Google_Tensor
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TensorFlowテンソル・プロセッシング・ユニットTenorとは異なります。

Google TensorTensor (第1世代)のイメージ
生産時期2021年10月5日 (2年前) (2021-10-05)から
設計者Google
生産者サムスン電子
GPUARM Mali
コプロセッサGoogle Titan
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Google Tensor(グーグル テンサー)は、Googleが開発した、Pixelブランドのデバイスに搭載されるSoC、およびSiPの総称。アーキテクチャはARM64をベースにして設計されている。

Pixel (第1世代)登場後の2016年から構想があり、2020年以降から開発が本格化、2021年Pixel 6から、Qualcomm Snapdragonに代わって採用され、その後も、2022年のTensor G2、2023年のTensor G3へと引き継がれて展開されている。
概要

Googleによれば、従来採用されていたSnapdragonでは処理能力に限界があったことから開発したとしている[1]。「Tensor」という名前は、TensorFlowTensor Processing Unitに由来する。

開発したのは、ハードウェア部門のなかのGoogleシリコンチームで、副社長ゼネラルマネージャーのフィル・カーマックと、シニアディレクターのモニカ・グプタが[2]、Googleリサーチ部門と同時に率いていた[3]

マイクロアーキテクチャの構造は、通常1つの大きなコアしか持たない8コアSoCとしては珍しく、2つの大きなコア、2つの中コア、および4つの小さなコアから構成されている。これについて、カーマック副社長は、Tensorが両方の大きなコアを低周波で同時に実行してさまざまなコプロセッサを管理することで、激しいワークロードでも効率的に動作できるようになるためだと説明している[2]。また、オスターロー・ハードウェアチーフは、Tensorのパフォーマンスはベンチマークで定量的に評価するのは難しいとした上で、むしろ強みは、高度な音声認識[4]、リアルタイムでの言語翻訳、写真のぼかし[3]HDRのようなフレームバイフレーム処理などを可能にする、多くのML機能にあるとしている[2]
特徴

2023年12月時点では、以下の3つのモデルが開発・発表されている。

第1世代G2G3
SoC登場日2021年10月19日 (2021-10-19)[5][6]2022年10月6日 (2022-10-06)[7]2023年10月4日 (2023-10-04)[8]
型番GS101 (S5P9845)[9][10]GS201 (S5P9855)[11][12]?
コードネームWhitechapel[9]Cloudripper[11]Zuma[12]
Fabrication5nm LPE[3][13]5nm[14]4nm[15]
製造元サムスン[9]サムスン[16]サムスン[17]
CPUアーキテクチャARMv8.2-A[18]?ARMv9[19]
ビット幅64ビット[18]64ビット[20]64ビット[21]
マイクロアーキテクチャ8コア[3][2]
2.8GHz Cortex-X1 (2×)
2.25GHz Cortex-A76 (2×)
1.8GHz Cortex-A55 (4×)8コア[22]
2.85GHz Cortex-X1 (2×)
2.35GHz Cortex-A78 (2×)
1.8GHz Cortex-A55 (4×)9コア[23]
2.9GHz Cortex-X3 (1×)
2.37GHz Cortex-A715 (4×)
1.70GHz Cortex-A510 (4×)
セキュリティTrustZone (Trusty OS)[24]TrustZone (Trusty OS)[25]TrustZone (Trusty OS)[26][27]
GPUマイクロアーキテクチャMali-G78 MP20[3][2]Mali-G710 MP7[22]Mali-G715[23]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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