタジオ「渋谷HMVスタジオ」が2009年9月まで存在し、同局の高聴取率番組『GROOVE LINE』が当スタジオより放送されていた。

渋谷の地で20年営業したHMV渋谷は2010年8月22日をもって閉店[6]、最終営業日には多くの音楽ファンが集まり閉店を惜しんだ[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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