2019年3月、これまで日本国内の地図画面右下に表示されていた「ZENRIN」の社名が消え、日本の地図データがゼンリンからGoogle独自のデータに差し替えられた。地図データのライセンス契約状況に変化があったとみられる。これを受けてゼンリンの株価が一時ストップ安となった[19]。Googleとゼンリンは、それぞれ両社間の契約状況についての詳細はコメントを差し控えるとした[13]。 2020年2月、Google マップのサービス開始15周年を記念し、新しいロゴマークが導入された。[20] 基本的なマップ表示モード(レイヤ)として、地図、航空写真、地形の3つがある。「航空写真」モードにおいて、海水面下の海底地形が模擬モデルとして表示される。「地形」モードにおいて、同様に等高線データにより、山地や平地が模擬モデルとして表示される。 さらに、鉄道の「路線図」、「自転車」の移動軌跡などをオプションのレイヤとして表示できる。「自転車」は、主に欧米の主要都市に提供され、日本では未対応である。 詳細は「Google マップナビ」参照。 目的地までの最適経路を、自動車、公共交通機関(鉄道・バスなど)、自転車、徒歩の各移動モード別に検索提示できる。自動車では渋滞状況(後述)に適応した最適ルート検索や、有料道路、高速道路の使用可否を指定できる。公共交通機関では、乗換駅、通過駅や運行ダイヤ、料金の表示まで対応し、さらに徒歩込みでの最適なルート検索ができる。なお、自転車ルート検索は日本では一部地域でのみサポートされている。 各種施設、公園、史跡その他の地点データは、WEBサイト、施設情報、写真等のメディア、ユーザーのレビュー等を記入でき、各ユーザーでお気に入り等のマークを付けられる。これらのデータは一部がGoogle+とも連動している。 パソコン(PC)などによる固定利用(位置情報を備えない端末)でのGoogleマップ利用時も、交通状況や経路案内(マップナビ)など、モバイル版から提供されるデータを共通利用できる。 GPS/GNSSやWi-Fiビーコン信号を受信して、移動履歴や訪問した店舗などユーザーの行動を常時記録し、あとで閲覧できる。 アメリカ合衆国、イギリス、フランスなど大半の地域ではGoogleが測量したデータ(オーストラリアなどGoogle単独ではなく他社との協力で製作された国・地域もある)やGoogle マップメーカー(英語 以下の国・地域では他社のデータを使用している。 Google Map では、地名は「所属国の公式言語」を中心に表記され、英語が並記されることがある。ただし、一部の言語版では、特定の地名を「所属国の公式言語」で表記せず、利用者の言語で使われる慣用表記に置き換える措置が取られるものもある[21](例: 英語版でドイツ語: MunchenがMunichに置き換えられるなど)。 領土問題や表記問題がある地域の地名は、中立を保つため表示されないか併記されている(例外あり)[22] 。ただし、竹島[注 1]やパレスチナなど一部は一方の国側の領土と連想させる表現がある。 日本語版で表示される日本以外の国や地域の日本語による地名表記は、平凡社地図出版から提供を受けたデータを使用している[23][24]。 日本語版Googleマップは2009年8月に地名の日本語表記対応を開始した。この置換のために、平凡社地図出版から提供を受けた約3万件の地名データ、ウィキペディアなどインターネット上のサイトから抽出した地名、及び独自に開発した地名専用の自動翻字システムから生成した約数千万件の地名の三種のデータ群が使用された[25]。 2007年に開始された、町並みの写真を表示するサービス。ストリートビュー機能は、黄色い人型のアイコン(ペグマン)[注 2]を地図上へドラッグすることで、専用のビューアへ切り替わり表示される。
2020年代
特徴
表示モード
ルート検索
スポット
交通状況、マップナビなど
タイムライン
地図データと地名表記
地図データ
日本 - 独自データ(かつてはゼンリン提供)
大韓民国(竹島含む) - SK M&C
ロシア - GIS Innovasia (ただしモスクワなどの大都市以外(例:ソチ周辺など)は非常に不正確)
中華人民共和国(香港・マカオ除く) - AutoNavi(データは本来の座標からずれている)
香港・マカオ - Mapking
台湾 - Kingway
マレーシア - MapIT
オマーン、トリニダード・トバゴ - LeadDog Consulting
タイ、インドネシア、シンガポール、スペイン、ポルトガルなど - TomTom(ただし、表示はTomTomに吸収合併された会社TeleAtlas)
地図の文字表記と言語
ストリートビュー詳細は「Google ストリートビュー」を参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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