この項目では、インフルエンザA(H7N9)のウイルスの詳細について説明しています。2013年に中国で人における感染例が報告されたインフルエンザA(H7N9亜型)については「H7N9鳥インフルエンザの流行」をご覧ください。
H7N9亜型
分類(ウイルス)
群:第5群(1本鎖RNA -鎖)
科:オルトミクソウイルス科
Orthomyxoviridae
H7N9亜型(えいちなな えぬきゅう あがた、Influenza A virus subtype H7N9)は、A型インフルエンザウイルスの亜型の1つである[1]。鳥類間で主に感染が広まっていた(トリインフルエンザ)が、ウイルスの増えやすさを決める特定の遺伝子が、ヒトの細胞の表面に感染しやすく変異している事が確認された[2]。ただし、明確なヒトヒト感染は現在のところ確認されていない。 2013年3月末、中国国家衛生・計画出産委員会は、上海市で低病原性トリインフルエンザ (LPAI)[3](H7N9亜型)に感染した87歳と27歳の男性2人が死亡し、安徽省で35歳の女性が重体になったと発表した。なお、H7N9亜種が人間に感染した事例はこれが初めてである[4]。 4月14日現在では、上海市、北京市、河南省、安徽省、江蘇省、浙江省での60の感染例とそのうち13の死亡例がある。人間から人間への感染例は見つかっていない。また、どのようにして感染しているのか(宿主が何か)未解明である。家禽類での感染が見つかっているが、豚の感染例は発見していない。 8月6日、研究チームが人から人に感染したとみられる初のケースを英医学誌に発表した[5]。詳細は「H7N9鳥インフルエンザの流行」を参照 [ヘルプ]
歴史
脚注
^ ⇒“【解説】 H7N9型ウイルスとは”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年4月2日). ⇒オリジナルの2013年4月3日時点によるアーカイブ。. ⇒http://megalodon.jp/2013-0403-1743-20/www3.nhk.or.jp/news/html/20130402/t10013629491000.html 2013年4月3日閲覧。
^ ⇒“H7N9型 ヒトに感染しやすく変異”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年4月3日). ⇒オリジナルの2013年4月4日時点によるアーカイブ。. ⇒http://megalodon.jp/2013-0404-1032-42/www3.nhk.or.jp/news/html/20130403/t10013633821000.html 2013年4月4日閲覧。
^ 鳥に対する既知の病原性で区別されているので、人間での死亡例があり得る。また鳥に対する病原性が遺伝子変異により変化し「高病原性鳥インフルエンザ (HPAI)」になることもあり得る。
^ ⇒“鳥インフルで2人死亡 中国、H7N9型が人に初感染”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2013年3月31日). ⇒http://www.asahi.com/international/update/0331/TKY201303310069.html 2013年4月3日閲覧。
^ ⇒“鳥インフルH7N9型、人から人への感染を初確認 英誌”. (2013年8月8日). ⇒http://www.cnn.co.jp/world/35035706.html 2013年8月11日閲覧。
表
話
編
歴
インフルエンザ
主要項目
研究
ワクチン
治療
ゲノム解読
遺伝子再集合
重複感染
シーズン
ウイルス
オルトミクソウイルス科
A型
B型
C型
A型の亜型
H1N1
H1N2
H2N2
H2N3
H3N2
H5N1
H5N6
H7N7
H7N9
H10N8
H1N1
パンデミック
1918年の世界的流行
2009年の世界的流行