H1 TOWER
(H1 Tower)
H1 TOWER(エイチワンタワー、英語表記: HI Tower, Hitachi H1 Tower [注 1])とは、中国広東省広州市に所在する地上高 273.8 mのエレベーター試験塔[2]。株式会社日立製作所の中国における昇降機製造・販売・サービス会社である日立電梯(中国)有限公司[注 2](※日立グループの中国現地法人の一つ[注 3])が所有する[2]。2020年(令和2年)1月16日竣工[3]。地上高 273.8 m[2]。
史上最も背の高いエレベーター試験塔である[7](2021年時点)。cf. 乗り物に関する世界一の一覧#史上最も背の高いエレベーター試験塔。 日立グループは、世界の昇降機市場における高速・大容量エレベーターの需要拡大に対応するべく、2010年(平成22年)4月に、当時高さ世界一のエレベーター試験塔「G1TOWER」(地上高 213.5 m)を日本の茨城県ひたちなか市に完成させた[2]。この施設で研究開発と試験を重ね、中国広州市の超高層複合ビル「CTF金融センター」に2019年9月付で分速 1,260 m (75.6 km/h[7]) のエレベーターを納入した[2]。このエレベーターは "The fastest lift (elevator)" (世界最高速エレベーター)名義でギネス世界記録に認定されている[2][7]。新たに完成した「H1 TOWER」は、日本の「G1TOWER」と連携しながら 日立グループのグローバル昇降機開発戦略における重要な役割を担ってゆくことになる[2]。 H1 TOWER の登場以前は、オーチス・ワールドワイド(オーチス・エレベータ・カンパニー)が中国上海市に建てた2018年竣工のオーチス試験塔(地上高 270 m)が、史上最も背の高いエレベーター試験塔であった。
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