アメリカ東海岸の郊外にあるベッドリッジ駅。大学教授のパーカーは、その駅舎で迷子になっていた秋田犬の仔犬を保護して家に連れ帰る。以前に飼っていた犬を亡くした悲しみがまだ癒えない妻の反対を押し切って、仔犬を飼うことを決めたパーカー。着けていた首輪に漢字の「八」が刻印されていたことから、仔犬は「ハチ」と命名される。
パーカーの愛情を受けてすくすくと育ったハチは、毎朝彼を駅まで見送り、午後5時になると迎えに行くのが習慣になり、周囲の人々もそれを微笑ましく見守っていた。しかし、幸せな日々は突然の悲劇によって終わりを迎える。 (カッコ内は日本語吹替の出演者) 当初、2009年12月18日の北米公開が予定されていたが、2009年12月現在、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントからは2010年3月9日のDVDおよびBlu-ray Discでの発売のみ予定されており、「Studio: No U.S. Release Planned」[7]、インターネット・ムービー・データベースでは「USA 9 March 2010 (DVD premiere)」となっており[8]、いくつかの映画祭で公開された以外には大規模北米公開は予定されていない。12月18日現在、ソニーStage 6からはこの北米公開中止の理由についての説明は行われていない[9]。 評論家や観客から評価は高い。映画批評家サイト Rotten Tommatoes では62%の支持率を受けており、映画サイトIMDbでは8.1/10という高評価を獲得し、現在サイトのトップ250にも含まれている(順位は216位)。
キャスト
パーカー・ウィルソン:リチャード・ギア(北大路欣也)
大学教授。ふとしたことから仔犬のハチを家に引き取り、愛情たっぷりに育ててきた。講義中に突然倒れ、帰らぬ人となる。ハチの飼い主である上野英三郎と『ハチ公物語』でのハチの飼い主である上野秀次郎に相当。
ケイト・ウィルソン:ジョアン・アレン(真矢みき)
パーカーの妻で建築デザイナー。飼い犬の死によるショックから当初は夫が犬を飼うことに反対していたが、パーカーとハチの絆に根負けする。夫の死後、夫婦で過ごした家に居るのが辛くなり自宅を手放し娘宅にハチを預ける。
ケン:ケイリー=ヒロユキ・タガワ(紺野相龍)
パーカーの同僚。日系人で、ハチの首輪についていた「八」の字の読み方や、秋田犬の性質をパーカーに教える。
アンディ:サラ・ローマー(高島彩)
パーカーとケイトの娘。作中でマイケルの元に嫁ぎウィルソン家を離れる。後にハチを預かるが、駅に向かおうとするハチを放ってしまう。
カール:ジェイソン・アレクサンダー(多田野曜平)
ベッドリッジ駅の駅長。ハチと共に地元新聞の取材を受ける。
ジェス・シャビール:エリック・アヴァリ(永田博丈)
駅前のホットドッグ屋台の店主。ハチに毎日餌やりをしていた。
メアリー・アン:ダヴェニア・マクファデン(柴田理恵)
駅前の本屋の店主。
マイケル:ロビー・コリアー・サブレット(山口史人)
アンディの夫。
ロニー:ケビン・デ・コステ(新井海人)
アンディの息子。冒頭とクライマックスで、彼の通う学校のクラスでハチのことを語っている。
その他:戒怜菜、安心院信之助、岬凛、佐藤健輔、若松紫織、上田麻奈美、上城龍也(ミルトン 役)、安永亜季(マイラ 役)、中尾一貴、広田みのる
主題歌
日本語版主題歌
「忘れないよ」
作詞:MOMO“mocha”N.、作曲:MOMO“mocha”N./ U-Key zone / 歌 - 青山テルマ
北米公開
評価
脚注[脚注の使い方]^ ⇒『ハチ公物語』リメイク版は松竹配給で2009年8月公開
^ “The Hachi Trio: Chico, Layla, and Forrest
^ “ ⇒Hachiko, the akitas behind the scenes”. akitadog.eu. 2021年6月10日閲覧。
^ “「リチャード・ギアは愛犬家のいい人」と柴田理恵。「HACHI」舞台挨拶
^ a b “リチャード・ギア、犬の演技に感服「人間の俳優には絶対出来ない、ピュアな演技」
^ “Hachi: A Dog's Tale - Behind the Scenes with Richard Gere