Gears_of_War
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GEARS OF WAR(ギアーズ・オブ・ウォー)
Epic Gamesが開発し、2006年にマイクロソフトが発売したテレビゲーム。本項目で解説。

2008年11月(日本では2009年7月)に発売された1の続編。『Gears of War 2』を参照。

2011年9月(全世界同時発売)に発売されたトリロジー最終作。『Gears of War 3』を参照。

2016年10月発売の新トリロジー第1作。『Gears of War 4』を参照。

2019年9月発売の新トリロジー第2作。『Gears5』を参照。

2013年3月に発売された外伝。『Gears of War: Judgment』を参照。

1をイメージして綴られたロックバンド・メガデスの楽曲。「Gears of War(Song)」も参照。

1の映画化作品。『ギアーズ・オブ・ウォー(映画)』を参照。

Gears of War
ギアーズ・オブ・ウォージャンルTPS
対応機種Xbox 360Windows
開発元Epic Games
発売元マイクロソフト
人数1人?2人(対戦時は2人?8人)
メディアDVD-DL
発売日Xbox 360:
2006年11月8日
2006年11月8日 (日本以外のアジア各国)
2006年11月18日
2006年11月23日
2007年1月18日
Windows:
2007年11月6日
2007年11月9日
2007年11月15日
対象年齢CERO:Z(18才以上のみ対象)
ESRBM(17歳以上)
PEGI:18
BBFC:18
USK:18
OFLC:MA15+
コンテンツ
アイコン:暴力
:Blood and Gore, Intense Violence, Strong Language
デバイスXbox 360 Controller, Keyboard, Mouse, Gamepad
エンジンUnreal Engine 3
売上本数日本 6万8270本[1]
世界 588万本以上
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『Gears of War』(ギアーズ・オブ・ウォー)はアメリカのゲーム開発会社エピックゲームズが開発し、マイクロソフトから発売されたXbox 360用のサードパーソン・シューティングゲームである。2007年にはグラフィックスがさらに強化されステージが追加されたWindows版も発売された。2015年にリマスター版が発売された。

2007年7月にエピックゲームズ副社長、マーク・レインが、Mac OS X版もリリース予定であることを発表したが、結局発売されなかった。シリーズのIPは2013年半ばまでEpicとマイクロソフトが半々で所持していたが、2013年下半期にEpicがテンセントに買収されたため、マイクロソフトがEpicの持つ残りの版権を買い取り、マイクロソフトのIPとしてシリーズを管理している。

メディアミックス展開として漫画化や小説化もされているが日本では未発売である[2]。また、アメリカの玩具・フィギュアメーカーであるネカ(英語版)によってフィギュア化もされていて日本でも輸入品が入手できる。

タイトルの『Gears of War』とは、日本語で「戦争の歯車」という意味。即ち戦場の兵士を意味する。英語版では主人公の属する軍隊の兵士のことを"Gear"(もしくは"Gears")と呼称するシーンがある(日本版では「兵士」という訳語に置き換えられている)。
概要2006年、カナダでの "X06" イベントにて。

『ギアーズ オブ ウォー』は2003年に開発が始まった。当初は『Unreal Warfare』(アンリアル ウォーフェア)という題名の対戦主体のゲームとして作られていたが、早い段階で物語を持ち、拠点を中心に任務を一つずつ達成していく方式のゲームに変更となる。最終的にはさらに変更されて、物語と激しい銃撃戦が強固に結びついた一本道のアクションアドベンチャーゲームとして開発が進められる事となった[3]

ゲーム発売前は新たに開発されたゲームエンジンアンリアルエンジン3」を駆使した、当時としては圧倒的な美しさと質感を持つグラフィックスで注目を集めた。発売後は、複雑なカバーアクション(詳細は後述)をほぼ一つのボタンで行えるようにした簡単かつ洗練された操作システム・変化と一貫性を両立しプレイヤーを飽きさせない工夫をこらした良好なレベルデザイン(ステージの構成や敵の配置や仕掛け、難易度などの設計のこと)、随所にある地形へ隠れながら相手の隙をつき敵を追い詰めていく頭脳的で緊張感に満ちた戦闘や、それらを引き立てる重厚かつ凄絶な演出や視覚効果などが好評を博した。

また、ゲームの「遊び」としての部分以外の要素である、物語の舞台である地球によく似た架空の惑星「セラ」の独特の文化や舞台設定・キャラクターや武器や建築物などの個性的かつ緻密な美術様式・「大人のプレイヤーを対象とした戦闘主体のゲーム」に適した物語なども本作の高い人気に貢献している。
ゲームとしての設計(ゲームデザイン)およびシステムの特徴

突如として人類を襲撃してきた銃火器や動物兵器を駆使する地底人「ローカスト」を多種多様なと複雑な移動を駆使して撃退していく。戦闘の合間には開かない扉を開けるために探索したり、隅に置いてある弾薬や武器を探して補充したり、必要な物資や機器を捜索したりといった一息つくための軽いアドベンチャー要素もある。

会話もアクションゲームとしてはかなり豊富に用意されており、カットシーン(いわゆるムービー)以外にも探索中や戦闘中にもリアルタイムで盛んに行われる。仲間の口から戦闘の注意点や最初に破壊するべき目標や敵部隊の裏に回れる迂回路のヒントなどが語られることも多く、単なる演出に止まらない。

ゲームは全てXbox Live上でのオンラインプレイが可能で、キャンペーンの一人用モード・キャンペーンの二人用協力プレイモード(Co-op)・2?8人までの対戦モードを選択できる。対戦は途中参加不可能だが、協力プレイはホストプレイヤーへの途中参加が随時可能となっており、対戦と並んで好評であった。一人用モードもフレンドをゲームに招待することで、協力プレイへ移行できる。
カバーシステム
本作の最大の特徴と言えるシステム。このゲームはキャラクターの移動速度があまり早くなく、銃撃を見てからかわすのはまず不可能である。そこで、ステージのいたるところにある瓦礫や柱、ドア内、窓、家具、車などの物陰となる部分に張り付いて身を隠し(カバー)敵の激しい攻撃をやり過ごしつつ合間を縫って反撃したり、地の利を得られるポジションへ移動したりする。ブラインドファイア(カバーの状態で武器だけを出して攻撃する)も可能。物陰を利用するアクションは無数にあるが、その全てがアナログスティックの倒す向きとAボタンの組み合わせで簡単かつ直感的に行えるので能動的に操作できる。このカバーにかかわる動作は、普通の移動とは対照的に素早いが小回りは利かない。漠然と使ったりあわてて連打したり操作を失敗したりすると大きな隙を敵に見せてしまうが、よく考えて上手に使いこなせば隙のない鋭くテンポの早い移動が可能となる。また、全てをひとつのボタンにまとめた副作用としてプレイヤーが予期せぬアクションを行う事もある[注 1]
自動回復
本作では回復用のアイテムが一切登場しない。代わりに敵の攻撃を受けてから数秒後に体力が自動で回復する様になっており、回復のためのアイテム探しで戦闘を長時間中断する必要がない。ただし、連続で攻撃を受け過ぎると死亡するうえ、一部の攻撃は即死のため過信は出来ない。ダメージを受けると画面中央に赤い歯車が徐々に現れ、中心部分に髑髏のマークが出現すると死亡する。このマークは「クリムゾンオーメン」と言い、本ゲームのシンボルでもある。キャンペーンでは味方のみが自動回復で敵は回復しない。対戦では全員が自動回復であるため、いかにして敵を素早く倒すかを考える必要がある。
武器・アクティブリロード
銃器は一部を除き全て実弾系で、それぞれ装弾数や残弾数が異なる。『アクティブリロード』システムが採用されており、手動(マガジンが空になった場合は自動)リロードを行う際に、タイミング良くRBボタンを押すことでリロード時間を短縮できたり、一時的に弾の威力を上げたりできる(タイミングを間違えると排莢不良を起こし、リロードの完了が大幅に遅くなる)。アクティブリロードを駆使すれば隙を小さく出来、攻撃の手をゆるめずに済む。特に敵も体力が自動回復する対戦では効果が高い。
協力プレイ(Co-op) ※Co-opはCooperativeの略で「協力」の意
ストーリーモードの協力プレイ自体は本作以前のゲームにも存在した(おもにPCゲームに存在)が、その多くは飽くまで「おまけのモード」として存在する物がほとんどであり、頭数が増える事で難易度が極端に下がる・物語を無視した色違いの主人公が複数人存在する、といった問題点も存在していた。本作では物語の内容からキャラクター設定からレベルデザイン(ステージの設計)などにいたるまで、一人でも二人でも遊べる事を大前提にした徹底した作りになっている。具体的には常に主人公と相棒の二人は全ての場面で一緒に行動し続けていること(一人用ではAIが相棒を操作)、十分なステージの広さ・遮蔽物やアイテムの配置および敵の数のなどの調整、協力を推奨(時に強制)する数々の仕掛けなど(一人用ではAIの相棒が自動で解除などを行ってくれる)である[3]。一人用では敵に倒された際に主人公は即死となるが、協力プレイ時のみダウンしてから一定時間後に死亡となる。ダウン中に仲間に救出されれば全快する。ただし、一部の攻撃および場面では協力プレイ中でも即死となる。
対戦
それまでのアクションシューティングゲームには無かった、本作独自のカバーシステムを駆使した独特かつ戦略的なチーム戦が楽しめる。


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