Geneva_(書体)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

オリジナルのバージョンはビットマップフォントだったが、後にクリス・ホームズ(英語版)とチャールズ・ビゲロウ(英語版)が手掛けたTrueType版のアウトラインフォントが作成された[1]

TrueType版はやや形状が異なるが、Genevaはもともとライノタイプが保有する著名な書体Helveticaを再設計したものである。

初期のMacintoshのフォントにはみな都市名がつけられていたが[2]、Genevaはスイス第二の都市ジュネーブにちなむ。オリジナルのHelveticaをデザインしたマックス・ミーディンガー(英語版)はスイス人で、Helveticaはスイスのラテン語名によるものである。
特徴

ビットマップ版の外観はサイズによって異なっており、低解像度ディスプレイでの視認性を高めるため、小さいサイズでは、小文字のi、j、lは上部にセリフがあり、小文字のyは平行で、大文字のMの中央の角の位置はかなり高く、3は上部がフラットであった。フォントのサイズを大きくすると、これらの文字はセリフ無しの形状で表示された。

Mac OS 8.5以降のビットマップ版では、小文字のi、j、lのセリフが削除され、小文字のyはTrueType版のように角度がついたものになったが、3の頂部はフラットのままであった。ビットマップ版は現在のTerminalでも利用可能。Genevaのlong sとR rotundaは中世の書物の伝統に由来している。

現在のGenevaには、ネオグロテスクの書体としては珍しく基本的な合字のセットと、古風な"long s"と"R rotunda"が含まれている。

GenevaはApple製品のみに搭載され他のプラットフォームでは使用できないが、類似のフォントにはVerdana、Microsoft Sans Serif、Arialなどがある。

1992年の携帯情報端末Apple NewtonにはGenevaの派生フォント「Simple」が搭載されていた。
脚注^ “ ⇒Notes on Apple 4 Fonts” (PDF) (1991年3月15日). 2020年12月20日閲覧。
^ appletechlab. “MacintoshとLisaのFont 秘話”. appletechlab.jp. 2020年12月19日閲覧。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、Geneva (書体)
に関するカテゴリがあります。

アンディ・ハーツフェルト『レボリューション・イン・ザ・バレー』オライリー・ジャパン、2005年9月25日、173頁。 

関連項目

Osaka - 英数文字部分にGenevaが用いられた日本語書体


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:7720 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef