Gnash
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FSF による GPL 3 リリースに伴い、Gnash のライセンスはバージョン 0.8.1 から GPL 3 になった[8]

Gnash はスタンドアロンの Flash 再生ソフトとして動作する。KDE ベースのものは Klash と呼ばれる。またプラグインとしても使われ、 Firefox のような Mozilla 系のブラウザや Konqueror で使える。

Gnash は C++ で実装され、Boost が利用されている。Gnash は複数のバックエンドを持っており、レンダリングには OpenGL、AGG (Anti-Grain Geometry)、Cairo など、サウンドには SDLGStreamer などから選択できる。AGG は主に組み込みシステムなど OpenGL が使用できない環境での利用を想定している。GUI としては、 GTK+Qtフレームバッファなどが用意されている[9]

今のところリリースされているのはベータ版までである。

Gnash では Adobe Flash Player が持つ機能を実装することを目標としており、SWF(バージョン7の大部分と、8と9の一部)と FLV に対応している。

Adobe Flash Player に存在せず、Gnash に存在する機能に拡張機能がある。これは Flash の仕様に無い機能を追加するものである[10]。拡張機能はデフォルトで無効になっており、有効にするにはユーザ設定ファイルで明示的にオンにする必要がある[11]
プラットフォーム

Gnash は 64ビット環境を含む LinuxmacOSFreeBSDNetBSDOpenBSDIRIXWindowsOS/2 などで動作する[9]。なお、Adobe Flash Player の Linux 版は x86 互換 CPU のみで動作し、PowerPCSPARC 上の Linux や FreeBSD はサポートしない[12]。また、64ビット対応の Adobe Flash Player については Linux 版がアルファ版としてある[13]が、安定版の Adobe Flash Player はない[14]

この他に、対応 Flash Player がリリースされていない RISC OS[15] や最新の Flash Player がバージョン4の BeOS[16] にも Gnash が移植されている。また、スマートフォンPDA などの組み込みシステムでも動作する。
開発

アドビ は Flash の仕様書を公開している。しかし、以前は Flash の再生ソフトの開発に利用することを認めていなかった。そのため、Gnash の開発メンバーは アドビのライセンスに縛られないように、それを参照せずアドビの開発ツールを利用せずに、ウェブ上に存在する Flash ファイルを集めて解析するというクリーンルーム方式での開発を行っていた[17]。しかし、2008年5月1日のライセンス変更で Open Screen Project が始まり、仕様書を参照しながら互換プレーヤーを作れるようになった[18]
脚注^ “ ⇒Gnash メーリングリストの最初の投稿 "Welcome to the Gnash project!"” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒最初のアルファリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒三番目のアルファリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒最初のベータリリースのメッセージ” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒Gnash 0.8.8 Released” (英語). Gnash Project (2010年8月22日). 2010年8月25日閲覧。
^ “ ⇒What does Gnash stand for?” (英語). 2009年3月12日閲覧。
^ “ ⇒フリーソフトウェア財団の高優先フリーソフトウェアプロジェクトのリスト” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒Gnash GPLv3” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ a b “ ⇒BuildMatrix” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒用語集” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒ユーザ設定ファイル” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒Flash Player 必要システム構成”. 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒Adobe Labs - Downloads: Flash Player 10”. 2009年3月8日閲覧。
^ “ ⇒Flash Player の 64 ビット版オペレーティングシステム対応状況”. 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒RISC OS To Get Flash, Word Support” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒Gnash for BeOS (Take 2).” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒How do Gnash developers work with the Adobe/Macromedia EULA?” (英語). 2008年5月13日閲覧。
^ “ ⇒Adobe and Industry Leaders Establish Open Screen Project” (英語). 2009年9月10日閲覧。

関連項目

Swfdec

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル FLOSS

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