ドイツ連邦共和国(ドイツれんぽうきょうわこく、独: Bundesrepublik Deutschland、英: Federal Republic of Germany[1])、通称ドイツ(独: Deutschland)は、中央ヨーロッパおよび広義の西ヨーロッパ[注釈 1]に位置する連邦共和制国家である。 首都および人口が最大の都市
概要
大陸ヨーロッパにおける政治的・経済的な主要国であり、歴史上、多くの文化・科学・技術分野における重要な指導国でもある。人口は約8300万人で、これは欧州連合(EU)において最大である。1993年にEUへ発展した1957年の欧州諸共同体の原加盟国であるほか、1995年以来シェンゲン圏の一員で、1999年以降はユーロ圏の一員でもある。また、国際連合、欧州評議会、NATO、G7、G20、OECDの主要なメンバーであり、欧州の大国「ビッグ4」や列強の一国に数えられる。
限定的主権を有する16の州(連邦州)により構成される。国土の総面積は35万7386平方キロメートルであり、緯度の割には比較的温暖な気候に属する。
ドイツ経済の規模は、対米ドル名目為替レートによって計算される米ドル建て名目GDP(MERベースGDP)で世界第3位であり、対米ドル購買力平価(PPP)によって計算される米ドル建て実質GDP(PPPベースGDP)で世界第5位である。技術及び産業分野における世界的なリーダーとして、世界第3位の輸出国かつ世界第3位の輸入国である。世界最古のユニバーサルヘルスケア制度を含む、包括的な社会保障を特色とする非常に高い生活水準が実現されている先進国である。豊かな政治及び文化の歴史で知られ、影響力ある多数の芸術家、音楽家、映画人、哲学者、科学者及び技術者(英語版)、起業家の故国である。
ドイツは世界第1位の移住地である[2]。 ドイツ語での正式名称は、Bundesrepublik Deutschland([?b?nd?s?epubli?k ?d??t?lant]
国名
駐日ドイツ大使館や日本国外務省が用いる日本語表記はドイツ連邦共和国。通称はドイツ。漢字では独逸、独乙などと表記され、独と略される。
英語表記はFederal Republic of Germany[1](フェデラル・リパブリク・オヴ・ジャーマニ)。通称はGermany([d??.m?.ni] ( 音声ファイル) ジャーマニ)、略称はFRG。Germanyはラテン語のGermania(ゲルマニア:「ゲルマン人の地」の意味)に由来し、地名としてのドイツを指す。フランス語ではAllemagne(アルマーニュ)、スペイン語ではAlemania(アレマニア)、ポルトガル語ではAlemanha(アレマーニャ)と呼ばれるが、これらは本来は「(ゲルマン人の一派である)アレマン人の地」を意味する。また、ポーランド語ではNiemcy(ニェムツィ)、チェコ語とスロバキア語ではN?mecko, Nemecko(ニェメツコ)、ハンガリー語ではNemetorszag(ネーメトルサーグ)と呼ばれるが、これはスラヴ祖語の「n?mъ」あるいはその派生語の「n?mьcь」(言葉が話せない人、発話障害者)に由来する[3]。
「ドイツ」という言葉の由来は、原語もしくはオランダ語の「Duits」が起源だといわれている。
「ドイツ(Deutsch)」の語源は、北部で話されていたゲルマン語の「theod」「thiud」「thiod」などの名詞に由来し、いずれも「民衆」や「大衆」を意味している。